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マイクロソフト、マクドナルド、4Kテレビ

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今日のブログのタイトルは、今やダメの代名詞のようなモノを並べてみました。マイクロソフトに関してはスティーブ・バルマーCEOが退任することが決定、マクドナルドも原田さんが本体の社長を退任、4Kテレビに至っては話題にすらならない。

それぞれなんでダメになったかということを考えてみると、これは明確でアタリマエのことをしてないということなんです。アタリマエのことをしてないから、ユーザーから評価されない。ユーザーから評価されないからマーケットから支持されないということです。

並べた順にダメな理由を書き連ねる前に、まずなんであまちゃんがあれだけ人気があるのか。能年玲奈さんは無名の新人なのに、高視聴率をあげている。人気がある理由は、ドラマが面白いということと、ドラマが能年さんの良さを引き出しているということです。特に面白い、つまらないというのは大事な要素で、つまらないドラマは、どれだけすごい俳優が出ていたって、絶対に評価されない。

1年くらい前に阿部寛、宮崎あおい、山口智子というかなりすごいキャスティングだった「ゴーイングマイホーム」。僕も3人とも好きだったから見ましたけど、だらだらしちゃって結局見なくなりました。ウィキペディアで見たら、視聴率はひどい時は、4.5%です。つまらないドラマって、見るだけで時間のむだなんですよね。

マイクロソフトがダメだった理由は簡単で、インターネット時代に乗り切ってないということなんです。それはどういうことかというと、インターネット時代に成功している企業の共通点と言うのは、Apple、Google、Amazonにしても、できるだけ簡素化やユーザービリティの向上を図って、ユーザーがやりたいという事をできるだけ少ないアクションで達成できるようにすることに、頭を使ってる。

ところが、マイクロソフトは、OfficeにしてもOSにしても、高機能なんだろうけど、結局それが複雑になってしまって、余計なことをしないとユーザーは目的が達成できないサービスを提供している。例えばエクセルでこういうことをしたいと思っても、高機能アプリケーションなので、いろいろな事をしないとたどり着かない。覚えていればいいけど、結局マニュアルやインターネットで調べて、やっとやり方がわかるということはだれでも経験していることなんだと思うのです。ただ、その部分は無駄なところで、そこでそういうことをやっていることで、結局時間が短縮出来ない。本来IT技術と言うのは、効率化を図るためのものであって、余計なことをするためのツールではないはず。その辺りの工夫がないので、ユーザーは当然離れる。しかも、製品にいろんなバージョンがあるから、これってなんだっけってまた調べないといけない。そういう無駄な作業をユーザーに課すのがMicrosoftのサービスや製品です。ところが、成功している冒頭の3社はなるべくそういうことがないように研究しているんですよね。その違いだと思います。

しかも、更に大事なことは、モバイルに全く手を付けていないということです。ウィンドウズフォンがあるよということだけど、ノキアくらいですよね。端末だしているの。しかも日本では発売をされていない。この時点でもモバイルに力を入れていないというのがよくわかる。逆にAppleやGoogleの成功というのは、Microsoftと全く逆のことをやることで、ユーザーの支持を得たわけでして、そのあたりもMicrosoftがうまくいかない大きな理由でもあるんです。

日本のマクドナルドがダメになっている理由も明確で、まずいし、サービスも悪い。これ以外にありません。

前に原田さんは今の業績不振の理由は、ユーザーにサプライズを与えてないからと言って、1,000円ハンバーガーを販売してましたけど、新しいもの好きが食いついたくらいで、何か影響あったの?という印象がある。マックに関して言えば、僕も高校くらいから食べてるけど、今たまに食べてもちっとも美味しくない。しかも店員の態度も悪い。客商売だとこれは最悪です。レストランにサプライズは全く不要で、美味しくなければだれも評価しない。逆に美味しければ、客は並んでくれるんですよね。僕も、モスバーガーとマックだったら、絶対にモスバーガーに行きます。それはモスの方がずっと美味しいから。その辺りをマクドナルドは履き違えている。

話がそれるけど、LCCはピーチの一人勝ちで、他のLCCは全部ダメ。これは最初から予想できたんです。ピーチの場合は安いけど、できるだけサービスにもこだわりたいという姿勢。他は安いだけで、サービスは悪いし、何やるにしてもお金がかかる。運賃は安いんだろうけど、他は安くもなんともない。しかも、客席が恐ろしく狭いでしょ。これってさ、そこそこのレストランに行って、狭い席に案内されたり、相席にされるようなもの。ラーメン屋とか定食屋で相席になるのはしょうがないにしても、そこそこのレストランでアキ席って絶対にさせない。

また、LCCは航空運賃が安いから、他のサービスや製品で儲けようというもので、そうすると総額的にはLCCも他の航空会社と変わらなくなってきちゃう。しかも、サービスが悪い、従業員の態度が悪いというのであれば、それはユーザーから支持されなくなっちゃう。そもそも、東京ー大阪の飛行機が5000円!ということだけど、東京は成田だし、そこまでの交通費は当然飛行機代以外にかかるわけだし、大阪だって伊丹空港じゃなくて関空だから、ここだって大阪へのアクセスは決して良くない。つまり、LCCのビジネスモデルは安かろう悪かろうというもので、これが中国とかだったら通用するかもしれないけど、ホスピタリティとかにうるさい日本人に適合するサービスとはとても思えないんです。

少し横道がそれたけど、4Kテレビ。これもテレビの革命だと大騒ぎしてましたけど、最近全く聞かなくなった。昨日もビックカメラでテレビ売り場を覗いてみたけど、閑古鳥が飛んでました。つまり、ユーザーはこの4Kに興味が無いということの現れですね。

このテレビが売れないのは、アタリマエのことなんです。それはまずテレビのことから言えば、何十万もするし、でかいということは、低所得者層は買えないということなんですよね。ところが、世界中においても、金持ちよりも低所得者層の方が人数が多い。そういう状況で高いものを販売しようとしても売れるわけがない。しかも、テレビのコンテンツ事態が面白くない。この場合、我々はきれいな画面で見たいコンテンツは、ニュースじゃないんですよ。当然ドラマだったり、映画だったり、スポーツだったりするわけで、そのドラマがつまらない、映画も古い映画しかやらないし、スポーツだって、野球があまり見られなくなったという現状で、それらを実現するハードであるテレビを誰が買うの?ということなんです。

このように売れない、或いは評価されないサービスや製品というのは、アタリマエのことができてなかったり、逆のことをしてるのです。だから、売れない。テレビメーカーにしても、ITにしても、そこで働いてる人たちは、お利口自慢な人が多いのに、どうして当たり前のことが出来ないのか不思議に思う今日このごろです。