リッチー・ブラックモアファンにとっては完璧な「ライブ・イン・バーミンガム2016」。素晴らしいセットリストです。
ちょうど去年の6月にドイツとイギリスでライブを行ったリッチー・ブラックモアズ・レインボー。リッチー・ブラックモアのハードロック回帰は19年ぶりということで大変興奮をしました。このライブで最もセットリストが充実していたイギリス・バーミンガムでのライブ「ライブ・イン・バーミンガム2016」を購入しましたが、確かに選曲が素晴らしすぎて、感動しました。
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リッチー・ブラックモアファンにとっては完璧な「ライブ・イン・バーミンガム2016」の曲目
去年リッチー・ブラックモアズ・レインボーはドイツで2回、イギリス・バーミンガムで1回ライブをしたのですが、最終公演となったイギリス・バーミンガムでの演奏された曲は、このライブみたい!と思わせる、ディープ・パープルとレインボーをあっさり演奏できる唯一の人はリッチー・ブラックモアだといわんばかりの曲目です。アルバムは2枚組です。
曲目は次の通りです。
- Highway Star
- Spotlight Kids
- Mistreated
- Since You Been Gone
- Man On The Silver Mountain
- Soldier Of Fortune
- Difficult To Cure
- Catch The Rainbow
- Perfect Strangers
- Long Live Rock ‘n’ Roll
- Child In Time
- Stargazer
- Black Night
- Burn
- Smoke On The Water
オープニングは絶対レインボーの曲かオリジナルと想像していましたが、まさかのHighway Starでしたし。あとは、デビッド・カバーデイル時代の代表曲でホワイトスネイクでも演奏されるSolder Of Fortuneが演奏されるというのも、僕にとってはサプライズでした。
新生レインボーの中心はロニー・ロメロ
このアルバムを聴く限りは、ロニー・ロメロがしっかりレインボーのアルバムを聴き込んでいて、自分なりに消化をしているということがよく伝わってきます。やはりプロですから、他人の曲を歌うにしても自分らしさがなければ、日本とは違って欧米では絶対に評価されません。その点、ロニー・ロメロは、自分のバンドでもレインボーの曲をレパートリーにしているくらいなので、実によく消化しています。特に僕は良いなあと思ったのは、HighwaystarとCatch The Rainbow、Stargazerです。特にCatch The RainbowとStargazerは、故ロニー・ジェイムズ・ディオの熱唱が古いファンの記憶にありますが、見事にロニー・ロメロらしさを打ち出していて、素晴らしいとしか言いようがないし、良くリッチーもこんなにすごいボーカリストを見つけてきたものだと感心をしました。恐らくリッチー・ブラックモアがレインボーを始めようと思ったのは、ロニー・ロメロを発見したからだと思うんですよね。やはりハードロックは、いくらギターが良くてもボーカルが良くないとまとまりませんからね。リッチー・ブラックモアと言う人は、ディープ・パープル、レインボーと活動をしてきて、一緒に活動をしてきたボーカリストは全くの新人でしたけれども、リッチー・ブラックモアと活動するようになって一気にその才能を開花してます。それほど、リッチー・ブラックモアと言う人は、ボーカリストを見極めるという点では、右に出る人はいないくらい見る目があります。
スターゲイザーを完璧に演奏するために加入したイェンス・ヨハンソン
今回レインボーを再結成する際にリッチー・ブラックモアが言っていたのは、スターゲイザーを演奏するよということでした。スターゲイザーはライジングに収録されているレインボーというよりもハードロックの名曲中名曲であり、大名演でもあります。ただ、この曲はかなり録音に力を入れたというか、シンセサイザー以外にチェロなども収録されているのでかなり作り込んでいて、この曲を完璧に演奏するためにはかなりキーボードプレイヤーの力がないと難しくて、レインボーでもあまり演奏されていません。特にロニー・ジェイムズ・ディオが脱退してからは、完全に演奏が封印されて、僕が知っている限りではコージー・パウエルが脱退する最後のライブとなったモンスターズ・オブ・ロックでのみで、このときもコージー・パウエルがリッチー・ブラックモアにオレがやめるんだから、最後は言うことを聞いてくれと説得してリッチー・ブラックモアが渋々演奏をしたとされています。ただ、モンスターズ・オブ・ロックでのスターゲイザーは、ライジングに収録されている曲とはイメージが随分違いました。
ところが、今回はイェンス・ヨハンソンがリッチー・ブラックモアズ・レインボーに加入すると話が変わります。イェンス・ヨハンソンは僕が思うにレインボー歴代のキーボードプレイヤーの中では、ドン・エイリーよりもテクニシャンとしては上で、この人の演奏力があれば、スターゲイザーは見事に再現できるだろうと、リッチー・ブラックモアは踏んだんじゃないかと僕は勝手に想像しています。実際に今回のアルバムでのスターゲイザーを聴くと、確かに良くなっていて、僕の想像も間違ってないんじゃないかと勝手に喜んでおります。イェンス・ヨハンソンの加入はリッチー・ブラックモアズ・レインボーにはかなり大きかったような気がします。一方でイェンス・ヨハンソンはリッチー・ブラックモアを食わないようにおとなしめに演奏しているところがにくいところです。
今年もリッチー・ブラックモアズ・レインボーのライブが始まる
去年のライブが大成功したリッチー・ブラックモアズ・レインボーですが、今年も6月にイギリスで行われます。日程は次の通りです。
【リッチー・ブラックモアズ・レインボー ロンドン公演スケジュール】
- 2017年6月17日ロンドン
- 2017年6月22日マンチェスター
- 2017年6月25日グラスゴー
- 2017年6月28日バーミンガム
もちろん、このライブは注視していきたいところですが、最も注目をしているのは、リッチー・ブラックモアズ・レインボーが新曲を出してくるんじゃないかということですね。すでに、ロニー・ロメロを加えた新曲は、アメリカなどのiTunesで発表をしています。個人的には、あと数曲聴きたいですね。一つはリッチー・ブラックモアは、ディープ・パープルからレインボーを通じて、オープニングはアイ・オブ・ザ・ワールドを除いて、スピーディーな曲ですので、ロニー・ロメロのボーカルと新しい曲のイントロが聞いてみたい。これは、レインボーが初来日した時に、オープニングはタロットウーマンかライト・イン・ザ・ブラックだと信じて疑わずに見に行ったとき、まさかの未発表曲ということで本当に驚いたものです。去年のライブもきっと新曲と言っていたのですが、結局ハイウェイ・スターということで別の意味でサプライズでしたが、今回も是非期待をしたいところです。
最後に、やはり何と言ってもこのメンバーで日本公演を実現してくれないかと切に願っている次第です^^