2016/06/110 Shares

ロッキング・オンージミー・ペイジインタビュー

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ロッキング・オンの最新号の発売が今回ほど待ち望んだことはなくて、それは「渋谷陽一」による「ジミー・ペイジ」のインタビューということで、聞く方も聞かれる方も役者であるという、珍しいインタビューだったからです。とても期待をして読みましたが、十二分満足できる内容でした。さすが渋谷陽一。

Contents

渋谷陽一氏とは誰なのか

それは具体的にはどういうことかというと、渋谷陽一という人は、僕よりも一世代上の人だと思うのですが、ロックが好きで、ツェッペリンが好きで、音楽雑誌の世界に入った人でして、その昔僕が高校生の時にNHKのFMで「ヤングジョッキー」という、ロック専門の番組のDJとして活躍をしてました。

このヤングジョッキーという番組が当時のロック少年にどれだけ恩恵を与えたか、わからないくらい素晴らしい番組でして、僕もこの番組によって色々なアーチストを知ることが出来ましたし、その中にはリッチー・ブラックモアのレインボーや、今日記事を書くレッド・ツェッペリンなど、沢山いて、感受性の高かった僕がどれだけ感激をしたか、わからないくらいです。

僕の高校時代は、音楽雑誌は、MUSIC LIFEを筆頭に様々な雑誌があり、その内のロッキング・オンはかなり前衛的な本でもありました。ひたすらロック論が掲載されているのですが、書く方もわざと難しい難解な言葉を使っていて、実に刺々しいものでしたし、面白かったのは「架空インタビュー」という記事があり、ロッキング・オン自体はコネも予算もないので本物のアーチストに対してできないので、これは!というアーチストを選んで、架空のやりとりをするというすごい記事がありました。今はおそらくロック雑誌としては日本ではナンバーワンでしょうし、昔のことを知っている僕にとっては隔世の感があります。

そんな中で渋谷陽一という人が、レッド・ツェッペリンの大ファンで、ツェッペリンに似ているというだけでこれはいい!と太鼓判を押しちゃったパリスというバンドのようなところもありますが、彼が評論家の立場で日本におけるロックシーンを引っ張ってきたのも紛れもない事実で、そういう人がジミー・ペイジにどういうインタビューをするのかというのは、結構注目をしていたのです

ジミー・ペイジのインタビューはやはり素晴らしかった

 

早速読んでみましたが、さすが渋谷陽一というところはずいぶんあり、基本的には今ジミー・ペイジが取り掛かっているプロジェクトである、ツェッペリンの作品のリマスタリングに関する質問をきちんとしていて、ジミー・ペイジも嬉々として答えているような印象をもちました。まあ、これは相手がどういうことを喋りたいのかということを、渋谷さんが想定して、ジミー・ペイジをおだてて気持よく話をさせているということは、このインタビューは成功だと思いました。

気になったところを引用しますと、

●今回のリマスタリングはたとえば”胸いっぱいの愛を”がまるで新曲みたいで素晴らしくてー。
「(笑)そうなんだよ。だから今、出さなきゃならなかったんだよ。これはすごいんだよ」

ジミー・ペイジが興奮しているのがわかる気がして、リマスタリングのアルバムを買ってみようかなと思いました。

これ以外に、僕がこの本を買ってよかったと思ったのは、アキレス最後の戦いという名曲についてのインタビューがあったことです。

渋谷さんがアキレス最後の戦いにについてインタビューをしていて、この曲の成り立ちがわかったのはうれしかったです。というのは、僕はレッド・ツェッペリンの曲の中で一番好きでして、しかし、この曲をライブで演奏したという話を聞いたこともないので、ツェッペリンのメンバーはこの曲が嫌いなのかと思っていたのですが、この質問について、ジミー・ペイジはそういうことをいうこともなく、ただ、ジョン・ボーナムのドラミングには気をつけて作ったというようなことも書いてあり、確かに、この曲のジョン・ボーナムのドラミングは凄まじい物がありまして、ああなるほどと納得をしました。

ちなみに、YouTubeでアキレス最後の戦いを検索したら、なんとライブがありました。かなり感激です。

アキレス最後の戦いは、プレゼンスに収録されています。僕はこのアルバムが一番好きだし、ツェッペリンを初めて聞いたのはこのアルバムからです。

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インタビューに話を戻しますと、あとツェッペリンの再結成はあるのかどうかという質問に対しては、ジミー・ペイジ自らないと言っておりました。ま、伝説のバンドだし、彼自身も若くはないし、それであれば、今までの作品を更に充実となりリマスタリングという作業はとてもいいことだと僕も思います。

今月のロッキング・オンのツェッペリンのリマスタリング特集が素晴らしい

あと、この本のいいところは、ツェッペリンのリマスタリングした3枚のアルバムを徹底的に検証していて、さらにはこのリマスタリングアルバムは、3段階あって高くなればなるほど色々なおまけがついてくることになっていて、熱狂的なファンにとってはたまらないものとなってると思います。ま、僕は熱狂的じゃないので、松竹梅のうち梅を買おうと思ってます。

この本のアナウンスについては、ロッキング・オンのサイトの中でも告知されていまして、
ロッキング・オン7月号本日発売です!
をご覧になるといいと思います。あと、個人的にはライブレポートでTOTOとジョニーウィンターが掲載されているのは良かったです。

今回リマスタリングされるツェッペリンのアルバム

 

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レッド・ツェッペリンIII<2014リマスター/スタンダード・エディション>
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