2016/06/220 Shares

昨日の軍師官兵衛ー毛利襲来

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昨日の軍師官兵衛は、姫路の南に位置する英賀に毛利軍が襲来したというシーンでした。史実に基づいていたし、どのように再現をするのか楽しみに見ていましたが、十分映像化されていて、とても良かったです。

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官兵衛の評価を上げた英賀合戦

事の発端としては、小寺が織田についたということで、毛利が小寺を脅しにきたというのが真相で、本気で叩き潰すつもりがなかったということもあり、すごすご毛利が退散したというのが実情です。

黒田の攻め方としては、

  • 毛利が5000という大軍であるということもあり驕りがある。
  • 毛利が気を抜いてい寝ている未明に奇襲攻撃をしかける
  • そのあと、夜が明ける時に霧がでるので、数百人の百姓を使った偽兵戦法で、黒田にはまだまだ兵がいるので、毛利には敵わないと思わせる

というやり方で、毛利を追い払ってしまったというものです。

ちなみにこの地理的な状況はというと、

英賀はちょうど姫路から南西に位置しています。英賀城の南は海なので、ここから毛利軍が上陸して、小寺・黒田を圧迫したということになります。

かっこいい福島リラ

 

引用:Vogue Japan

このドラマで異彩を放っているのが、黒田家の侍女役で、一向宗側についたお道を演じる福島リラ。調べてみると、かなり多彩な人で、VOGUE JAPAN Women of the Year 2013をなんと受賞してます。満島ひかりの隣にいる黒いドレスを着ているのが福島産です。

(引用:http://www.image-tokyo.co.jp/news/category/13)

この人は、元々はモデルをやっている人で、確かに彼女のTwitterのアカウントで彼女を見てみると、実にかっこいい女性です。

https://twitter.com/Rila_Fukushima/statuses/438994007260418048

年をとると、もっとかっこよくなるタイプじゃないでしょうかね。いわゆるモデル顔。

信長の手紙

話は官兵衛に戻すと、この英賀の活躍で黒田家における求心力が上がり、織田家の信頼も同様で、織田信長から小寺家宛に感状を書いていて、それは昨日テレビでもやってました。また、司馬遼太郎さんの「播磨灘物語(2)」ではこの時のことを信長は荒木村重に手紙を送っているとあり、

官兵衛尉、別して精を入るるの旨、然るべきように心得、申し聞かすべく候なり

と、信長が自ら手紙を書いており、この戦いで官兵衛の評価を上げたということがわかります。

ちなみに、昨日は寧々が信長濃姫夫妻に、秀吉の浮気がひどいからお灸をすえてください!というシーンがありました。これは実話でして、こちらも司馬遼太郎さんの「新史太閤記(上)」にかいてあります。こちらも引用します。

おおせのごとく、この地へはじめて越し、見参に入り、祝着に候。
ことに土産、いろいろ美しさ、なかなか目にも余り、筆にも尽くしがたく候。

(中略)

それの、眉目(みめ)ぶり、容(かたち)まで、いつぞや見参らせ候折ふしよりは、十の物の二十ほども見あげ候。

(中略)

何方をたずね候とも、それさまほどのは、又ふたたび、かの剥げ鼠、相もとめがたき間。

(中略)

これより以後は身持を陽快になし、いかにもかみさまなりにおもおもしく、悋気などに立ち入り候ては、然るべからず候。…

のぶ

藤きちろうおんなども

意味としては、寧々は女ぶりが上がって美人だと。そんな美しい女房をかのハゲネズミは二度とゲットできないだろう。ただ、寧々にしても日々明るく過ごし、嫉妬でヒステリーをおこすなよと、認めている感じですかね。

この手紙を見てみると、信長という人は目的のためには手段を選ばないというだけの人ではないということがわかります。ジョークの通じる人だったと思います。

昨日は、秀吉と寧々の部分はあまりストーリーとの関連性は感じられなかったのですが、それ以外は全体的に緊張感があって面白かったので、良かったです。

司馬 遼太郎 新潮社 1973-05-29