2016/06/12
能年玲奈のイメージ戦略についてー過保護という指摘への反論
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役者の飛躍はいい作品に出会えるかということ
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井上さんは、連続テレビ小説のおひさまが分岐点でした。元々はあんみつ姫のイメージがありましたが、おひさまで女優としての地位を確立しました。ただ、この場合も彼女の演技も光りましたが、何と言ってもおひさまという作品の素晴らしさと、素晴らしいキャスティングによるものです。
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能年さんの事務所は過保護ではない
あまちゃんが終わってから、若春子を好演した有村架純ちゃんにCMやオファーが殺到しました。マスコミは能年さんと比較して、有村さんが能年さんを大きく引き離したという報道をしていましたが、CMのクライアントやドラマの内容とか見ると、申し訳ないけど格下と言わざるを得ません。また、最近能年さんの事務所が戦略として映画の仕事とCMしか受けないというのは過保護じゃないかと、マスコミが指摘をしていました。
この過保護というのは、日刊ゲンダイが出した記事で、Yahoo!やExciteなどに配信もされ多くの人が読んだと思いますが、今は何故か削除されていて、見ることが出来ません。クレームが入ったのでしょうか。
内容としては事務所は仕事を映画とCMだけに選んでいる。一方で能年さん自体はものすごい上がり症なので、そういう人に仕事を選んでるのは過保護だというものでした。1ファンから言わせてもらうと、少なくとも民放のレベルが低く、ジャニーズが幅を聞かせているような程度の低いドラマには出ないほうがいいし、ましてやあの性格ではバラエティの司会は絶対に無理だし、無理だからこそ彼女の力が発揮できるような場面を作ってあげることで、その作品もヒットし、能年さん自体のブランドも上がれば、結果的に事務所も儲かるという一番いいやり方なのかと思うのです。
能年玲奈は天才だ
彼女がどれだけ演技の天才であるかという点では、かんぽ生命の動画を見ると一目瞭然なんです。
かんぽ生命TVCM|「人生は、夢だらけ。」篇|60秒
能年さんのことを書いて思い出したのは、あまちゃんで共演した薬師丸ひろ子さんで、薬師丸さんも角川書店にものすごく保護されていました。今の能年さんの比じゃないと思う。
このブログでも「歌物語ー薬師丸ひろ子を聴く」という記事に書きましたが、最近薬師丸さんの歌物語というベストアルバムを買って毎日聞いているほど愛聴盤になりつつあるのですが、曲の良さが普通じゃない。特にデビューから数年にかけての楽曲の良さは今聞いても、新鮮度保たれてる。
角川として薬師丸さんの資質を掴んで、大スターにしようと一生懸命に売りだしたというのはよくわかります。薬師丸さんも薬師丸さんで、見事に女優として大成しましたよね。まさに鈴鹿ひろ美を地で行く感じです。この時の角川の扱いを見れば、天才である以上能年さんの仕事を事務所が慎重であるというのは当然。
そういう点でかわいそうなのは、純と愛のヒロインを演じた夏菜。彼女自身の演技は何も悪くないのに、ドラマの酷さもあり、純と愛の後は気の毒な感じがします。サラ金のCMとか手ぶらの写真集なんて出させるなよ!と言いたい。仮にも朝ドラのヒロインなんですから。
そういう失敗例とか見ると、今の能年さんの事務所の戦略は大正解。次は何年か後に大河の主役を引き受けてほしいと思う今日この頃です。