Deep Purple来日のニュース
今朝、ウドーからメールが来ていたので、何かなと思ってみると、Deep Purpleが来日するというニュースでした。18年ぶりの来日ということなんだけど、このグループはメンバーチェンジが激しいし、原型を留めてないという感じがします。
今回のメンバーは、オリジナルメンバー(形骸化してますが)はドラムのイアンペイスのみ。ジョン・ロードとか亡くなっちゃいましたからね。時代の流れというものを感じます。僕自身も黄金期と言われた第二期のディープ・パープルは知らないんです。リアルタイムで体験しているのは、トミー・ボーリンがいた時の四期の時。
今のメンバー、イアン・ギラン、ロジャー・グローバー、ドラムがイアン・ペイス、キーボードがドン・エイリー、ギターがスティーブ・モーズ。以前の演奏力というギターの旨さを比べると圧倒的にスティーブ・モーズの方がリッチー・ブラックモアよりずっと上手です。ギターの個性という点ではリッチー・ブラックモアに軍配が上がります。
僕のディープ・パープル体験と言うのは、ずっとリッチー・ブラックモアのレインボーが好きだったということもあって、ディープ・パープルが再結成された時、武道館でのLIVEを見に行きました。感想はというと、パワー全く感じられなくて、この後、このグループはイアン・ギランの脱退、ジョー・リン・ターナーの加入そして脱退、イアン・ギランの復帰、リッチー・ブラックモアの脱退という流れになります。
その後、リッチー・ブラックモアはレインボーを再結成しますが、この時はメンバーもバラバラだったし、リッチーもあまりやる気がなかった感じもしますし、再度レインボーを解散して、ブラックモアズ・ナイトというゆるいグループを結成して現在に至ってます。
ハードロックは音楽の性質上、体力勝負ということがあると思うので、そうすると、40過ぎちゃうと人間全般が体力が低下しちゃうわけでして、60過ぎたら、これはもう年配としか言い用がなくなるわけで、そういう人達がハードロックをやること自体がもう無理があると思うのです。
先日、ドイツのハードロックの雄スコーピオンズが活動を停止しました。これはもう明らかに高齢によるパフォーマンスの低下といい曲が書けなくなったということが原因だし、それはクリエーターである以上しょうがないと思うのですよ。これはハードロックに限らずだけど、日本だってユーミンにせよ山下達郎にせよ、彼らが最近立て続けにベストを発表したのは、新しい曲が書けないということの証なんだと思うのです。
ディープ・パープルだって、昔のインロックやマシンヘッド、メイド・イン・ジャパンの曲や演奏は素晴らしいけど、再結成して発表したパーフェクト・ストレンジャー以降は、はっきり言って曲も良くないし、パフォーマンスだっていいとはいえない。ライブをやっても受けるのは30年以上前のハイウェイ・スターとかスモーク・オン・ザ・ウォーターとか、あの頃の曲です。そうなると、あまりパフォーマンスは全く期待出来ない。
そういう点では、エリック・クラプトンなんかは、クリームの時にヘヴィな音楽に見切りをつけて、途中変な方向に言ったけど、いい風に進化していったと思うのですよ、今はオーソドックスなブルースを中心に音楽活動を続けていて、それは多くのファンからものすごく評価が高い。年を取れば取るほどアルバムも売れてるしね。
そういう状況で、お金を払ってまでパフォーマンスの低いライブは見たくないし、そういう人達は呼ばないでほしいというのが、昔の熱狂的ファンの希望です。
こういう年代でいうと、彼らはメイドインジャパンがやっぱりバンドとしてもピークだったんじゃないかなと思うのです。僕もこのアルバムのオープニングのハイウェイスターにどれだけ衝撃を受けたか、わからない。このアルバムが出たのは1972年です。当時のメンバーは
- リッチー・ブラックモア(27・69)
- ジョン・ロード(31・故人)
- イアン・ペイス(24・66)
- イアン・ギラン(27・69)
- ロジャー・グローヴァー(27・69)
赤字を1972年の年齢、紫の時が2014年現在の年齢などを算出してみました。こうしてみたら、イチバン体力があって、鮮度も高く、才能のあるミュージシャンがいいものを出さないわけがないという感じです。彼らの息吹は、ライブでしか味わえません。彼らが40すぎのライブも相当エネルギーがダウンしていたから、70にもなろうという人たちのLIVEは痛いんじゃないかなあと改めて思うのです。
Warner Bros / Wea (1988-10-12)
売り上げランキング: 175,043
この歴史的な名盤がAmazonでなんと983円!考えられないくらい安いので、持ってない人は是非!
(追記:2014/2/27)
このメンバーのセットリストを調べてみたら、2月23日にイスラエルで行われたLIVEのセットリストがありました。
Deep Purple Setlist at Nokia Arena, Tel Aviv, Israel
- Après Vous
- Into the Fire
- Hard Lovin’ Man
- Strange Kind of Woman
- Vincent Price
- Contact Lost
- Guitar Solo
- Uncommon Man
- The Well-Dressed Guitar
- The Mule
- Keyboard Solo
- Above and Beyond
- Lazy
- Hell to Pay
- Perfect Strangers
- Space Truckin’
- Smoke on the Water
Encore:
- Green Onions (Booker T. & The MG’s cover)
- Hush (Billy Joe Royal cover)
- Bass Solo
- Black Night
ハイウェイスターやらないんですね。驚き。
Hard Lovin’ Man
EMI Europe Generic (2000-09-07)
売り上げランキング: 29,319
Warner Bros / Wea (1988-10-12)
売り上げランキング: 175,043
リッチーとイアン・ギランの掛け合いが素晴らしい。
Pid (2013-06-18)
売り上げランキング: 343,334
売り上げランキング: 191,810
Warner Bros / Wea (1988-10-12)
売り上げランキング: 175,043
売り上げランキング: 104,882
Warner Bros / Wea (1988-10-12)
売り上げランキング: 175,043
売り上げランキング: 101,041
Island / Mercury (1999-08-02)
売り上げランキング: 18,322
Warner Bros / Wea (1988-10-12)
売り上げランキング: 175,043
Warner Bros / Wea (1988-10-12)
売り上げランキング: 175,043
Atlantic / Wea (1999-03-16)
売り上げランキング: 142,343
EMI (2000-02-03)
売り上げランキング: 21,996
EMI Europe Generic (2000-09-07)
売り上げランキング: 29,319