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7月10日は偉大なボーカリストロニー・ジェイムズ・ディオの誕生日ということで、ロニーを偲んでみました

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Ronnie James Dio

僕にとってリッチー・ブラックモアとロニー・ジェイムズ・ディオは、大変な恩人で、彼らの作った音楽なければ、音楽が好きになることはなかったというくらいです。ハードロックのボーカリストと言うと、僕にとってはロニー・ジェイムズ・ディオ以外ありえず、7月10日はロニー・ジェイムズ・ディオの誕生日ということもあり、偲んでみることにしました。

Contents

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僕とロニー・ジェイムス・ディオの出会い

僕とロニー・ジェイムズ・ディオの出会いは、名盤ライジングです。

このアルバムは、1976年に発表されましたが、当時今はロッキング・オンの社長である渋谷陽一さんがNHKでヤングジョッキーというロック専門のFM番組をやっていて、その番組で紹介されたのがRainbow Risigでした。このアルバムの完成度の高さ、リッチー・ブラックモア、ロニー・ジェイムズ・ディオ、コージー・パウエルというロック界でも頂点に立つ3人がぶつかりあって生み出される圧倒的なバンド感に僕は圧倒されました。タイミングよくその年の年末にレインボーは来日。僕は小遣いの続く限りお金を捻出して、東京体育館と日本武道館でのライブに参加して、オープニングに未発表曲のキル・ザ・キングに圧倒されました。今考えても自分の人生においてベスト3に入る素晴らしいライブでした。その時の模様がオンステージに収録されています。

冒頭でも書いたように、偉大なボーカリストロニー・ジェイムズ・ディオを偲んで、僕にとってロニー・ジェイムズ・ディオの熱唱ってどんな曲があるんだろうと、ベスト5をご紹介したいと思います。ただ、順位は付け難いので、順位は付けません。

Stargazer

先ずはStargazer。僕の人生で一番多く聴いたのは、この曲です。また、今僕が最も愛するバンドドリーム・シアターを知ることができたのも、Stargazerです。Stargazerは、レインボーが来日した時に演奏されましたが、この曲はキーボードの実力が相当高くないとアルバムに収録されているスターゲイザーを実現できないということもあって、リッチー・ブラックモアはロニー・ジェイムズ・ディオが脱退してから、封印した曲です。再結成したリッチー・ブラックモアズ・レインボーで演奏していますが、これはイェンス・ヨハンソンがいるからだと僕は思っています。この人はドン・エイリー以来のキーボードの名手です。いずれにせよ、スターゲイザーにおけるロニー・ジェイムス・ディオは、まさに独壇場で、完全にリッチー・ブラックモアを圧倒してますね。それもリッチー・ブラックモアは気に入らなかったんだろうなって思います。

Kill the king

ロニー・ジェイムス・ディオと言うボーカリストは、Stargazerのように情念のこもった曲を歌うこともできますが、スピードの早い攻撃的な曲も実に上手に歌います。レインボーの初来日が決まった時は、僕は高校生だったのですが、オープニングは何を演奏するんだろうと大騒ぎをしていまして、恐らくタロットウーマンだろうと言う結論でした。ところが、ステージがスタートすると、全く聴いたことのない凄まじくかっこいい曲。なんだ、この曲は?ということで大騒ぎしました。そして、ミュージックライフを見ると、新曲のKill the king。衝撃的なスタートだったんですよね。この曲は後にバビロンのアーチに収録されていますが、断然オンステージの方が素晴らしい。

Catch the rainbow

キャッチ・ザ・レインボーは、アルバムはプログレッシヴ・ロックっぽいのですが、ライブでのCatch the rainbowはスローなところが徐々に盛り上がってるところが、本当に素晴らしい。こちらはロニー・ジェイムス・ディオのボーカルも本当に素晴らしいのですが、こちらはリッチーのエキセントリックなギタープレイは、僕にとってチャイルド・イン・タイムと並ぶほどの歴史的な名演。もちろん、ロニーの情感のこもったボーカルは本当に素晴らしい。

Neon Knights

リッチー・ブラックモアのファンだと、メンバーチェンジがあまりにも激しいのですが、ロニー・ジェイムス・ディオのレインボー脱退はショックでしたし、それ以上にびっくりしたのがロニー・ジェイムス・ディオのブラック・サバスの加入でした。しかも発表されたヘブンアンドヘルは、ロニー・ジェイムス・ディオにとってもブラック・サバスにとっても、そしてハードロックにとっても歴史的な名盤となりました。

当時はこのアルバムはレコードだったと思うけれども、レコードに針を落とすといきなりトニー・アイオミの独特のギターリフから始まるスピードの早い曲、Neon Knightsがスタート。これはなんてすごい曲なんだとびっくりした記憶があります。この曲はロニー・ジェイムス・ディオも気に入っていて、ディオ時代でも演奏していました。

Heaven & Hell

そして、アルバムタイトル曲のHeaven & Hell。こちらも最初はスローな状態から、最後は一気にスピーディになる感じがたまらない名曲です。この曲はロニー・ジェイムス・ディオにとっては重大な曲で、ディオでも一番盛り上がる時に演奏をしていました。

ベスト5にディオの演奏が含まれていない理由

以上僕にとってロニー・ジェイムス・ディオのベスト5をご案内しました。ディオ時代がないぞと思われる方がいるかと思うのですが、僕はディオ時代のアルバムもほとんど持っていますし、ディオのライブは、レインボーの曲もブラック・サバスの曲も演奏してくれるのですごく楽しめるのですが、バンドとしてディオを見てみると、ロニー・ジェイムス・ディオの個性が際立ってしまって、バンド全体がアンバランスな印象がするのです。ディオはロニー・ジェイムス・ディオのワンマンバンドだから、ロニー・ジェイムス・ディオのボーカルが際立つのは当然のことだし、他のメンバーはそうするためにディオに在籍しているということは僕もよく承知しています。

ロニー・ジェイムス・ディオ自身、リッチー・ブラックモアやトニー・アイオミと対等にあるいはそれ以上に渡り合ってきたと思うのですが、そういうのが嫌になってしまったのかなあという印象はあるんですよね。さすがにこういう優れたギタリストには、人として重要な点が欠落しているところがあり、ある意味常識人のロニー・ジェイムス・ディオはそのやり取りがうんざりで、自分のバンドディオを結成したということになると思うのですよね。その結果ロニー・ジェイムス・ディオにとってはストレスのない音楽生活を送ることが出来た反面、やはりバンドとしてロニー・ジェイムス・ディオのボーカルだけが目立ってしまうということになった感じがします。でも、ロニー・ジェイムス・ディオはリッチー・ブラックモアやトニー・アイオミクラスのギタリストと一緒にパフォーマンスをしないと、彼の中で秘めるパワーを出しきれないんじゃないかなと思うんですよね。同じことを僕はグラハム・ボネットにも感じるんです。グラハム・ボネット・バンドのパフォーマンスよりも、レインボーの時やマイケル・シェンカーと一緒にやっている時や、あとはアルカトラズでイングヴェイ・マルムスティーンと一緒にやっている方がずっといいパフォーマンスをしてくれる。

僕は、バンドが好きなので、ワンマンバンドは嫌いではないけれども、強い個性だけが目立ってしまうというのは音楽の中ですごくアンバランス感を感じるのです。それはディオだけではなく、ホワイトスネイクでも、レインボー、オジー・オズボーンなどにも感じられる問題です。

過去から振り返ると、今デフ・レパードにいるヴィヴィアン・キャンベルがずっといたら、ディオもバンドとして安定したんじゃないかと思いますね。初めてディオのファースト・アルバムを聴いた時にいいギタリストを見つけてきたと思いましたし、その後ディオとして来日したライブも大変素晴らしかった。それにロニー・ジェイムス・ディオと言う人は、僕が知っている限りではライブでは絶対に手抜きをしない人なので、見ている方もいい緊張感を持ちながらライブを楽しむことが出来ます。そこに若い優れたギタリストを育てながら、一緒にやっていればディオはもっといいバンドになった気がします。

#RonnieJamesDioのハッシュタグでチェックしてみると

ロニー・ジェイムス・ディオの誕生日に際し、ツィッターでどういう声が出ているのかチェックしてみました。#RonnieJamesDioのハッシュタグでチェックしてみると、結構多くの人がロニー・ジェイムス・ディオへの誕生日メッセージがあるんですよね。結構これはびっくりです。

いやー本当に偉大なボーカリストだった。今週はDio Dayということで、彼を偲ぼうと思います。