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NHK大河ドラマ真田丸の最終回を見て思ったことは、ドラマは面白くなければダメという当たり前のことでした。

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真田丸最終回

大河ドラマ真田丸が12月18日最終回を迎えました。1年間通じてみて思ったことは、やはりドラマは面白くないとダメだということで、これはNHKが三谷幸喜を使ったということに尽きるということです。ここ数年大河ドラマは迷走しましたけれども、ドラマは面白くないとダメという当たり前の状況に帰結したと思います。

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大河ドラマと朝ドラで成功すると

NHKの大河ドラマと朝ドラの影響力は、役者にとって計り知れないものがあります。具体的には、このどちらかのドラマで成功をすれば、それに関わった人、特に主役を張った人はトップスターに間違いなくなるし、脚本家も同様でストーリーメーカーとしての位置が盤石になります。

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過去の成功と失敗を振り返ってみると、大河ドラマでの成功例は何と言っても篤姫です。このドラマもかなり創作的な要素は大きかったけれども、篤姫の人生そのものがドラマチックだということがわかったし、それを見事に演じきった宮﨑あおいちゃんはあの世代では一気にトップスターに上り詰めました。また、このドラマでは、薩摩藩には小松帯刀という人物が脚光も浴びたし、実際にこの人がいなければ、西郷隆盛や大久保利通の活躍もなかったというのが知られたことも僕個人としては良いことだったと思っています。その小松帯刀を瑛太くんが頑張りました。また、篤姫の夫である徳川家定を、今回の堺雅人くんが好演し、役者としての幅をすごく広げました。つまり、いい作品であると、作品に参加した殆どの人たちの評価がものすごく上がります。

篤姫後迷走する大河ドラマ

一方で、篤姫以降の大河ドラマは、見事に迷走をしました。天地人〜花燃ゆまで我慢をして見続けましたけれども、特に平清盛と花燃ゆはひどくて、その結果どうなったかというと、主演俳優が一挙にだめになってしまいました。それぞれの主役を演じた松山ケンイチもやっと最近出てきましたが、平清盛以降は数年はダメだったし、花燃ゆの井上真央ちゃんは消えちゃいましたよね。僕は個人的にも井上真央ちゃんのファンなので残念で仕方がないです。これは完璧にNHKの責任で、こうなってしまった責任をしっかり取らなければいけません。

花燃ゆ 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

大河ドラマが篤姫以降迷走した原因は、ずばりストーリーを無視したということです。つまり、見た目だけを重視して、ストーリーの展開を見事に無視したことで、一気につまらなくなってしまいました。龍馬伝は、映像はかっこよかったけれども、それだけでした。この時のわざとらしい汚さや埃っぽさと、いつも大声で怒鳴りまくるところは平清盛が見事に継承したけれども、実につまらなかったです。その次の江~姫たちの戦国~は、篤姫で成功した田渕久美子が暴走して、話がやはりメチャメチャでした。八重の桜も前半はまあまあでしたが、後半は間延びしてましたし、軍師官兵衛は逆に後半は面白かったけれども、前半は八重の桜、同様間延びしてました。花燃ゆに至っては、全く無名の吉田松陰の妹を起用したことで、歴史を創作してしまったことで、ストーリー展開に緊張感がなくなりこちらも失敗に終わってしまいました。

真田丸は抜群に面白かった

そして、真田丸ですけれども、実に面白かったです。これは三谷幸喜の存在がものすごく大きいというか、この人の存在無くして、真田丸の面白さはなかったと思います。今回の真田丸が面白かったのは、まずは三谷幸喜のストーリー力が抜群であったこと。真田丸をこの1年間見続けて思ったことは、まず独特のこだわりがありました。まずタイトルは常に漢字二文字でしたし、オープニングもすぐにテーマ曲がかかるような設定をしました。また、ストーリーの中でも笑いの要素をふんだんに取り入れました。僕も随分長い間大河ドラマを見ていますが、真田丸ほど笑えた大河ドラマはありませんでした。後はキャスティングが秀逸でした。役者として新境地を開いたと思ったのは、真田昌幸を演じた草刈正雄さん、徳川家康役の内野聖陽さん。この二人は、新しい真田昌幸像、徳川家康像を開拓したと思います。二人に共通しているのは、コメディが出来るところで、二人の存在自体が見てて楽しかったです。

真田丸が面白かった理由

成功したドラマと言うのは、話が面白いと同時にキャスティングが特に優れています。どうしてこの人がこの人なの?ということはまずありません。それは、篤姫のときもそうだったし、あまちゃんでもそうでした。今回の真田丸も正にそんな感じで、無駄なキャスティングがほとんどありませんでした。ちなみに、ここでまったくなかったと書かないのは、後半キャスティングが雑になった感じがしたからです。ただ、それ以上にストーリー展開は面白かったし、特に最終回は、歴史的には悲劇以外何物でもないのですが、そうならない描写にしましたね。幸村の自刃のシーンもなかったし、豊臣家が小さな小屋の中で自害するシーンもありませんでした。これは最期のシーンとしては、気が滅入らない方法はこれしかなったと思うので、良かったと思います。

最終回の#丸絵

真田丸では、自分が気に入ったシーンをイラストにすることを丸絵というそうで、ツィッターのハッシュタグ#丸絵をチェックすると、素晴らしい丸絵が。早速チェックをしました。

このイラストはかっこいいです。

こちらも相当レベルが高い。

最後に

冒頭に書きましたけれども、真田丸のお陰で、日曜日の夜を楽しむことが出来ました。本当に篤姫以来大河ドラマはずっと迷走をしてましたが、三谷幸喜さんのお陰で本当に面白い作品を楽しむことが出来ました。久しぶりにDVDも買おうと思いました。