2016/06/15
昨日の軍師官兵衛ー秀吉という男
昨日の軍師官兵衛では、遂に官兵衛が羽柴秀吉と出会うという日本にとってもこの二人にとっても重要なイベントです。それはこの出会いから、秀吉の戦いと言うのはすべて黒田官兵衛が関わってくるということもあり、楽しみです。
昨日の軍師官兵衛を整理すると、大きなポイントが2つありました。
- 織田信長との出会い
- 羽柴秀吉との出会い
この二つです。
Contents
織田信長との出会い
信長との出会いについては、荒木村重が信長と勘兵衛の間に入り、実現しました。村重としても、小寺家の実力家老でもある黒田家と好を結ぶということは、織田家における価値を高めるというものであり、そういう思惑もあり、信長に取り次いでいるはずだし、官兵衛もその辺りは十分承知の上で紹介をされている。
この後、信長とのやりとりになり、官兵衛は信長から「圧切り長谷部」という刀を拝領します。このように目上のものから刀を渡すというのは、「お前のことを気に入ったぞ!」ということで、信長は恐らく官兵衛の頭の回転の良さを気に入ったんだと思いますね。そして、今後の播磨の攻略等については、秀吉とやれというのは、ある意味運命的なものを感じるし、眼力のある信長が織田家で最も力量のある秀吉につけたというのは、今から考えても最良の手段だったと思うのです。
このシーンは江口洋介が信長を好演しました。いい感じで信長を演じています。信長が官兵衛との面会の後、濃姫と良い道具を見つけたというシーンがあります。信長は道具好きということもあり、それは司馬さんの作品に信長が出てくるところでは必ず、言及します。つまり、信長は馬でも兵器でも使えるものを好む。人間も同じで使える者を酷使する。織田家で一番使えるのは織田信長だから、まず自分を酷使し、次に仕事ができるものは羽柴秀吉と明智光秀なので、この二人を酷使しました。とにかく、信長と官兵衛のシーンは良く出来てます。信長にはこういう合理性が明快で実に面白い。
羽柴秀吉との出会い
そして、秀吉との出会い。
寧々とのやりとりは妙にコミックタッチで、見てて面白くありませんでしたが、秀吉と官兵衛とが意気投合して、二人で西日本攻略のスタートが今日だったので、このシーンもとても良かったです。
今後秀吉の戦いは、黒田官兵衛と竹中半兵衛が秀吉の参謀となり進んでい行きます。この黒田官兵衛と竹中半兵衛は日本の歴史においても稀有な存在である優秀な作戦家であり、その二人が秀吉を支えたわけですから、秀吉が信長の後の天下をとれたというのもわかる気がします。
官兵衛が信長と出会い、そして、秀吉、竹中半兵衛との出会いについては、司馬遼太郎さんの播磨灘物語の2巻に詳しく描写されていて、テレビよりももしかしたらこっちのほうが面白いかもしれません
この辺り、Twitterではどうなっているのかというと、
信長秀吉と絡むようになって、面白くなってきたかな。竹中直人さん、やはりイイ演技をするなあ。キャスティングに救われてる作品だなと感じます・・・ #taiga #軍師官兵衛
— まっつー (@mattsu_u) February 23, 2014
今出てるキャストでは田中哲司の荒木村重が一番味を出してると思うので、もっと荒木村重の出世劇に時間を割けば前半のクライマックスになる有岡城が盛り上がると思うのだけどなぁ。 #軍師官兵衛
— 獅子十六 (@lion_sixteen) February 23, 2014
第8回「秀吉という男」小寺の殿様は、本当にイライラする。毛利勢に傾くも、官兵衛の父や嫁の機転と働きかけで、なんとか危機回避。秀吉の誘いをキッパリ断った太兵衛たち家来といい、官兵衛は身内に恵まれてるな。女性陣というか、各々の嫁が賢く描かれてるのが特徴的。 #軍師官兵衛
— MURASAKI (@TimeTraveler178) February 23, 2014
やっぱり、田中哲司にしても竹中直人にしても、力のある俳優が出てくるとドラマが締まりますよね。ストーリー的には、黒田家のエピソードはあまりにも創作が見え見えなところが気になるけれども、歴史に合致しているところはリアリティが感じられて面白いです。今後は歴史に合致しているところを放映してほしいと思いますね。