0 Shares

すごい展開になってきたあまちゃん

スポンサーリンク

あまちゃんという朝ドラにはまりきってる僕なのですが、今日は潮騒のメモリーのリメークのヒロインに主人公の天野アキが合格するという、ひとつのハイライトとなりました。実は先日あまちゃんのムック本を買った時に、このことが書いてあったので、知ってはいたのですが、実際に映像になるとすごいなと思っているのです。

このドラマの展開と言うのはすごいと思うのです。最初から今日までの流れを簡単に書くと

  1. もともとヒロインのアキは、母の春子から「地味で暗くて、向上心も協調性も個性も華もないパッとしない」と言われる女の子だった
  2. 北三陸に行き、おばあちゃんと出会うことで海女になり、すっかり明るくなる
  3. ゆいちゃんと知り合うことではからずもアイドルを目指すことになる
  4. アキとゆいちゃんは潮騒のメモリーズを結成し、岩手のアイドルとなる
  5. 母の春子も18の時アイドルを目指し上京し、鈴鹿ひろ美のデビュー映画潮騒のメモリーの主題歌を鈴鹿ひろ美の影武者として歌う
  6. アキは紆余曲折を経てアイドルになるべく上京
  7. アイドルグループGMTのメンバーとなる
  8. 鈴鹿ひろ美の付き人となる
  9. 女優デビューするもNGを40回もだし、鈴鹿ひろ美から女優失格の烙印を押される
  10. 事務所の社長と母の春子が実は過去知り合いで、社長の依頼で春子が鈴鹿ひろ美の影武者トルがアイドルの夢を諦めたという過去があった
  11. そういう過去があるので、事務所の社長はアキに冷たく当たる
  12. 一方で何故か鈴鹿ひろ美はアキを可愛がる
  13. アキは社長にたてつき、結局クビとなり、母春子が芸能事務所を設立
  14. アキは教育番組「見て壊そう」でブレーク
  15. 一方、ハートフルはアイドル路線に陰りが見え始め、起死回生策として「潮騒のメモリー」のリメークを決定
  16. ヒロインのオーディションにアキが合格し、ヒロインの座を射止める
スタートから今日までをまとめるとこういう感じになるのですが、登場人物、特に天野春子、鈴鹿ひろ美、ふとまきの過去と現代の人間関係が色々と交錯し、彼らに関係する人々がいろいろな影響を受けるというところが実にこのドラマの面白さとなっているのです。

更には、ドラマの中でもふとまき氏が言ってましたが、鈴鹿ひろ美に影武者がいたということを本人が知らないわけがない、知ってて25年間騙されるふりをしていたということを嘆くシーンがあります。この辺りも、鈴鹿ひろ美がアキを立てるという原因にもなっているんじゃないかなと最近思うようになったんです。

あと、なるほどと思ったのは、このドラマの中心的な存在として天野春子と鈴鹿ひろ美がいるんですが、この二人が、かつてアイドルとして一世を風靡した。それも半端じゃないほどの人気を誇った。小泉今日子は、従来のアイドルの型を破るほど実験的な事を何度もやったし、結果的に彼女ののブランドは相当あがったはずですよ。

薬師丸ひろ子にしても、彼女の場合は事務所の戦略があったと思うけど、若い頃はかなりカリスマ性のあるアイドルとなりました。最近はお母さん役、ALWAYS3丁目の夕日ではいい味を出してたし、今回の鈴鹿ひろ美役は見事しか言い様がないくらい。その二人をキャスティングしたというのはすごいことだと思うのです。

今後のこのドラマは311に向かっていきます。この潮騒のメモリーのリメークも2011年春の公開ということになってましたから、ここでも大きな展開がおこりそうです。

しかし、この宮藤官九郎という人はすごい人で、ここまで様々な計算をしているドラマを考えたというのは驚嘆に値する。普通2時間ドラマや民放のドラマなんて言うのは、かなり辻褄の合わない事が多くて、突っ込みどころは沢山あるし、あ、この人が犯人だったり、物語の流れがすぐつかめてしまうのですが、彼のあまちゃんに関しては読めないし、その分次回がすごく楽しみになります。

僕はカーネーションとか純と愛は嫌いだったんだけど、カーネーションの場合は最高傑作だという人もいましたが、僕はいつも誰かが怒鳴りまくっていて嫌なドラマだなと思ってました。他にはこういうこと、現実にないだろうということもありました。

例えば、戦時中に糸子の父親の火傷の加減が良くなったので、近所の人達と温泉旅行に行くシーンがありました。ところが、父親は旅行先で体調を崩し、現地で亡くなってしまいます。ところが、この父親はお骨になって返ってくるんですよ。普通、いくらなんでも、友達が親族の前に火葬するなんてありえない。僕はこの点でもすごく違和感を感じました。

純と愛はもう問題外で、これがどれだけ不評だったかといえば、この後遊川和彦には仕事が来なくなったようだし、夏菜もオファーがなさそう。変なバラエティとグラビアの仕事をしてるみたい。いい女優なのに気の毒です。

その点あまちゃんは、そういうところが全くなく楽しんで見れてます。今後311をどう描くのかということを注目していきたいと思います。