2016/06/07
世田谷にある松陰神社に行ってきました。静寂の中にすごく大事にされている神社は、歴史好きにはたまらない場所でした。
昨日は、三軒茶屋に行くこともあり、東急世田谷線で松蔭神社まで行ってきました。初めていお参りした松蔭神社でしたが、懐かしい名前が随所に見られて、改めて吉田松陰が明治政府に大事にされていると改めて思いました。
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松蔭神社とは
そもそも松蔭神社とはということになるのですが、神様は吉田松陰です。安政の大獄で刑死した松陰を1863年に門人の高杉晋作らによって、千住小塚原の回向院から改葬され、明治15年(1882年)に松陰の墓のそばに松蔭神社として創建されたもので、この場所は元々は毛利家の別荘があったところです。僕が心を打たれるのは、千住から世田谷の地までに高杉や伊藤博文らが松陰を連れてくるところで、このシーンは司馬遼太郎の「世に棲む日日」にも書かれています。この千住回向院から松蔭神社までどのくらい距離があるか、Google Mapsで測ってみると、20キロほどあるのです。
これは大変だったと思いますね。当時は、自動車も何もないですからね。
松蔭神社はどこにあるのか
さらに松蔭神社はどこにあるかといいますと、東急世田谷線には「松蔭神社前」という駅がありまして、この駅から徒歩3分ほどの場所にあります。
しかも近所の友人から聞いたところ、すぐそばに豪徳寺があるということがわかりました。この豪徳寺は井伊家の菩提寺でして、ということは吉田松陰を刑殺の命じた井伊直弼と実に縁の深い場所で、何かすごい因縁を感じてしまいました。Google Mapsでチェックをすると、確かに目と鼻の先でした。
松蔭神社の境内
早速松蔭神社の境内に入ってみますと、幕末ファンはドキドキ感があったりします。鳥居をくぐると、ご社殿までにはまさに神社らしい設備がありました。
鳥居をくぐると、松陰像があり、
神社らしく手水舎もあります。
石碑があったのですが、よく見るのを忘れました^^;
そしてご社殿。
神社だから当然なのですが、厳かな雰因気が漂っておりました。このご社殿に向かって右に松下村塾の建物があります。
圧巻だったのは石燈籠の寄贈者達
この神社のご社殿には石燈籠が寄贈されているのですが、寄贈者の名前を見ると長州の大物の名前がズラリです。
寄贈した人の名前を落としこむと、
- 毛利元昭
- 吉川経健・毛利元忠
- 毛利元秀・毛利元雄
- 吉川重吉・小早川四郎
- 大村徳敏・毛利五郎
ここまでは毛利家一族です。調べてて驚いたのは、大村徳敏という人物は、元々は毛利家の人で、大村益次郎の孫の寛人の養子になった人です。江戸時代では大村益次郎は百姓でしたが、桂小五郎が益次郎を発見して官軍のトップに据えて、素晴らしい業績を残しました。世が世ならばありえない縁組です。 - 伊藤博文
初代総理大臣です。
- 山県有朋
日本の黒幕となった人です。
- 井上馨
明治の元勲の1人です。
- 桂太郎
日露戦争を執行した総理大臣で、軍人でもあります。。
- 木戸孝正
桂小五郎の養子で、来原良蔵の長男です。 - 佐久間左馬太
明治の軍人。 - 乃木希典
あの有名な乃木将軍です。花燃ゆで奥田瑛二が演じる玉木文之進の弟子でもあります。
- 廣澤金次郎・林博太郎
広澤金次郎は広澤広臣の末裔で、林博太郎は林友幸の末裔です。 - 山田英夫・品川弥一
山田英夫は日本大学を創設した山田顕義の末裔で、品川弥一は品川弥二郎の末裔です。 - 青木周蔵
明治の外交官。 - 野村靖
松下村塾出身。明治の政治家です。 - 河瀬真孝
明治の政治家。 - 杉孫七郎
明治の政治家。 - 曾禰荒助
明治の政治家。 - 長谷川好道
明治の軍人。 - 岡澤精
明治の軍人。 - 大島義昌
明治の軍人。 - 寺内正毅
明治の軍人。 - 井上光
すいません、この方はわかりませんでした。 - 入江貫一
入江九一の末裔です。 - 藝備協会
錚々たる顔ぶれが石燈籠を寄贈していて、名前を見ただけでドキドキしてしまいました。
吉田松陰の墓所
さらに奥の方に行くと、吉田松陰の墓所があります。
正面にある鳥居を寄贈したのが、桂小五郎で、のちの木戸孝允です。こちらには、「木戸大江孝允」とあります。
こちらには「大政一新之歳」とあります。友情の厚い桂小五郎らしいなと思いました。
滞在時間はわずかでしたが、堪能しました。今度は豪徳寺にも行ってみようと思います。