2016/06/07
Kindle本化した司馬遼太郎の隠れた名作「翔ぶが如く」をゲットしました
近代日本最大の内乱西南戦争を描いた司馬遼太郎さんの名作「翔ぶが如く」がKindle本化されたので、早速ゲット。改めて読み始めましたが、この本は何度も読んでますが、本当に面白いです。
Contents
翔ぶが如くとは
翔ぶが如くという本は、司馬遼太郎さんの作品で結論から言うと西南戦争のことを書いた作品です。つまり、どういうきっかけで西南戦争が始まり、どのようにして西南戦争が終結をして、それがその後の日本にどういう影響を与えたのかということが書かれている大変な大作です。
さらに具体的な事をいうと、大物同志の対立で言うと政府派の大久保利通と薩摩派の西郷隆盛の、政治を巡る個人的な対立が、結果的に日本を二分して、最終的には凄惨な戦いになってしまいました。
この場合に、世界の日本を立場を知る人達が大久保につき、いわゆる国士と言われる人々が西郷さんにつきました。きっかけは征韓論で、西郷さんについた人たちは、韓国は失礼な国だから懲らしめるべしという人たち。大久保さんについた人たちは、そんなことをしたら韓国の宗主国である清国が出てくるし、その清国はイギリスに泣きつくから、そうすると自国民を守るという名目でイギリスが軍隊を出動して、それがきっかけで日本は滅亡してしまうから、征韓論なんてダメだというもの。
結局この征韓論騒動で西郷さんらが鹿児島に下野してしまい、そこから政府が西郷暗殺を企てたから、兵力をもって政府に確認するということを薩摩側がはじめたため、それを阻止するために政府が動き、結局それが戦いになってしまったのが西南戦争です。翔ぶが如くではその西南戦争について実に克明に書かれていて、薩摩以外の多くの人たちがこの戦争に関わり、それこそ歴史的にメジャーな人たちが登場しますので、「竜馬がゆく」や「世に棲む日日」を読んだ後に、この本を読むと歴史の理解がさらに深まって楽しいと思いますね。
西南戦争で最終的に立身したのは伊藤博文と山県有朋
西南戦争は、近代日本最大の内乱だったのですが、この内乱で大きく力を持った人物は、長州出身の伊藤博文と山県有朋だと僕はこの本を読んで思いました。それはどういうことかというと、まず、西郷さんら薩摩系が征韓論で下野をするきっかけを作ったのが伊藤博文であるということ。彼が様々な根回しをして、最終的に西郷さんの外堀を埋めてしまい、大久保利通を勝利に導いたことが、反征韓論派が勢いづきました。
征韓論で下野した薩摩士族は、結局戦えば政府には負けないというと言うのは定評があり、それを迎え撃つ徴兵された百姓中心の政府軍では勝負にならないという前評判を覆したのはその政府軍を率いた山県有朋で、彼は弱い軍が強い軍に勝つためには、補給と優秀な武器と兵力で、相手の戦闘力を凌駕するという戦略で、薩摩軍と戦い、まさに圧勝してしまいました。
これらの要因が後の明治政界で圧倒的な存在感を誇る伊藤博文と山県有朋を作ったのではないかということが、この本を読むと読み取れます。
僕のKindle本ライフ
この翔ぶが如くを風呂にはいる以外に常に読める環境が出来るのは、Kindleならではで、Kindleは本当に読書生活を豊かにしてくれています。僕の場合は、どういう状況かというと、まず、Kindle端末がどれだけあるかといいますと、
Kindle
KindleWhitePaper
iPhone6plus
iPad mini
があります。
大体文字主体の本は、KindleとKindleWhitePaper、iPhoneで読みます。具体的には、移動中にはiPhoneで読み、帰宅するとKindleで読み、就寝前はKindleWhitePaperで読みます。KindleとKindleWhitePaperの違いは、KindleWhitePaperがバックライト付きなので、寝るときに寝室で明かりを消している時にKindleWhitePaperはバックライトが付いてるので、すごく便利です。
iPadでKindle本を読むときは、カラーで本を読む時に便利です。僕はカメラのマニュアル的な本やIT系の画像が多くある場合にはiPadで読みます。
このように常にkindleが僕の周りにあるので、読書ライフが実に豊かになりました。単純ですが、ブックマーク機能がしっかりしているので、外出中にiPhoneで読んだ本の続きを、ベッドの中でKindleWhitePaperで読むというのは、実に便利で、この辺りはクラウドの利便性は素晴らしいと思いますね。
kindleアプリはこちらからダウンロード出来ます。
僕のKindleに対する2つの妄想(要望)
僕は本好きですが、特に司馬遼太郎さんは僕にとって神様みたいなものですし、彼の本を電子書籍で読むというのはずっと夢でした。それは大量の司馬さんの本を常に携帯して、その時に読みたい本をクラウドの本棚から引っ張りだして読むというのは、旅行に行く度にいつも思っていたことでした。それをkindleが実現してくれて、まさにkindle様様なのですが、まだまだ、要望(妄想)がありまして、まず坂の上の雲をKindle本化して欲しいです。坂の上の雲は司馬遼太郎の最高傑作の一つですし、僕も大好きな本なので、早くこれを何とかKindle本化して欲しいです。
それと、もう一つの希望は、kindleを防水加工して欲しいですね。僕は、お風呂で本を読むことが多いのですが、さすがに精密機械でもあるkindleをお風呂で読むというのは、難しい。恐らく濡らしたら一発でダメになっちゃうでしょうし。でも、技術的にはお風呂で見れるテレビもあるわけだから、出来ないことはないと思うのですが、どうでしょう。
お風呂でKindle本を読めるようになれば、移動中はiPhoneで読み、家に帰ったら、kindleで読み、お風呂では防水加工仕様のkindleで読み、ベッドではバックライト付きのkindleWhitePaperで読むという野望が実現したらいいなあと妄想する日々です^^