2013/10/07 0 Shares

エリック・クラプトン来日のニュース

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今朝テレビを見ていたら、エリック・クラプトン来日というニュースが飛び込んできました。今度の来日で彼もかれこれ20回目ということで、我々も素晴らしいミュージシャンが親日家でいてくれたことを感謝しないといけないと思うのです。

エリック・クラプトンも今年で68歳ということで、まさしく老熟したギタリストということで、その円熟したギタープレイを生で聞けるおそらく今回が最後の機会じゃないかなと思うのです。

クラプトンのことを知ったのは、僕が洋楽を聞くようになった頃だから、1974年頃かな。ということはあれからもう40年近く経っているわけでして、僕も年を取るわけですな。たしかその頃のエリック・クラプトンは、ギブソンのエクスプローラーというギターを弾いていたという記憶がありますが、当時は酒と薬でヘロヘロになっていた感じがある。その頃の僕のクラプトンのイメージというのは、最悪だった。

その後、クラプトンの転機になったのは、ひとつはアンプラグドの出来が抜群に良くて、ボーカリストとしても評価があがったということがあげられると思うのです。それ以前は、今みたいにメジャーではなかったから。その後の活躍はご承知の通りで、若い人の中にはクラプトンのことをギタリストがメインだと思っていない人もいると聞いて、おじさんはびっくりしたことがあります。

僕もギターを弾いて30年近くになるのですが、僕はハードロックからギターに入ったので、あまりブルース・ギターというものを自分から進んで弾いたことがないのです。そうするとどうなるかというと、テクニックを全面に出してばりばり弾くことは出来るんだけど、ソリッドなかっこいいギターが弾けないのです。

カッコ悪いギタリストの典型というのは、古い人だとリッチー・ブラックモア、カルロス・サンタナ。あとは、イングヴェイ・マルムスティーンなんかもカッコ悪いギタリストの典型的な人で、リッチーやサンタナよりもカッコ悪い。どこがカッコ悪いかというと、曲がどうであろうが、自分勝手に速く弾くので、どの曲を聞いても同じように聞こえるし、まず、曲自体が彼のギターで壊れちゃう。リッチーやサンタナはそういうことはさすがにないのですが、圧倒的なワンパターンなので、次にどういうフレーズになるか予想ができて、それが外れることはない。

ところが、ソリッドなギターというのは、曲に合わせてギターを弾き、そのギターソロに起承転結というか、助走があって、更にそれがギタープレイとして広がっていくというギターを弾けるのは、ブルース出身の人が多くて、その頂点に立つのが、エリック・クラプトンであったり、ジェフ・ベックだったりするんです。

ベックの場合は、ギタリスト以外ナニモノでもなくて、ボーカルが彼の音楽にはつかない。昔、ジェフ・ベック・グループでロッド・スチュワートと一緒にやったことが嘘のようですが、少なくともロッド・スチュワート以上のボーカリストとは共演しなくなってしまい、ひたすらギターを弾く人として終始している。おそらくこれからもそういう状況は変わらないと、思う。

一方でクラプトンという人は、昔から自分の親友の奥さんを取り上げて、一緒になったり、その彼女とは別れてしまったり、ここ数年で言えば、子どもが落下死してしまってたり、私生活は本当に波瀾万丈だったけど、ギタリストとして、或いはミュージシャンとして、この人ほど歳を重ねるほどかっこよくなったと僕は思うのです。

そのエリック・クラプトンがスティーブ・ガッドやネイザン・イーストという最強のリズム隊を引き連れて来年2月にLIVEをやるというのは、彼の年齢のことを考えると、今後も頻繁に来るとはとても思えない。しかも東京では武道館でやるということもあり、これは見に行かないといけないのかなと思っているのです。

僕的にクラプトンの好きなアルバムは、アンプラグドもそうだけど、One more car One more ridersが好き。このアルバムはかなり色々ヒット曲が収録されているんだけど、その中でマイナーな曲なのですが、「River of Tears」のギターソロは、僕にとっては歴史的な名演。その素晴らしい泣きのギターソロに、スティーブ・ガッドのものすごいドラミングが見事に絡み合って、大変な演奏を繰り広げているのです。こういうLIVEが再現されるといいなって思うね。

この動画は日本でのライブですが、鳴きのソロが素晴らしい。