2016/06/12
昨日の軍師官兵衛ー新しき門出
昨日の軍師官兵衛は、官兵衛周りでは、官兵衛が父職隆より家督を譲られ、本人も結婚しました。官兵衛の妻は光(てる)で、中谷美紀がややオーバーアクションながら好演していると思いました。光の兄役の金子ノブアキと酒井若菜の大根ぶりが際立ってるのが残念といえば残念。
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中谷美紀はさすがという感じ
中谷美紀は、この光の役については、
中谷美紀 : 「軍師官兵衛」で妻・光を演じる 「戦国時代の女性の思いをきちんと表現したい」
http://mantan-web.jp/2014/01/25/20140124dog00m200069000c.html
「光は太陽のように官兵衛さんを照らす人。つねに明るく夫を支える現代においても理想的な女性」
と語っていて、役への情熱が感じられます。
官兵衛と光については、官兵衛は側室を作らず、二人の間には一子長政が誕生します。この長政が現在の福岡黒田藩の藩祖となります。この時代戦国時代ですから、勘兵衛夫婦も時代に振り回されることになります。時系列で書いていくと
- 主家の小寺家内が織田派と毛利派に別れる。
- 官兵衛は織田派で光の実家櫛橋家は毛利派
- 織田氏に長男の長政を人質にだす。
- 主家小寺家が毛利方に付き、黒田家と櫛橋家は敵対する
- 小寺家により勘兵衛が荒木村重に幽閉される
- 荒木に幽閉された官兵衛を信長が裏切りと見て、人質の長政の殺害を命じる
- 竹中半兵衛が長政を救う
- 毛利が織田に敗れる
- 本能寺の変
- 小寺家の滅亡と櫛橋家の窮迫→官兵衛が黒田家に迎え入れる
こんな感じでしょうか。
軍師官兵衛は昨日で4回目ですが、官兵衛周辺の話については、創作過ぎちゃっていて、まだまだぎこちない感じがしてて、史実を実践している方が見てて面白い。
登場人物については、遂に明智光秀と足利義昭が登場してきて、戦国時代は信長を中心に旋回していきますが、歴史的には色々な動きがあって面白い。このように激動期の名前を上げてる人物はすごい人たちしか出てきません。日本史において幕末と並ぶ面白い時期でもあります。
春風亭小朝の明智光秀はミスキャストだと思う
その中で春風亭小朝の明智光秀ってなんで?という感じなんですよね。つまり、あわないやろお〜という感じなのです。本人もそう思ってるんじゃないかというくらい申し訳ないけどミスキャスト。
光秀の人物像というのは
- 教養があり
- 軍隊の駆け引きにも秀でている
- 民政家である
- 苦労をしているので、下々の気持ちまでわかる
- しかし、源氏の出身でもあり、名家出身である
- 古きよきものに対して深い
- 保守的ではある
という感じでしょうか。恐らく細川ガラシャが絶世の美女と言われたので、見た目も良かったと思うのです。
誰が光秀を演じているのか調べてみると、なるほどと思ったキャストを何件か挙げてみると
- 近藤正臣
- 渡辺篤郎
- 松本幸四郎
- 唐沢寿明
- 坂東三津五郎
こんな感じで、やや影のあるイケメンというのが光秀のイメージなのです。僕は彼の悲劇的な人生は、大河ドラマの主役になり得ると思うんですよね。本能寺の変で信長を殺しますけれども、あれはどう考えても、信長の不徳が原因ですからね。
ちなみに昨日足利義昭のそばに光秀がいましたけれども、もともと光秀は室町幕府を再興するための活動家出身で、足利義昭からの信頼もあり、いわば室町幕府の幕臣です。また、元々は美濃の斎藤道三の家臣で、明智家が道三滅亡に動座したため、光秀は浪人したという経緯があります。
そういうイメージがあるので、キャスティングと言うのはつくづく大事だと思うのです。光秀の室町幕府再興への奮闘とその後織田大名になった後の苦悩は、司馬遼太郎さんの国盗り物語ー織田信長編がよく書かれているので、こちらを読むと、軍師官兵衛を楽しめると思います。
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