2017/01/09
よく知っている印象派の絵画がたくさんあるオルセー美術館は、芸術の圧倒的な迫力と美しい建物が印象的でした
2016年11月20日、パリは朝から冷たい雨が降っていましたが、オルセー美術館に到着をすると、いろいろな動物が迎えてくれて、それだけでもテンションがあがりました。オルセー美術館には教科書などで習った絵画ばかりで、それだけで圧倒されてしまいました。
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9時半前に到着したオルセー美術館は、そんなに人も並んでいませんでした
オルセー美術館は9時半から開館するので、当日は9時20分頃現地に到着をしました。この日は寒いし、天気は雨空ということもあって、そんなに並んでいませんでした。あと、オルセー美術館の方で無料のWi-Fiが提供されているので、スマホをつなげることも出来て、かつ、色々な動物のオブジェに出迎えてもらったので、テンションが一気にあがりました。
僕のテンションをあげてくれたオルセー美術館前のオブジェたち
冒頭でも書いたようにオルセー美術館の前には色々な動物のオブジェがあり、それだけでも僕のテンションをあげてくれましたよ。まずは躍動感のある馬がいて、
サイもいました。
象に
そして人々。どうしてここに6人いるのかというと、6大陸を表しているんだそうです。
オブジェではありませんが、特集のポスターもフランスらしくセンスの高いものでした。
オルセー美術館の彫刻の出迎えをうけました
オルセー美術館には、まず荷物チェックをしてからパリ・ミュージアム・パスで入場をすると、今度は素晴らしい彫刻の出迎えを受けました。また、この配置が素晴らしい。こういうところにもフランスという国のセンスが感じられました。
今更ながら、芸術作品がこんなに人の心を満たしてくれるのかと改めて思って、これから印象派の作品の数々にであるのかと思い、ますますテンションが上ってきました。
オルセー美術館の館内の雰囲気も素晴らしい
オルセー美術館に入ってみると、美術館独特の静けさがあるのですが、館内の雰囲気が素晴らしいのです。そのあたりの写真を写真を撮りましたので、ご案内します。
もともとオルセー美術館はオルセー駅を美術館にしたということもあり、建物の中もそれらしい感じがします。まず屋根が丸いですし。時計も趣があります。
オルセー美術館の時計や窓から見た風景も素晴らしい
オルセー美術館の作品は、後ほどご紹介しますが、オルセー美術館は時計や窓からの風景が本当に素晴らしいのです。この旅のためにオルセー美術館の本にもその風景の素晴らしさが紹介されていて、早速をこちらも撮影をしました。
この時計から見える風景をもう少し拡大すると、
サクレ・クールが見えます。これは、結構感動的でした。これ以外には、
フランスの建物は、古い状態でよくここまで残してきたなあと改めて感心します。何か本で読んだのですが、フランスの財政は、こういった古い建造物の維持費で大変らしいですね。こういうのは大げさに言えば世界的な遺産ですから、なんとか僕らも協力ができることはないんでしょうか。
ちなみにこの風景が見られると言うことを教えてもらったのは、この旅を行く前に読んだ「オルセーはやまわり」という本でした。ルーブル美術館の記事でも書きましたが、有地京子さんの名著です。
素晴らしいオルセー美術館の作品の数々
オルセー美術館では、基本的には写真の撮影がOKでしたので、僕が心を打たれた作品のご紹介をします。その前に僕の絵画に対する知識ですが、ほぼ0の状態です。大体は子供の頃、教科書や後はテレビのCMやドラマ、映画程度で知っている程度です。ドガのスペルDegasが読めずにデガス、デガスと言って閉口されたくらいですから^^
では、まずはマネの「笛を吹く少年」。
次もマネの「オランピア」。この絵は白人の全裸の女性と使用人の黒人女性が描かれていて、ちょっと違和感を感じた絵です。
フロアの中央にドガの「14歳の小さな踊り子」。目をつぶっているのですが、妙に躍動感を感じました。
マネの「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」という絵画は、初めて見たのですが、こちらも何か惹きつけられるものがありました。ベルト・モリゾは、マネとは師弟関係で、のちにマネの弟と結婚したとのことです。ちなみに調べてみると、ベルト・モリゾも19世紀において女流画家として活躍をしたそうです。絵を見る限り、魅力的な女性と見受けられます。
更に奥に入っていくと、モネの「日傘の女」。この絵画は何かのCMでみた記憶があって、調べていましたけれども、こちらはさすがにわかりませんでした。色使いと言い、美しい絵だと思います。
そして、ルノワールのややユーモラスな絵画、「田舎のダンス」と「都会のダンス」。ルノワールの絵画は女性が本当に美しいと思いますし、ルノワールも女性は美しく描くという意識が強かったということを何かの本で読んだ記憶があります。
圧倒的なゴッホの世界
オルセー美術館にはゴッホの絵画のコレクションが豊富であるということは有名で、しかも、誰もが見たことのある作品を今回本物を目の当たりにして、かなり興奮をしました。こちらも写真に取りましたので、ご案内をします。
ゴッホについては、ゴッホ自体がエキセントリックというか自分の耳を切ったり、最後はピストル自殺をしてしまうような狂気を備えた画家です。彼については司馬遼太郎さんが街道をゆく「オランダ紀行」で紹介をしているので、さすがの僕も少し知っているのです。
そんな彼の狂気がどのように表現を絵画に落とし込んでいるのかということを思いながら、彼の絵を見ましたけれども、僕にはやはり審美眼がないので、よくわかりませんでしたが、やはり、本物の迫力はさすがという感じでした。
ファン・ゴッホの寝室
ゴッホ「自画像」
ゴッホ「ウジェーヌ・ボック」
ゴッホ「オヴェールの教会」
ガシェ医師の肖像
ゴッホ「画家の肖像(自画像)」
Restaurent Musée d’Orsayでは、本格的なフレンチを堪能しました
ここまで来て2時間位経過をしていて、ずっと立ちっぱなし、歩きっぱなしだったので、そろそろ食事にしようかということになりました。オルセー美術館の中にはレストランが一つ、カフェが3つほどあり、お腹が空いていたこともあり、Restaurent Musée d’Orsayにいきました。このレストランは、11時45分にオープンするのですが、口コミでは11時半には並んだほうが良いというのを読んだので、結局11時半ちょっと前にいくと、既に5人ほど並んでいました。
時間が来て入店をすると、レストラン内はものすごく歴史を感じさせる内装で、見事でした。早速ランチを頼みましたが、こちらも本格的なフレンチでした。この夏にニースに行った時に、思っていた以上に食事がおいしくなかったのですが、ここのフレンチを食べて、さすがパリは違うなあと思いましたね。料理の美味しさはパリに居る間はずっと感じていました。もちろんダメなところもありましたけれども。我々が頼んだ料理は次のとおりでした。
前菜のスープと、シーザーサラダ。これは別々に注文したものです。シーザーサラダはサラダの上に乗っているフライトチーズは絶品でした。
美味しかったシーザーサラダ。
メインは魚にチキンとご飯添え。味はまあまあ。
そして、デザートもいただきました。レモンアイス。さっぱりして美味しかったです。
こちらアプリコットのタルト。
オルセー美術館にはまだまだ魅力的な作品がたくさんありました。
食後もまだ見足りない作品を見ました。印象的だった作品をご紹介しておきます。
ブールデル「弓を引くヘラクレス」
こちらはオペラ座ガルニエ宮の断面図です。ガルニエ宮は、このパリ旅行で見ましたが、こちらもその威容が圧倒的でしたよ。
オルセー美術館の中にあるカフェのそばに白熊のかわいい彫刻がありました。フランソワ・ポンポンの「白熊」です。
かわいいので、もう1枚!
あとは作品名はわかりませんが、恐らく有名な絵画を2つ。
この絵は恐らくモネだと思いますが、作品名がよくわかりませんでした。すいません。
アングルの「泉」は神々しい感じがしました。
オルセー美術館を訪れて思ったこと
そして、今回のパリ旅行の目的の一つだったオルセー美術館を昼食を挟んで約3時間ちょっとで回りました。オルセー美術館も、ルーブル美術館ほどではないにしても、やはり広く、しかも展示されている作品の質が世界最高ということもあり、その迫力に圧倒をされました。ただ、ちょっと残念だったのは、ミレーの「落ち葉拾い」が韓国に貸出中だったため、見れなかったことです。でも、それ以上にゴッホやルノアール、モネなどの本当にすごい絵画を見ることが出来たのは、いい経験でしたね。
オルセー美術館を出ると雨がやんでいて、セーヌ川の方に歩いていくと、いかにもパリらしい風景が眼前に広がり、今更ながらパリに来たんだなあと改めて思いました。
セーヌ川はフランスらしい風景を醸し出していましたよ。
そして僕らは次の目的にオランジュリー美術館に向かったのでした。
オルセー美術館を訪れるためにチェックしたもの
やはり、世界的な美術館オルセー美術館ですから、事前にしっかりと情報をチェックしておくと、美術館を楽しむことが出来ます。そこで役に立ったのは、冒頭でご紹介した有地京子さんの「オルセーはやまわり」とYouTubeの動画でした。
YouTubeの動画はと言うと、Rick Stevesの動画はすごく参考になりました。
このブログで使った写真を動画にまとめました
オルセー美術館でも多くの写真や動画を撮影して、その中から気に入ったものをブログに使いました。こちらを動画にまとめてあります。