2017/10/21
ドリーム・シアターファンであればとても気になるSons Of Apollo「Psychotic Symphony」を予約しました
ドリーム・シアターファンは気になるアーティストは、マイク・ポートノイが中心になって結成したSons Of Apollo。メンバーもかなり素晴らしくて、かなり気になり、早速アルバムを予約しました。
Contents
Sons Of Apolloとは
では、Sons Of Apolloとはどういうバンドかというと、これはメンバーがかなり強力なので早速ご紹介です。
- ドラム:マイク・ポートノイ
- ベース:ビリー・シーン
- ボーカル:ジェフ・スコット・ソート
- キーボード:デレク・シェリニアン
- ギター:ローン・サール
僕は、このメンバーではワイナリー・ドッグスのメンバーでもあるマイク・ポートノイとビリー・シーンはよく知ってるのですが、元ドリーム・シアターのキーボードだったデレク・シェリニアンは全く知りませんでした。ただ、さすがにドリーム・シアターに在籍していたということもあって、その後も相当の活躍をしていて、ソロアルバムとかではアル・ディ・メオラとかとも共演したりしてるすごい人なんですよね。調べてみたら、わかりました。
このアルバムすごいですよ。ドラムがサイモン・フィリップス、ベースがビリー・シーン、ギターが、イングヴェイ・マルムスティーンから始まって、ザック・ワイルド、スティーブ・ルカサー、そしてアル・ディ・メオラ。これは相当強力です。
余談が過ぎちゃいましたが、色々と調べていると、Sons Of Apolloの中心メンバーは、アルバムのプロデュースということをチェックすると、マイク・ポートノイとデレク・シェリニアンの元ドリーム・シアターの二人がSons Of Apolloの中心と言う感じです。したがって、この二人がいるということは、音楽的なバックグラウンドを考えると、ドリーム・シアターっぽくなるのはしかたがないのかなと思うし、まー、個人的な見解からすると、大変ありがたいというか、大歓迎なのです。
また、このバンドで注目をしているのは、ジェフ・スコット・ソート。どうして、イングヴェイ・マルムスティーンはこの人と別れてしまったのか、とてももったいない気がするのですが、とても良いハードロックボーカリストです。タイプとしてはレインボーにいてもおかしくないタイプなので、相当強い感じのロックボーカルを聞かせてくれます。このアルバムが10月20日にリリースします。僕はドリーム・シアター好きで、マイク・ポートノイ、ビリー・シーン大好きですし、デレク・シェリニアンが前述した通りものすごいキーボードプレイヤーなので、これはちょっと期待したいところです。ギターのローン・サールはこちらも不勉強で申し訳ないのですが、持っているギターとか見るとかなり強烈。期待できそうです。
Sons of Apolloの曲とライブ
このプロジェクトはマイク・ポートノイがかなり力を入れているようでして、YouTubeでも何曲かアップされていますので、ご紹介します。
Coming Home
オープニングのデレク・シェリニアンのキーボードが実にかっこいい。ボーカルのジェフ・スコット・ソート、かっこいいです。あとギターのローン・サールは、ギターを聴いているとジョン・ペトルーシと言うタイプではなくて、スティーブ・ヴァイっぽい、変態なギターが聴けます。
Signs Of The Time
こちらはミディアムタイプの良質のハードロックです。こうやって聴いてみると、ドリーム・シアターよりは長いという点では大曲がなく、ソリッドな感じがします。
Burn
すでに、このバンド自体は活動をちょこちょことやっていて、ゲリラライブっぽいことをしてるみたいです。まずは、なんとディープ・パープルのBurnを演奏しちゃってます。
ワイナリー・ドッグス〜Sons Of Apollo
更にびっくりするのは、マイク・ポートノイとビリー・シーンが在籍するワイナリー・ドッグスのライブをした後に、リッチー・コッツェンがいなくなったら、マイク・ポートノイがMCでデレク・シェリニアン、ジェフ・スコット・ソート、ローン・サールが登場して、Sons Of Apolloのライブが始まるんだけれども、演奏している曲はヴァン・ヘイレンという、結構ハチャメチャな感じで良いのです。
Sons Of Apolloについて、個人的な見解
Sons Of Apolloは、冒頭でもご案内をしたようにマイク・ポートノイが中心です。マイク・ポートノイのドリーム・シアターをやめたあとの活動を見ていると、ワイナリー・ドッグスを除くと、やっぱりドリーム・シアターに戻りたいのか、ああいうスケールの大きな音楽を演奏したいんじゃないかと勝手に思ってしまってます。でも、マイク・ポートノイは自身のバンド、Mike portnoy’s Shattered Fortressではドリーム・シアターのナンバーしか演奏してないし、そもそもShattered Fortressはドリーム・シアターの曲名でもあります。ライブ活動もしてる。
こんな感じで、マイク・ポートノイはドリーム・シアターに戻りたいと思うんだけれども、今はマイク・マンジーニと言うすごい人がいるし、恐らくバンドの主導権はジョン・ペトルーシがほぼ握っていて、それを他のメンバーが良しとしているので、恐らくマイク・ポートノイがドリーム・シアターには戻れない。
そんな事があって、マイク・ポートノイがデレク・シェリニアンと一緒に活動することで、結成したバンドがSons Of Apolloであるということは、勝手にマイク・ポートノイの心情を考えると、ワイナリー・ドッグスはワイナリー・ドッグスで気に入っている一方で、やはり、キーボードを加えたスケール感のあるドリーム・シアターに近い音楽を演奏したいと言うことなのかなと勝手に想像しています。それはデレク・シェリニアンとバンドを組めるというのは、凄腕キーボードプレイヤーがそれほど多くないことを考えてみると、マイク・ポートノイにもありがたいことなんじゃないかなあと思います。
今のところ、オリジナル曲は2曲しか聴いていませんが、ザクっと聴いてみると、デレク・シェリニアンはいいですね。さすがという感じ。あとジェフ・スコット・ソートのボーカルがものすごく良い。この人の存在で、Sons Of Apolloの楽曲がものすごく引き締まっています。怖い感じがするのはビリー・シーン。結構おとなしいです。これだけ凄腕のベースプレイヤーが、バンドの一員として割り切って、ベースを弾いてるところが、このバンドの凄みというものを感じます。ギターのローン・サールは、個人的にですけれども、少し変態っぽいところもあって、もう少し重厚感があるとバンドの全体の厚みが出てくるんじゃないかと思います。
今のところ、バンドの楽曲は2曲しかわからないので、なんとも言えませんが、マイク・ポートノイによるとこのメンバーで2018年はツアーをするそうです。是非日本にも来てもらいたい。これが僕の心情です。ライブは絶対に良いと思います。
Sons Of Apollo「Psychotic Symphony」レビュー:ニューアルバムを聴いて、是非日本に来日してほしいと思うほど素晴らしい演奏と音楽です
10月20日にSons Of Apollo「Psychotic Symphony」が発売されたので、早速聴いています。曲目はというと、
- God of The Sun
- Coming Home
- Signs of the Time
- Labyrinth
- Alive
- Lost In Oblivion
- Figaro’s Whore
- Divine Addiction
- Opus Maximus
この内、オープニングのGod of The Sunと最後のOpus Maximusは10分超と言う大作で、ファンとしてはとても嬉しい感じがします。音楽的にはというと、バンドの中心がマイク・ポートノイとデレク・シェリニアンなので、曲調的にはドリーム・シアターを更にロック色が強いというか、ハードロック色が強い感じがしました。では、次に個別に感じたことをご案内します
大人のビリーが無邪気なマイキーに引きずられている感じ
アルバムを何回か聴いてて思ったことは、一つはマイク・ポートノイの俺はこういう音楽がやりたいんだと言う無邪気さに、大人のビリー・シーンが引きずられている印象あります。それは、ビリー・シーンが結構堅実なリズムを刻んでるんですよね。ミスター・ビッグやワイナリー・ドッグスでは考えられないくらいおとなしいです。おとなしいベースラインだけあって、その分凄みを感じます。もともと、ギタリスト的なベーシストですが、今回はバンドのベースというかんじがします。
ギタリストのようなキーボードプレイヤーデレク・シェリニアンの存在感
次に、デレク・シェリニアンはさすがという感じですね。デレク・シェリニアンは今回のこのアルバムをマイク・ポートノイと共同でプロデュースしているのですが、実に攻撃的なキーボードプレイヤーです。僕はこの人がドリーム・シアターにいた頃を知らないのですが、今回のアルバムやブラックユートピアなどを聴いていると実にアグレッシブ。こういう人がバンドの中心にいるので、Sons Of Apolloはサウンドに重厚感があります。ドリーム・シアターのジョーダン・ルーデスと比べると、デレク・シェリニアンの方が、尖っている感じ。ハードロックのキーボードプレイヤーとしてはデレク・シェリニアンの方が面白い。
バンドの魅力が増しているジェフ・スコット・ソート
Sons Of Apolloは、ジェフ・スコット・ソートを加入したことで、ハードロックバンドとして凄みがある感じなりました。ジェフ・スコット・ソートは今まで様々なロックバンドで活躍していて、自分のバンド「ソート」を持っているくらいの実力者。ただ、個人的にイングヴェイ・マルムスティーンのバンドをクビになったという印象をもっていたので、実はあまりいい印象がジェフ・スコット・ソートにはなかったのです。(それに僕はあまりイングヴェイ・マルムスティーンもすきじゃないので)
ところが、今回のアルバムを聴いたり、PVを見てると、さすがベテランだし、声量もあって、実にこのバンドにあっているシンガーだなあと思っています。声質的にはドリーム・シアターのジェイムス・ラブリエとは全く違うけれども、安定しているという点ではジェフ・スコット・ソートの方が上かもしれない。歌唱力はジェイムス・ラブリエの方が上かな。
変態度が高いギタリストローン・サール
Sons Of Apolloの中で一番馴染みがないのは、ギターのローン・サールです。でも、実際に調べてみると、いわゆるストロング系のギタリストではありませんが、超絶ギタリストです。僕はここで言うストロング系と言うのは、アル・ディ・メオラとかジョン・サイクス、ジョン・ペトルーシと言う感じではなく、エディ・ヴァン・ヘイレンとかスティーブ・ヴァイに近い。特にライトハンド奏法はちょっと真似ができないくらいオリジナリティに富んでいます。YouTubeですごい動画を発見したのでご紹介します。
この人はツインネックギターをメインで弾きます。しかも、ギターをみる限りフレットレスなので、この時点で変態系のギタリスト、良い意味で言えば、フロンティア精神に満ちた新しいタイプの奏法を見つけていこうというタイプです。ただ、ちょっと難を言うとギターソロはタッピングとかハンマリング・オンを多用することで、その分ピッキングをしないので、力強さに欠けているかなあという感じはします。でも、こんな人を見つけてきたなあというバンドの眼力はさすがという感じ。
ドリーム・シアターとの違い
Sons Of Apolloは、マイク・ポートノイがドリーム・シアターに戻りたくても、もう戻れないので、自分が本当にやりたい音楽をデレク・シェリニアンの力を借りて結成したと言う印象を僕は持っています。特にデレク・シェリニアンがサウンド的なところの鍵を握っているので、デレク・シェリニアンのキーボードがこれでもかというくらいに全面に出てきているという感じ。この二人の実力からすれば、今のメンバーが妥当だと思うのですが、やはりバンドの一体感というところからみると、やはり長い間活動を続けているドリーム・シアターの方が一枚も二枚も上です。ただ、マイク・ポートノイはこのバンドをこれからも続けていくし、来年はツアーにも入るということなので、長い間ライブを続けていけば、バンドの一体感は出てくると思うので、その点は僕は安心しています。
あと、ライブも動画を見てわかるように、ディープ・パープルとかヴァン・ヘイレンとか平気でやってしまうので、きっと楽しいはず。特にマイク・ポートノイはショーマンでもあるので、その点も楽しみにしています。
僕は相変わらずドリーム・シアターロスが続いているのですが、あと2年は彼らも来ないでしょう。そこで、そんなドリーム・シアターロスを解消してくれるのは、今はSons Of Apolloだけかなと、今から来日を楽しみにしてます。