アイアン・メイデン新作ライブThe Book Of Soul Live Chapterは、抜群のバンド感で圧倒されてしまった件
去年最も後悔した出来事は、アイアンメイデンのライブに参加しなかったことでした。それほどThe Book Of Soulの出来は良かったです。そんな折、今回のライブアルバム「The Book Of Soul Live Chapter」が発売されることになり、早速購入。聞いてみましたが本当に素晴らしい。
Contents
The Book Of Soul Live Chapterとは
The Book Of Soul Live Chapterは、アイアン・メイデンがアルバム「The Books Of Soul」を発表した後にスタートしたThe Book Of Soul ツアーのライブです。日本にも来日して、多くの人が2016年のベストライブとしているほど、充実したツアーだったようです。僕も行きたいと思っていたのですが、なかなか行く機会を逸してしまって、未だに後悔しているところ、The Book Of SoulのツアーのライブがThe Book Of Soul Live Chapterとして発表されることを知り、今回早々にゲットしました。
The Book Of Soul Live Chapterの国内版は
と
2つのタイプが発売されています。収録曲(セットリスト)はというと、
Disc: 1
1. If Eternity Should Fail (Live at Qudos Bank Arena, Sydney, Australia – Friday 6th May 2016)
2. Speed of Light (Live at Grand Arena, GrandWest, Cape Town, South Africa – Wednesday 18th May 2016)
3. Wrathchild (Live at 3 Arena, Dublin, Ireland – Saturday 6th May 2017)
4. Children of the Damned (Live at Bell Center, Montreal, Canada – Friday 1st April 2016)
5. Death or Glory (Live at Wroclaw Stadium, Wroclaw, Poland – Sunday 3rd July 2016)
6. The Red and the Black (Live at Ryogoku Kokugikan, Tokyo, Japan – Thursday 21st April 2016)
7. The Trooper (Live at Estadio Jorge Magico Gonzalez, San Salvador, El Salvador – Sunday 6th March 201
8. Powerslave (Live at Plaza Dell’Unita D’Italia, Trieste, Italy – Tuesday 26th July 2016)
Disc: 2
1. The Great Unknown (Live at MRA Arena, Newcastle, England – Sunday 14th May 2017)
2. The Book of Souls (Live at Download Festival, Donington, England – Sunday 12th June 2016)
3. Fear of the Dark (Live at Arena Castelao, Fortaleza, Brazil – Thursday 24th March 2016)
4. Iron Maiden (Live at Estadio Velez Sarsfield, Buenos Aires, Argentina – Tuesday 15th March 2016)
5. The Number of the Beast (Live at Open Air Festival, Wacken, Germany – Thursday 4th August 2016)
6. Blood Brothers (Live at Download Festival, Donington, England – Sunday 12th June 2016)
7. Wasted Years (Live at HSBC Arena, Rio De Janeiro, Brazil – Thursday 17th March 2016)
Disc:2の6曲目The Red and the Blackが東京の国技館で演奏された曲として収録されています。日本人としては嬉しいところです。
この待ちに待ったアイアン・メイデンのライブ、本当に素晴らしい。そのことを次に書きます。
僕にとってThe Book Of Soul Live Chapterが素晴らしい点:バンドの一体感が素晴らしい
僕は年だけは食っているので、アイアン・メイデンがデビューした時から知っています。1980年くらいからブームになったNWBHMの旗手として登場したアイアン・メイデンが色々とあったでしょうけれども、ほぼスティーブ・ハリスを中心に第一線にいるというのは本当にすごいことです。僕の持論としてロックはバンド!と言うものがありまして、これはソロ活動やワンマンバンドよりもバンドの一体感から醸し出される音の密度が濃いというものです。それはバンドが長く活動していればしているほど、その密度が濃くて、その点ローリング・ストーンズはメンバーが既に70歳超えても、全くバンドとしての凄さが持続している印象があります。それと同じものをアイアン・メイデンにはあります。ちなみに去年日本公演をしたスコーピオンズや今年「Images,Words & Beyond」ツアーをしたドリーム・シアターに通じます。歴史の古いバンドになると、メンバー間でアイコンタクトをするだけでお互いの意思が通じると思うんですよね。その点、アイアン・メイデンも何度かバンドの危機があったのでしょうけれども、スティーブ・ハリスの強力なリーダーシップで、バンドがずっと続いていたというのは本当に素晴らしい。それはこのライブを聞くとよくわかります。
僕にとってThe Book Of Soul Live Chapterが素晴らしい点:曲の良さ
アイアン・メイデンに限らず、音楽活動を続けていくためには、ファンに支持されないといけません。音楽活動をしたけれども、残念ながらファンから受け入れられずに音楽活動をやめたアーティストはたくさんいます。それはアーティストのテクニックがいくら素晴らしくてもだめで、やはり曲が受け入れられなければ、音楽活動を続けることができません。その点アイアン・メイデンは30年近く続けてきたのは、やはり当然のことだと思いますけれども、アイアン・メイデンの曲が良いからです。それは僕がデビュー・アルバム以降初めて聞いたThe Book Of Soul を聞いて改めて彼らの良さを認識しました。このときは、アイアン・メイデンが来日するということもあって、The Book Of Soul を聞いたのですが、本当に素晴らしいアルバムでびっくりしたくらいなのです。
僕にとってThe Book Of Soul Live Chapterが素晴らしい点:ブルース・ディッキンソンという稀代のボーカリスト
僕がThe Book Of Soul を聴いたときに一番びっくりしたのが、ボーカルのブルース・ディッキンソンです。僕がアイアン・メイデンのデビューアルバムを聴いたときは、ポール・ディアノがボーカルで、僕はちょっと受け付けなかったのです。基本的に僕はボーカルは正統派が好きで、それもシャウトよりも歌うことを中心にするボーカルが好き。具体的には、イアン・ギラン系とロニー・ジェイムス・ディオ系だと圧倒的にロニー・ジェイムス・ディオ系が好きで、ポール・ディアノはどちらかと言うと僕から見るとイアンギラン系できついなあというのが、アイアン・メイデンを聴いた僕の印象で、それが30年続いてしまったんです。それがThe Book Of Soul を聴くと、ブルース・ディッキンソンのボーカルは、すごく男らしい野太い性質で、すごくかっこいい。そういうこともあり、僕は一気にアイアン・メイデンのファンになってしまったのです。今回のこのThe Book Of Soul Live Chapterを聴くと、ブルース・ディッキンソンのボーカルをしっかり堪能できることもあり、ここ最近毎日聴いているくらい気に入っています。
まとめ
今回のアイアン・メイデンのライブですが、個人的にはすごくよくできていると思いますし、バンドの一体感を感じたい方、優れたロックボーカルを聞きたい方にはぜひおすすめです。