2016/06/070 Shares

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」はしっかりホワイトスネイク仕様になっていて聴き応えがありました

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先日アマゾンで購入したホワイトスネイクの「ザ・パープル・アルバム」が届きました。デヴィッド・カヴァーデイル率いるホワイトスネイクがディープ・パープルの楽曲をどのように演奏をしているのかと思い、早速聴いてみました。

Contents

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ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」開封の儀

まずは、開封の儀です。

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」01

 

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」02

 

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」03

 

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」04

 

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」05

 

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」06

 

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」曲目

このアルバムは、デヴィッド・カヴァーデイルがディープ・パープルに在籍をしている時の3枚のアルバムから選曲をしていて、選曲は以下の通りです。

  1. Burn
  2. You Fool No One (Interpolating Itchy Fingers)
  3. Love Child
  4. Sail Away
  5. The Gypsy
  6. Lady Double Dealer
  7. Mistreated
  8. Holy Man
  9. Might Just Take Your Life
  10. You Keep on Moving
  11. Soldier of Fortune
  12. Lay Down Stay Down
  13. Stormbringer
  14. Lady Luck (Bonus Track)
  15. Comin’ Home (Bonus Track)

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」で気になっていた3点

僕がこのアルバムを聴くにあたって気にしていたのは、

  1. カラオケになっていないか
  2. デヴィッド・カヴァーデイルのボーカルが劣化していないのかどうか
  3. ギターはバンドの中で存在感を発揮しているのか

この3点でした。

カラオケになっていないか

僕は個人的にはカバーアルバムと言うのはあまり認めていないのです。それは、やはりプロのアーティストであれば自分の曲をきちんと演奏して欲しいし、カバーソングだと結局曲の理解が作った人よりも理解が欠けることもあり、カラオケになることが多々あるのです。そうなると、アマチュアのコピーとあまり変わらないですから、そうするとホワイトスネイクとしてこの「ザ・パープル・アルバム」を出す意味が全くないということになりますし。そういう不安を持ちながら、「ザ・パープル・アルバム」を聴いたところ、そうう不安は払拭されましたね。しっかりホワイトスネイクらしさが出ていて、非常に良い感じ。この場合のホワイトスネイクらしさというのは、非常にソリッド感があるというか、サウンド的に実に切れ味があると思うのですね。演奏自体は、当時のディープ・パープルよりもホワイトスネイクの方が上手ですし、これは安心して楽しめました。

デヴィッド・カヴァーデイルのボーカルが劣化していないのかどうか

デヴィッド・カヴァーデイルの声質というのは、大きな括りで分類をするとすれば、ハスキーボイスになると思うのですが、だいたいこの系統のボーカルは歳を重ねると、劣化するケースが高い。一番いい例がロッド・スチュワートが表舞台に出てこなくなったというのは、いわゆる喉の経年劣化なんだだと思ってます。

デヴィッド・カヴァーデイルの場合も、ライブなどを聴いていると、音程を下げているということはよくやっているということで、そうすると、ボーカル自体が劣化しているのかなと非常に心配をしていたのです。ところが、その心配も杞憂に終わったか感じですね。まあ、レコーディング技術でその辺りは修正が出来るのでしょうけれども、それでもきちんとデヴィッド・カヴァーデイル節が楽しめたので、良しとします。

ギターはバンドの中で存在感を発揮しているのか

この点は、微妙ですね。もともとデヴィッド・カヴァーデイルがバンド内に自分よりも個性の豊かなギタリストを好まないというところがあります。実際に、ホワイトスネイクに在籍したギタリストは、ジョン・サイクスとダグ・アルドリッチを除いて、デヴィッド・カヴァーデイルのミュージシャンとしての格から比較すると、落ちる人と演奏してきたという経緯があります。それはリッチー・ブラックモアのように強烈な人とやりたくな位という気持ちが根底にあったんじゃないかなあと勝手に想像をしています。

現在のギタリストは、レブ・ビーチとジョエル・ホークストラ。やや線が細いかなあという印象はあるものの、逆にそれがホワイトスネイクらしさとなって、確かにデヴィッド・カヴァーデイルのボーカルを盛り立てているという印象は受けました。

もちろん、悪いことばかりではなくて、さすがに演奏はうまいんですよね。だから、安心して聴くことが出来ます。ただ、トミー・アルドリッジがいい味のドラムでデヴィッド・カヴァーデイルのボーカルに絡みつくようなところがあるので、二人のギタリストのその辺りを上手に対応するとよかったのかなと思います。

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」の出来は90点以上

アルバムとしての出来に関しては90点以上は上げられますね。このアルバムを出すにあたっては、デヴィッド・カヴァーデイル自身も色々と葛藤があったと思うのです。やはりオリジナルバンドとしてホワイトスネイクは、しっかり確立しているし、名曲もたくさん持っている。その中で敢えてディープ・パープルのカバーアルバムである「ザ・パープル・アルバム」を出したのは、デヴィッド・カヴァーデイル自身のインタビューなどを読むと、ジョン・ロードの死とリッチー・ブラックモアとの和解があり、その中で今までのこだわり、ホワイトスネイクというバンドへのこだわりが吹っ切れて素直になったんじゃないかないうことだと思うのです。

これは年をとればそういう感情になるというのは、ポール・マッカートニーを見るとよくわかりますね。ポール・マッカートニーはここ1週間ほど日本を席巻しましたが、演奏している曲の殆どがビートルズの曲なんです。これは彼が昔ウィングスで演奏していた時は、ビートルズの曲を演奏するのはできるだけ少なくするということにすごくこだわっていた時期がありました。それも、時代が進むにつれて,そういうこだわりもなくなり、自分が関わった曲を演奏するという風になりました。

デヴィッド・カヴァーデイルもそういう気持ちじゃないかと思います。ホワイトスネイクを立ち上げた時は、最初の頃はバッド・カンパニーっぽいサウンドで、とてもディープ・パープルにはに使わなくなり、「サーペンス・アルバス」でヘビーメタルにシフトして成功し、今はその路線を続けています。その中で音楽活動を続けて、かつての自分を思い出して、新しくスタートをしようという気持ちもあり、「ザ・パープル・アルバム」を発表したと勝手に想像しています。

Comin’ HomeとSoldier Of Fortuneのアレンジが好き

アルバム自体は、選曲も素晴らしいし、演奏しているメンバーの力量も十分あって、そのサウンドをバックにデヴィッド・カヴァーデイルが上手に歌っているという、実に良質のハードロックに仕上がりましたよ。僕的には特に気に入ったのが、Comin’ HomeとSoldier Of Fortune。Comin’ Homeは原曲のアレンジはすごく好きで、どういう感じなるのか楽しみにしてましたが、僕の想像を越えたツィンギターを上手く使ったアレンジに、おお、なるほどと感心しました。Soldier Of Fortuneは、逆にディープ・パープルよりもホワイトスネイクの方が100倍良いです。この曲はデヴィッド・カヴァーデイルが昔から好きな曲で色々な場面で演奏していますが、よく出来てます。素晴らしい。近いうちに来日して演奏が聴きたいです。来そうな匂いがプンプンします、僕の勘ですが^^

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