2016/06/061 Shares

小保方晴子さん手記「あの日」は、彼女の哀しみがたっぷり詰まった本でした。

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小保方晴子あの日

小保方晴子さんが手記「あの日」を上梓しました。小保方さんが反論の機会もない中、講談社がそういう場を提供したということは、出版社として実にいい仕事をしたと思います。それなりにセンセーショナルだし。僕は読んですごく心が痛みました。

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情誼的な立場でこの記事を書きました

僕は、小保方さんがSTAP細胞で世の中に登場をした時に、すごい人が現れたと諸手を上げて歓迎しました。一方で、インターネット上で小保方さんがやっていることに疑義が唐突に出てきて、その後は袋叩きにされてしまって、あっという間に世の中から抹消された感があります。僕は、そういうこともあって、情誼的な立場で小保方晴子さんの「あの日」を読みました。以下、自分自身が思ったことを書こうと思います。

そもそもSTAP細胞は若山教授がメインだったはずじゃない?

このSTAP細胞騒動に関しては、僕はすごく不思議に思っていたのは、すべてのことがいつの間にかこうなっちゃったということがたて続けに続いたことでした。STAP細胞を大々的に発表をした直後、小保方晴子さんはそのルックスの良さもあって、一気にマスコミの寵児になりました。ところが、インターネット上でSTAP細胞の実験結果に疑義が論じられるようになると、いつの間にか捏造をしているかのように叩かれました。

もともとはSTAP細胞は山梨大学の若山教授が中心になって推進していたはずなのに、いつの間に小保方さんが中心になって開発をしたかのようになってしまって、最後は日本中から袋叩きにされてしまったというものです。このことに関しては、リテラでも同様の疑問を呈していて、この記事はあくまでも小保方晴子さん寄りのものではなく、あくまでも若山教授による工作かのよう書いてあり、あることを考えた場合には若山教授のこの一連の行動は十分あり得ることだと僕は思ってます。

若山教授の「あること」については、僕の想像範囲内のことで、実際に書いてしまうと事実に基づいてなくて、彼の名誉を傷つけてしまうこともあるので、書かないでおきます。

どうしてあそこまで過熱したのか

僕がこの本を読んで思ったのは、山梨大学の若山教授の小保方さんに対する不自然な態度と、異常なまでのマスコミの興奮ぶりと攻撃、そして手のひらを返したかのような態度で、当然小保方さんの中で消化されたことが書かれているので、客観的な文章であるとは言えないけれども、やはりかなりきつい思いをしたのは間違いないと思うのです。

STAP細胞は小保方晴子さんの手で捏造されたということで、結局彼女が世間から叩かれて、社会的に大変な制裁を受けました。でも、僕は不思議に思うのは、普通に早稲田大学に入って、研究者の道を歩んだ人が、そういうことをしたらどうなのかということは普通わかるはずで、最初の記者会見で、後に自殺した笹井さんのあれだけ自信に満ち溢れた態度を取らないと思うのです。

つまり、普通に一流大学に入学をして、その後研究者の道に入って、日本の科学を主宰しているような理研で研究をするということは、相当優秀な人ではないとなかなか難しいのではと思うし、そう言う人が後で分かるようなことをみすみすやるだろうかと僕は疑問を感じるんですよね。

たしかに小保方晴子さんの手記「あの日」を読むと、いわゆる理系に見られる特有の無神経さはあるのです。特に前半部分で彼女の研究に関する専門的な記述や、若山さんや笹井さんから小保方さんは優秀だからということを言われたということを自分の手記に書いてしまうということは、無邪気というか、無神経と言われてもしかたがないかもしれない。でも、本人は研究者として、必死にもがいているということは、科学の素人である僕が読んでも読み取ることが出来ました。

あまりにも異様な反小保方晴子の懐の狭さ

この記事を書くにあたって、アマゾンやツィッターでどういう言葉が上がっているんだろうかと思ってチェックをしてみると、やはり小保方晴子さんの擁護派と批判派にくっきりわかっている。特に批判派の方の言ってることを読むと、たかが一研究者に対してどうしてそこまできついことが言えるのかと僕は思いました。ある人は、彼女は科学者として嘘つきということは致命的なんだということを言っていて、僕もそうだろうと納得はしましたけれども、やはりあれだけマスコミが、小保方晴子さんの言うことをきちんと聞かずに、一方的な情報を流していたら、やはり小保方さんに対しては反感を強めるのかなあと思っていて、実際にNHKや毎日新聞は、完全に若山教授寄りの情報を流し続けたというのは、マスコミとして批判されるべきだと思います。つまり、実に不公平であるということです。

また、理研が、今回の小保方さんの手記の上梓に対して、科学の場で議論をと苦言を呈しました。

でも、実際には、周囲の動きで、昔のソ連のような事を小保方晴子さんに対して行なったのは、理研そのものなのです。この理研に対して異論をもっている人は僕も含めてたくさんいます。ツィートをご紹介します。

自分と重ねるとやはり心が痛む

僕はこの本を読んで思ったことは、やはり多くのマスコミから叩かれ、信頼していた若山教授が裏切り、尊敬をしていた笹井氏が自殺をしてしまったことに対して、底なしの絶望感を体験したことへの哀れさということに僕は心が痛くなりました。

世の中の人達は、基本的に成功している人が多いから、彼女のような失敗をしたりすることが許せないというような、途方も無い気宇の狭さを感じるんです。多くの人から足を引っ張られてしまったら、失敗しないことでも失敗をするし、こういう状況になると、どれだけ自分が追い込まれるのかということを失敗したことのない人はわからないと思うのです。

袋叩きされるのはつらいよ

僕なんかも、結婚にも失敗しているし、事業を2回も失敗していて、そういう時に限って自分が叩かれて、それが心に大きな傷が残ってしまって、僕は表面的には随分回復をしましたけれども、やはり心に残っている傷はまだまだ口が開いたままです。

知らない人に批判されるのってきついよ

また、スケールは小さいですけれども、僕がブログを書いていて、それなりに波風が立たないように気をつけているのですが、音楽系の記事が多いということもあって、言葉遣いや内容でファンを怒らせてしまうことがあったりします。そうすると、ほんとに少しですけれども、炎上したりして、僕は批判されることがあります。この自分の知らない人から批判をされるというのは、精神的にかなりきついことです。

梯子を外されるのってきつい

また、僕が何年か前に大阪に本社がある人材会社にスカウトされたことがあり、そこでマーケティングの責任者になったことがありました。その時僕はその会社から三顧の礼で迎えられて、基本的にはあなたの思っているようにやってほしいと言われて、様々な事業を展開をしたのですが、常にその会社の社長からはしごを外されて、なんで僕のことを呼んだの?というようなことが多々あり、これも実に腹立たしいことなのです。

どうして小保方さんは叩かれたのか考えてみると

小保方晴子さんは、この批判やハシゴの外しというのは、ものすごい量のレベルでやられたわけですから、そのストレスは相当なものだったと僕は思うんですよね。普通はそういうことを一般人がやられてしまった場合には、世間は同情するはずなんだけれども、小保方晴子さんの場合は、そういうことをされてないわけで、やはり誰かのしっぽを踏んでしまって、それがすごいしっぺ返しになったとしか僕は思えないんですよね。

マスコミの攻撃はちょっと度を超えている

しかも、これはひどいなと思ったのが、マスコミの報道で、特にひどい取材をしたのは毎日新聞の須田桃子記者。こういう取材を許されるのかと僕は思いました。その部分は抜粋します。

私個人に対する取材依頼は連日のように来た。「記事化を考えています。」「何日までに返事をください」というメールは脅し文句のように感じられた。返事をすると都合のいいところだけを抜粋して記事に使用され、返事をしないと「返答がなかった」と報じられた。

特に毎日新聞の須田桃子記者からの取材は殺意すら感じられる感じられるものがあった。脅迫のようなメールが「取材」名目でやってくる。メールの質問事項の中にリーク情報や不確定な情報をあえて盛り込み、こんな情報も持っているのですよ、返事をしなければこのまま報じますよ」と暗に取材する相手を追い詰め、無理やりにでも何らかの返答をさせるのが彼女の取材方法だった。

こんなことやって良いんですかね?

こういう取材をしている須田桃子と言う人はこの方です。

まだあります。

このように追い詰める取材をして出版した本がこちらです。

捏造の科学者 STAP細胞事件

この人は、小保方さんを利用して、こういう本を書いている。いいの?こういうことをして。

2014年の釈明会見の小保方晴子さんを見ると、やはり人を騙すようには見えない

冒頭にも書いたとおり、僕は小保方晴子さんを応援していましたから、やはり彼女の立場で建ってものを考えますけれども、この記事を書くときに、2014年4月に釈明会見を小保方晴子さんがした時に、その時の記者会見の模様の写真をテレビ越しに撮影をしたのですが、この時の様子を見てみると、やはり、どう見ても、人を騙すようなことはしてない。ただ、実験ややり方を失敗しただけとしか思えないのです。その時の写真をもう一度ご紹介をしておきます。

この人は、典型的な理系ですから、政治家のような腹芸からは対極にいる人です。やはり、後からバレるようなことをするとはどう見ても思えないのです。

小保方晴子2014年4月釈明会見01

小保方晴子2014年4月釈明会見02

小保方晴子2014年4月釈明会見03

とにかく、僕は、小保方晴子さんの「あの日」を読んで、本当に心が痛くなりましたよ。一般人をこんなに無慈悲に叩いてもいいのか。これが僕がこの本を読んだ、実感でもあります。