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Amazonと楽天

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僕はどちらかと言えば、白人は嫌いだし、日本人のくせに勝手に英語の名前をつけているような人間を見ると、虫酸が走る方です。ほんとうに情けない。僕が白人が嫌いなのは、やっぱり白人という人種が、我々のような有色人種やこの地球に対してやってきたことを歴史的に見ると、許しがたいという感情からですかね。ただ、悔しいことはITに対する考え方や実践的なことに関して言うと、我々は彼らの足元にも及ばない。

茶道のわびやさびといった考え方或いは態度というのは、相手に対するおもてなしの心であったり思いやりだったりして、これは武士道に並ぶ日本人が世界に誇っていいものだと思うのです。ところが、ビジネス的に言うとそれがうまく行かされていない。

その顕著な例としてあげられるのは、Amazonと楽天の差異点です。Amazonの創業者でありCEOであるジェフべソス氏は、超長期的に戦略を考える人物であり、Appleのスティーブ・ジョブズ亡き後は、Facebookのマーク・ザッカーバーグと並ぶIT界のカリスマと言えます。

また、今インターネットというものをビジネス的に最も理解している企業をあげてみろと言われれば、まずあげられるのは、AmazonとGoogle。そのAmazonのCEOのジェフべソス氏が、Amazonを運営する上で一番こだわっているのは

  1. 品揃え
  2. 利便性
  3. 低価格

の3つだということを日経ビジネスのインタビューで答えています。

僕はインターネットビジネスで最も重要なことは、顧客視点ということであり、もっと突き詰めればユーザーに余計な負担をかけないということを、まずポイントとして考えているのですが、ジェフべソス氏のネット通販に対する考え方は、理想といえると思うのです。つまり、お客の方としては、多くのものの中から選びたいし(品揃え)、検索したら出来れば自分のほしいものが早く表示して欲しいと思うものだろうし(利便性)、どこよりも安く買えるに越したことはない(低価格)わけです。

これらの項目を「ユーザーの負担」という視点で考えてみると、このジェフべソス氏の考え方というのは、この3つは負担の排除というものに結果的に通じているので、Amazonを多くの利用者がいるということになってるんだと思います。

一方で楽天。この会社は本当に凄いんだけど、メインであるネット通販の楽天市場についてこの3つのポイントを見てみると、品揃え、低価格は申し分ない。特に品揃えという点では日本中のどこの店舗も楽天には勝てないでしょうね。

ただ、楽天の一番まずいところは、利便性なのです。前にもこのブログで書いたけど、検索の精度は低いし、検索されても広告が一番目につくようになっているし、商品の個別ページで購入ボタンにたどり着くにも、2,3回スクロールしないとたどり着かないというのは、僕は楽天の最大の弱点だと思うのです。楽天の場合は、そのブランド力と品揃えでカバーしてるけど、競合がもし出てきたら危機的な状況になると僕は思います。

あとこの楽天の悪いところは、メルマガ。僕は楽天はかなり利用しているのですが、そのためメルマガは断っているはずなのですが、とにかく毎日20件ちかくメルマガが到着します。ここのメルマガのひどいところは、取り扱いサービスと関係ない事が多々あるということ。先日も、楽天トラベルからのメルマガで何故かサントリーのマカを買いませんかというもの。

このメルマガがどういう仕組になっているのかということはわかるので敢えてここでは書きませんが、広告において関連性のないものというのは、まずユーザーの興味を惹かないというのは当たり前の事なのです。それを日本有数のIT企業である楽天が、それをあえてやっているというのはどういうわけか。これは2つの点で問題があり、広告出稿の企業に対しては、成約率が低いサービスを提供しているということ。そのメルマガを受け取るユーザーに対しては、不快感を与えるということで、完全に迷惑メールとなってるのです。

こういう気持ちになっているのは僕だけかなとFacebookで書き込みをしたら、多くの人が同じようなことを思ってるんです。メールマーケティングという手法があって、その基本というのはユーザーを絞って、そのユーザーが欲しがっている情報を送るものなんだけど、この楽天のやり方は完璧に逸脱している。恐らく相当数のメルマガが、迷惑メールに指定されてると思うね。

ということは、結局その作業をパソコンやメールソフトが自動的に振り分ける前にユーザーにおいては

  1. まず不快に思う
  2. ユーザーがそのメルマガをスパムメールにフィルタリング

という作業を強いるということであり、これは迷惑行為にほかならないわけです。それを敢えてやっている楽天のやり方は、僕はいずれ破綻すると思うのです。

今回、僕も一度開けてその後しまっちゃった楽天koboにしても、コンテンツがないままやすいということだけで売りだしてしまった楽天のやり方は、やはり評価されない。話がずれるけど、日本の家電メーカーが負けっぱなしなのは、コンテンツを無視してスペックだけを追求しているということです。テレビがだめだというのは、いくら高機能でもそれを表現するものがないということであれば、消費者は頭がいいからそんなものにお金を使わない。koboも全く同じ。

こんな感じで楽天がこの様子だから、どんどんAmazonにやられちゃう。年内にはアマゾン・キンドルがでるようだから、これが出たらますますAmazonと楽天には大きな差ができちゃうと思うね。