2016/06/06
ドリーム・シアターのニューアルバム「The Astonishing(ジ・アストニッシング)」は、壮大な戯曲のようでロックというカテゴリーを超えてしまった感がある超大作でした
今朝ほど、早速ドリーム・シアターの「The Astonishing(ジ・アストニッシング)」を入手して早速聴きましたが、圧倒的なスケール感があり、2時間半という時間はあっという間に過ぎてしまいました。
Contents
「The Astonishing」とは
前作「Dream Theater」から2年ぶりのドリーム・シアターのニューアルバム「The Astonishing」が、本日発売されました。僕はiTunesで予約をしていたので、今朝ほどメールをチェックをしたら、すでにダウンロードをされていて、しっかり聴くことが出来ました。インターネットって便利ですね、本当に。
まずはアルバムのことをご紹介します。曲は下記の通りです。
ACT1
- Descent of the NOMACS
- Dystopian Overture
- The Gift of Music
- The Answer
- A Better Life
- Lord Nafaryus
- A Savior in the Square
- When Your Time Has Come
- Act of Faythe
- Three Days
- The Hovering Sojourn
- Brother, Can You Hear Me?
- A Life Left Behind
- Ravenskill
- Chosen
- A Tempting Offer
- Digital Discord
- The X Aspect
- A New Beginning
- The Road to Revolution
ACT2
- 2285 Entr’acte
- Moment of Betrayal
- Heaven’s Cove
- Begin Again
- The Path That Divides
- Machine Chatter
- The Walking Shadow
- My Last Farewell
- Losing Faythe
- Whispers on the Wind
- Hymn of a Thousand Voices
- Our New World
- Power Down
- Astonishing
大作主義のドリーム・シアターにしては曲数が多いと当初僕は思ったのですが、実はそれが大間違い。このアルバムは2曲のみの収録と思っていいです。つまり、ACT1とACT2のみ収録されていて、それぞれの曲名が決まっているものの、実際にはまとめて聴かないと曲全体がわからないような感じになっています。ですから、このアルバムを聴くときは、シャッフルで聴いてはダメです。イメージとしては前作「Dream Theater」のIllumination Theory を更に拡大をしたという印象を強く持ちました。
「The Astonishing」の動画など
このアルバム関してはすでに何曲か公開されていますので、ご紹介をしておきますね。
このように1,2曲聴いても「The Astonishing」の全体像は絶対に掴めないので、まずはアルバムを最初から最後まで聴いたほうが良いです。
国内盤
輸入盤
データー
アマゾンではまだ発売されていないので、iTunesのリンクを貼っておきます。
The Astonishing
ドリーム・シアター
posted with sticky on 2016.1.22
「The Astonishing」は、壮大な戯曲のようです
もともとドリーム・シアターの音楽は、曲自体が演奏が中心で、そこに圧倒的に歌のうまいジェイムズ・ラブリエが絡んでくるものです。ですから、1曲1曲が長いというのも、ドリーム・シアターの特徴です。
今回「The Astonishing」の曲目リストを見た時に、一気に曲が短くなったなあというのが第一印象で、僕は超大作が好きなので、大丈夫なのかなと心配をしていたのです。ところが、「The Astonishing」を聴いてみると、曲名はついているけれども、ACT1とACT2がそれぞれ一つの曲になっていて、ただ、テーマ的に曲名を便宜的に曲名をつけているという感じなのです。ですから、極端に言うと1時間ちょっとの曲が2曲収録されているという印象を僕は受けました。これは大作好きの僕としては大変うれしいところです。
ロックの範疇をこえてしまった「The Astonishing」
「The Astonishing」を聴いて思ったことは、このブログのタイトルにも書きましたけれども、壮大な戯曲のようで、スケール感が半端無くて、もうロックという範疇を飛び越えてしまっていて、こういうアルバムを発表した、ドリーム・シアターの音楽性の深さというものに改めて敬服をしました。
普通、ロックという音楽は、曲の長さというのが決まっていて、3〜5分くらい。これはラジオでもかけやすいと言うこともあり、多くの人に聴いてもらうということを考えると、この長さがちょうどよいのです。ところが、ドリーム・シアターは短くても8分、長いと30分くらいの曲が平気であります。それでも人気があるというのは、彼らがアルバムで勝負しているミュージシャンだからです。
自分たちの音楽を貫ければ、多くの人に受け入れられるという自信
良くサッカーの選手が負けると、自分たちのサッカーをさせてもらえなかったからとよく言い訳をしてますけれども、要は自分たちのサッカーさえすれば負けないということを言ってるわけですよね。ドリーム・シアターの場合も、自分たちの納得出来るものができれば、多くのファンに喜んでもらえるという圧倒的な自信を感じました。
どのバンドでも数分で曲をまとめようとしているのに、ドリーム・シアターの場合はそういうことには全く斟酌せず、自分たちがよしとするものを作っている。そのバックボーンとしては、圧倒的なテクニックがあり、ジュリアード音楽院やボストン音楽院で正規に音楽を学んで、音楽をしっかり勉強をしてきて、更にいい曲が書ける人たちが、本気になれば、いいものしか出来ない。
今回の「The Astonishing」は、何度も書いてますが、聴き流すことが出来るほど軽い中身ではないのです。ただ、聴いていると戯曲でもあったり、まるでスターウォーズを見ているような、映画が音楽のようなスケールの大きさを感じでしまいました。改めて、ドリーム・シアターの音楽性の高さと深さには脱帽しました。
今後ドリーム・シアターは「The Astonishing」を全曲演奏するツアーに入るそうで、これは演奏以外にステージングもすごいことになるんじゃないかなあと、一人ニヤニヤしてます。DVD出して欲しいです。
追記:ジョン・ペトルーシによるThe Astonishingの解説(2016/02/05)
2016/02/05
The Astonishingのプロデューサーでもある、ジョン・ペトルーシが自らThe Astonishingについて2月10日に発売のヤングギターで語ってくれてるようです。早速アマゾンでポチりましたよ。こちらについては、またレビューを書きます!
追記:プレイヤーとバーンも表紙がドリーム・シアターです!(2016/03/10)
まずは、プレイヤーです。プレイヤーはヤングギターよりももう少しギタリストよりの雑誌という感じで、僕が高校生の時から売ってますから、これはずいぶん古いです。
そしてバーン。この本は発刊した時から知っていますが、久しぶりに購入。っていうか50過ぎてバーン買う人いるんだろうか?笑
表紙はジェイムス・ラブリエです。
かっこいいですね。今、一番歌がうまいし、今回はこのアルバムで何人もののキャラクターになりきっているわけだから、すごいですよね。