2016/06/11
相当評判が高い仲間由紀恵の葉山蓮子様@花子とアン
花子とアンの視聴率が5月9日の放映分が24.9%ということで、好視聴率の要因はストーリーが面白いということと、吉高由里子の演技力もそうですが、蓮子を演じる仲間由紀恵の人気というか、蓮子のモデルである柳原白蓮の薄幸なお嬢様というキャラクターもかなり大きいのではと思います。その辺りを色々と深読みしてみました。
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柳原白蓮関連でかなりのアクセスがあります
ちなみにこのブログのこの1週間のアクセス件数のランキングがこちらでして、
2位に花子とアン 新登場葉山蓮子研究、3位に花子とアン6週がおわり、白蓮事件に思うというもので、このブログにアクセスしてくるキーワードはというと、
というもので、4位、7位、8位ということで、世間的に相当の関心を集めているということがわかります。
ZAKZAKの取り上げている仲間由紀恵の蓮子様
ニュースでもZAKZAKが取り上げていて、
仲間由紀恵、新たなハマり役 NHK朝ドラ「花子とアン」で不幸な伯爵令嬢
この記事を読むと、結構賞賛されているのです。ご紹介すると、
- 芸能評論家の肥留間正明氏は、「頭がよく努力家なうえ、珍しい個性を持つ女優」と仲間に評価を下す
- 「最大の魅力はきれいな目と、どんな役、例えば汚れ役でも失われない気品。それから進化して、『花子とアン』では令嬢の気品、葛藤を見事に表現している」と、成長ぶりを絶賛する。
- ドラマ評論家の田幸和歌子氏は「現段階で演技は決してうまいわけではない。いうなれば、器用に顔を変える技能系でも、瞬時にさまざまな仮面をかぶる憑依系でもなく、どの作品でも同じ“ハンコ演技”」と芝居については辛口だが、「画面に映るだけでキラキラを放つ主役オーラと瞳の力が、かつての銀幕スターをほうふつさせる」と指摘する。
- さらに田幸氏が指摘するのは、独特の仲間ボイスだ。「コメディーの時は破格なおかしさになり、正統派演技をすると貫禄が出る」と指摘。
- 「これまで男性の噂も少なく、ここにきて無色透明が若干、裏目に出ている。米倉涼子のような色気や破天荒さが必要かもしれない」と、肥留間氏は不安も口にする。
仲間由紀恵の凄いところは、2番めのところで、令嬢の気品と葛藤を表現しているというところで、そのあたりの演技力はさすがという感じがします。この安定感がとてもよいです。
ZAKZAKの記事に対するツィート
この記事に対するツィートを一部ご紹介をすると、
仲間由紀恵がいい演技するものだから、ちょっと目頭熱くなったり。 ↓みたいな評価もあって、納得な部分もあるけど…でも確実にうまくなってるし、よい感じ。 『仲間由紀恵、新たなハマり役 NHK朝ドラ「花子とアン」で不幸な伯爵令嬢』 http://t.co/3iGKzNfYpf
— け ー (@inspire_rho) 2014, 5月 14
確かになかなか良い。 RT @zakdesk 仲間由紀恵、新たなハマり役 NHK朝ドラ「花子とアン」で不幸な伯爵令嬢 – ZAKZAK http://t.co/cVTSJ761Jw @zakdesk
— 百おやじ(単なるアホ) (@hyaku_oyaji) 2014, 5月 14
今日の回も泣いた(´・Д・)」 ◆“@hanakoann: 仲間由紀恵、新たなハマり役 NHK朝ドラ「花子とアン」で不幸な伯爵令嬢 – ZAKZAK http://t.co/kBkUR2VS2a #花子とアン”
— 大分で働く小さな会社/社長‥のつぶやき (@007vodkamartini) 2014, 5月 13
花絵の蓮子様はイラストレーターの心も掴んでます
花絵も葉山蓮子様が花と同じくらいに出てきて、イラストレーターの心を捉えているということがわかりますね。
蓮様の青春 #花子とアン #花絵 pic.twitter.com/9PGyUmutZq
— きっか (@kikkatenten) 2014, 5月 13
このシーンは泣けました。
なみだ 別れ #花子とアン #花絵 pic.twitter.com/OO1TsqvEjj
— 小林ゆき (@kobayukitwi) 2014, 5月 13
このイラストはあまりにも素晴らしぎて、心が打たれました。
蓮さまあああああああああああ #花子とアン #花絵 pic.twitter.com/ZO6BxySfAS
— おはぎ (@iihatobu05) 2014, 5月 12
お嬢様は籠の鳥ということですね。素晴らしいアングル。
白蓮の生涯を振り返ってみると
この蓮子様のモデルでもある柳原白蓮は数奇な人生と言うか、宮崎龍介と知り合うことで、人生が一変する人ですが、簡単に振り返ってみると、
- 伯爵の娘ではあるが、妾の子であるということ
- 大正天皇の生母である柳原愛子の姪で、大正天皇の従妹にあたる
- 14歳で結婚するも20歳で離縁する
- 東洋英和に入学し、ここで村岡花子と出会う
- 九州の炭鉱王伊藤伝右衛門と政略結婚
- 34歳の時に宮崎龍介と出会う
- 36歳の時に妊り、出奔。新聞に公開離縁状を発表、世に言う白蓮事件
- 晩年は龍介の手厚い介護のもと、娘夫婦に見守られ、歌を詠みつつ暮らした穏やかな晩年であった。
この人の場合は右肩上がりに人生が良くなっていくという感じがしますよね。でも、一番多感なときのつらい思いを考えると、人ごとながら、胸が痛みます。
彼女は心の孤独感や鬱屈を歌に託さなければ、自分を解放できなかったし、それを少しでも伊藤伝右衛門や実家の柳原家が分かっていあげなかったというのが、白蓮事件の根本的な真相だと思いますが、宮崎と白蓮が出遭った時にどういう思いを彼女が持ったかというのは僕はよくわかる気がするし、この人を失うと自分の人生がダメになってしまうという切迫感があったと思うのです。当時は姦通罪というものがあり、本人も命がけだったと思いますが、自分を理解してくれない夫のもとに帰るのであれば、死んだほうがマシだという気持ちは絶対にあったと思うのです。
白蓮は1967年亡くなりますが、夫の宮崎龍介は文藝春秋に回顧録「柳原白蓮との半世紀」を寄せ以下のように書いており、
「私のところへ来てどれだけ私が幸福にしてやれたか、それほど自信があるわけではありませんが、少なくとも私は、伊藤や柳原の人人よりは燁子の個性を理解し、援助してやることが出来たと思っています。波瀾にとんだ風雪の前半生をくぐり抜けて、最後は私のところに心安らかな場所を見つけたのだ、と思っています。」
白蓮の晩年は本当に幸福そのものだったと思います。風雪の前半生ってなんだったんだと思いますよね。気の毒で涙が出てきます。
歴史秘話ヒストリアで白蓮を特集していました
色々調べていたら、歴史秘話ヒストリアで2011年に「華麗なる歌人 愛なき館からの逃避行 ~柳原白蓮の生涯~」を放映してました。NHKオンデマンドで見られるかなと思っていましたが、残念ながら見れませんでした。
見たかったですね、これ。NHKに再放送してくれるよう運動したいくらいです。NHKがこの作品を作るために参考にした文献をご紹介しておきます。
『愛を貫き、自らを生きた 白蓮のように 柳原白蓮展 図録』 尾形明子監修(朝日新聞社)
→こちらは古本屋さんでさがさないと難しいようです。
『恋の華 白蓮事件』 永畑道子著(藤原書店)
キンドル本が486円。単行本だと1944円するので、ものすごくお得だと思いますよ。
『白蓮 娘が語る母 燁子』 宮崎蕗苳監修・宮嶋玲子著(旧伊藤伝右衛門邸の保存を願う会)
『伊藤伝右エ門物語』 深町純亮著(旧伊藤伝右衛門邸の保存を願う会)
この本は、飯塚市の商工会議所、飯塚市内の書店で購入できるようです。
「伊藤伝右エ門物語」「白蓮 娘が語る母 燁子」出版
飯塚市商工会議所
info@iizuka-cci.org
飯塚商工会議所 福岡県飯塚市吉原町6-12
Tel:(0948)22-1007 FAX:(0948)22-0007
『白蓮れんれん』 林真理子著(集英社文庫)
『大正期の家族問題』 湯沢雍彦著(ミネルヴァ書房)
ミネルヴァ書房
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柳原白蓮はスピンオフというか、独立してドラマ化してほしいなあと思います。