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エリック・クラプトンのライブアルバムのベスト3を独断と偏見で選んでみました。

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One More Car, One More Rider

僕はストロングスタイルのギタリストが好きですけれども、エリック・クラプトンのようにブルースギタリストも結構好きです。クラプトンのことは、40年位前から知っていますが、やはりギタリストとしては別格的な存在です。そんなクラプトンの僕にとってベストなライブアルバムをご案内させていただきます。

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僕にとってのエリック・クラプトン

僕もギターを弾いて40年近くなりましたが、ハードロックからアル・ディ・メオラの影響でフュージョンに走ったこともあり、ピッキングをガンガンするタイプです。ですから、いわゆる速弾きとかは得意ですけれども、どちらかと言うと味のあるソロとか、ピッキングの数は少ないけれども、流れるようなフレーズと言うのはあまり得意ではありません。

エリック・クラプトンという人は、ブルースギタリストだし、スローハンドと言われたくらいの大変なテクニシャンですけれども、さりげなく弾いてしまうところが、凄いし、ジェフ・ベックとかも同じタイプですね。いわゆるストロングスタイルのギタリストとは全く違うタイプです。ただ、クラプトンのギターソロがさり気ないと言っても、緊張感がないということはなくて、逆に緊張感はすごくあるんだけれども、なんて表現をして良いのか難しいところですが、僕のようなギター弾きからすると、ちょっと別の世界にいるのかなあと思うのです。

クラプトンも70歳を越えて、益々ブルースに回帰している印象は、去年のライブで強く感じましたね。セットリストも実にクラプトンのやりたいことがものすごく反映されていて、日本では賛否両論がありましたけれども、僕は今のクラプトンの進んでいる道は大歓迎で、是非自分の道を突き詰めてもらいたいと思っています。

そんな中、エリック・クラプトンは複数のライブアルバムを発表していて、僕はどれも好きなのですが、独断と偏見でこの3枚が僕にとっては一番好き!というアルバムを今回ご紹介をしたいと思います。

クラプトンがもがいていた時のどブルースライブ EC was here

E.C. Was Here

このライブアルバムは、1975年に発表したアルバムで、クラプトン自身が色々と模索していた頃だと思います。つまり、クリームに幻滅をして、アメリカに言ってデレク・アンド・ザ・ドミノスを結成してレイラを発表したけれども、盟友デュアン・オールマンが亡くなったり、そして発表したアルバムが、「461 Ocean Boulevard」。ここでクラプトンはボブ・マーリーの「I Shot The Sheriff」をそのまま、レゲエを演奏していて、これは衝撃的だったと思いますし、クラプトンも相当アーティストとして追い込まれていたんじゃないかと思うんですよね。実際に1974年に来日をしていますけれども、その時はアルコールや薬でヘロヘロでした。そんな矢先に発表されているのが、「E.C. Was Here」。このアルバムには、ポール・マッカートニーのようなコマーシャリズムが全く無くて、素直にオレはブルースがいちばんやりたいんだよ〜〜〜というクラプトンの叫びのようなものが感じられます。

このアルバムを初めて聞いた頃は、僕も高校1年生でポール・マッカートニーのポップさに惹かれていたということもあり、全く理解できなかったのですが、僕も年を重ねるに連れて、音楽を受け入れる器も広がったので、今このアルバムを聴くと、クラプトンのものすごく気負ったギターが聴けて楽しいです。若いから、結構ガンガン弾いていて、ギタリストとして聴いてても面白い。人によってはクラプトンのベストライブはこのアルバムだという人もいます。それもわからないでもないです。曲の長さも大体1曲7分以上というものばかりで、聴き応えがあります。僕が好きなのは、11分に及ぶDriftin’ Blues / Rambling On My Mind 。とにかく硬質のクラプトンのギターが聴けるので、すごく良いです。

たくさんのファンの心を掴み、アンプラグドブームを引き起こした元祖Unplugged

Unplugged (Remastered)

前に若い人から、エリッククラプトンって渋いボーカリストだけど、ギターも凄いうまいですよねっていわれたことがあり、びっくりしたことがあります。どうしてそうなったのかというと、このアコスティックギターライブunpluggedの影響のようで、たしかにこのアルバムはものすごく売れました。

このアルバムが売れた理由は、ギタリストエリック・クラプトンというよりも、彼のボーカルが評価されたと言っても過言ではないような感じがしますね。クラプトンの声はすごく渋いですし、何よりも歌もうまいですから。それとこのアルバムの良いところは、選曲が良いということだと思うんですよね。やはり、ライブをする上では選曲はすごく大事ですし、このアルバムはいい曲しか入っていないし、聴きやすい。このアルバムがどれだけ多くの人の心を掴んだのかといえば、全世界で1500万枚売れているということでもわかりますよね。DVDも僕は持っていますが、すごく良いです。

選曲といい、メンバーと言い、クラプトンのギターといい、圧倒的なOne More Car, One More Rider

One More Car, One More Rider

エリック・クラプトンのライブアルバムの中で、僕が一番好きなのは、One More Car, One More Riderです。選曲の良さといい、メンバーの演奏力といい、クラプトンのギターといい、ものすごい演奏をしています。

ちなみに収録されている曲は次の通り。

1. Key to the Highway
2. Reptile
3. Got You on My Mind
4. Tears in Heaven
5. Bell Bottom Blues
6. Change the World
7. My Father’s Eyes
8. River of Tears
9. Goin’ Down Slow
10. She’s Gone

1. I Want a Little Girl
2. Badge
3. Hoochie Coochie Man
4. Have You Ever Loved a Woman?
5. Cocaine
6. Wonderful Tonight
7. Layla
8. Sunshine of Your Love
9. Over the Rainbow

こんな感じで、クラプトンの新旧の代表曲が収録されています。更にはメンバーが素晴らしい。

  • アンディ・フェアウェザー・ロウ – ギター
  • ビリー・プレストン – ハモンドオルガン、キーボード
  • グレッグ・フィリンゲインズ – ハモンドオルガン、キーボード
  • デイヴィッド・サンシャス – キーボード、ギター
  • ネイザン・イースト – ベース
  • スティーヴ・ガッド – ドラム

個人的にはどの曲も好きなのですが、思わず聴き入ってしまうのが、River of Tearsです。特に後半のクラプトンのギターソロが本当に素晴らしくて、僕個人においては歴史的な名演じゃないかと言うくらい素晴らしいソロを弾いているのですが、ソロがどんどん盛り上がってくるにつれて、スティーブ・ガッドがクラプトンのギターにガンガン絡んできて、すごい演奏になっているのです。YouTubeに動画がありますので、張っておきます。

このラインナップでのライブを日本で見ましたけれども、たしかに選曲も良かったので楽しむことが出来ました。その割にはこのライブはそれほど評価が高くないのが不思議なくらいです。