参議院選挙の結果について
参議院選挙が昨日行われて、予想通りの結果になりました。個人的にも高校の友人が当選したということもあり、基本的には保守系の僕ですが、そんな僕が日本で最も左翼政党に投票し、その政党も野党では唯一躍進したということもあり、個人的にはまあまあの選挙だったように思います。
全般的に見ると、自民の一人勝ちと民主党の大惨敗ということですね。これは先日もブログには書きましたが、民主党政権が国民の期待を裏切ったつけは大きい。マニフェストがひとつも守れなかったというのは、これは選挙の審判から言えば当然の結果であり、今後どうするんですかね。
選挙のドキュメンタリーを見てて思ったのは、野党の自民党への突っ込みどころが実に下手くそだったと思うのです。つまり、自民党が政権を確立させるということは、要はアメリカの従属政権に成り下がるということであり、日本の景気を良くするということは、日本で生まれたマネーはアメリカのために使われるということだし、そのことで富める人はもっとお金持ちになる一方で、それが出来ない人はますます生活がしづらくなるということであり、結論から言えば格差が拡大する社会になるということなのに、誰もがこのことを言わなかった。
個別の政党でいうと、日本維新の会が伸び悩んだ。石原にしても橋下にしても、地方政治がやろうとしたことをことごとく国に潰されたということをよく言う。これは自分たちが出来なかったことを人のせいにしているだけで、特にこの石原という人物は、国会議員の時に何も出来なかったのは、田中派のせいにし、都知事になってからは官僚のせいにするという、全く自分の能力がないということは認めない実に情けない人物。しかも昨日のインタビューで自分の孫の年のような女性記者に、党首の責任を追求されたら逆切れをするという、実に器の小さい人。そういう人が政党のトップというのはありえないわけで、これで年齢も年齢だし、即引退して貰いたい。どうしてこんな人が人気があるのか全くわからない。
また、橋下自身も、結局言いたいことを言ってるだけなんですよね。他の政治家は選挙目当てで言いたいことも言わずにどうのこうのと批判しているけど、選挙に勝てなければ政治家は何も出来ないわけでして、それはたかが地方公共団体のトップだから、国政のことがわからないのかなと僕は冷ややかに見てました。
それと、今回の自民党の圧勝の原因は、なんといっても民主党の自壊が一番大きい。政党にしても、民主党の他に、生活の党、緑の風に分かれている。これは民主党内の主流派と反主流派の派閥争いによって生まれたもので、ある意味自民党はこの民主党の党内葛藤の漁夫の利を得たわけで、本当に情けない。しかも、民主党の執行部は細川幹事長は辞任を表明したが、トップの海江田万里は続投の意向ということで、これはありえないでしょう。そういう感覚の人をトップにした民主党議員の議員としての資質はどうなのと言いたい。
生活の党と緑の風については、我々は必要としていないので、即刻解散して貰いたい。参議院で安倍総理の問責決議案を社民党の福島みずほ、緑の風の谷岡、生活の党、森の3人で提出して、世間から3バカトリオと揶揄されたけど、その揶揄内容がそのまま今回の選挙結果に現れている。
これで自公政権は権力基盤が盤石になったわけで、自民党も相当勝手な事をするのが目に見える。それをストップするのが公明党になるんでしょうね、いややな。日本維新の会は好き勝手なことばっかり言ってるけど、国会議員系の人たちがすすりよる感じがする。あーやだやだ