2016/06/060 Shares

NHK大河ドラマ「真田丸」第1回「船出」は今後も十分期待できる素晴らしい内容でした

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真田上田城

花燃ゆがあまりにもひどかったので、今回の真田丸はとても期待をしてました。何よりも三谷幸喜作という点では、非常に期待がして今日も見ましたし、実際にとても面白かったです。その辺りをまとめました。

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真田丸は三谷幸喜に任せて大正解

篤姫以降大河ドラマがぼろぼろだったのは、コンテンツを無視していたからです。奇を衒うことにばかり、注力していたので、ストーリーを作れる人を起用しなかったというのが最大の敗因でした。だから、どんなにキャスティングが良くても、話が面白くなければダメだということは、前回の花燃ゆが立証しましたね。ここ数年NHK大河ドラマは黒田官兵衛を除くと見事なくらいに迷走をしていましたが、最後の切り札と言ってもいい三谷幸喜にして僕は大正解だったと思います。

真田丸は今回が初回ですが、全般的に面白かったという点を何件かピックアップしてみると

  • 幼少期を外して、そのままの登場人物を起用したということ
  • 史実に忠実であること
  • 三谷幸喜らしく笑いを取るところはとっていること
  • キャスティングがすばらしいこと

かなと思います。

真田丸が面白かった点:主人公の幼少期を外さなかった

大河ドラマは、これは恒例だと思いますが、主人公の幼少期を必ず最初の1,2回でやります。ストーリー上はたしかに必要なんだけれども、見ているこちらとしては、うざいなあと思ってました。ところが、この真田丸は、見事に今まで「伝統」を破り、成長している主人公をそのまま起用しました。僕もずっと大河ドラマを見ているけれども、主人公に子役を配さなかったのは真田丸が初めてじゃないでしょうか。おそらく三谷幸喜さんは、この部分を強く意識していると思います。よくやったと思う。

真田丸が面白かった点:史実に忠実であること

戦国時代は、今からちょうど500年前の話ですから、この時代のストーリーはある程度創作はしょうがないといえばしょうがないのです。ただ、それでも史実というものがあるので、それをきちんと踏襲しないと、話がずれちゃうのです。そのいい例が幕末でありながら、史実がなさすぎるために創作をせざるを得なかった花燃ゆの失敗例がありますね。でも、真田丸は、今回は初回ですが、武田勝頼が滅亡をして行く様子も悲哀があってよかったです。

真田丸が面白かった点:三谷幸喜らしく笑いを取るところはとっていること

まだ、初回ですが、笑いが取れる俳優をきようしているんですよね。主人公の堺雅人は、前回の熱姫での徳川家定役を演じているし、真田家の長男は、大泉洋なので、そういうコメディチックな演技は既に実績があります。

あとは、良かったのが、木村佳乃。この人、この役で新境地を開くんじゃないかなあと思いました。いい味出してます。あとは、高畑淳子さんは相変わらず。公家出身という役ですが、見事に演じきってます。

真田丸が面白かった点:キャスティングがすばらしいこと

キャスティングの良し悪しは、僕は主人公以外もスピンオフで主役が出来るかどうかと思うのです。今日、ざっと見たところでは、主人公以外に、武田勝頼も平岳大も良かった。ツィッターでも同じように思っている人もいましたよ。この人は、もともとお坊ちゃんですが、役柄でもこういう役は凄く上手に演じます。篤姫の時の徳川慶喜も素晴らしかった。

真田昌幸の草刈正雄が凄くいいです。真田昌幸は、関ヶ原の戦いまで生きるから、このドラマでも最後の方まで登場するでしょうね。これは楽しみです。草刈正雄さん、かっこいい!というツィートは結構多いですよ。

すごく評判がいいんですよね。僕もこれはかっこいいなあと思ってみてました。

あとは篤姫以来2度めの堺雅人と親子を演じる高畑淳子さん。いいですね。この人は。篤姫の時も本寿院で徳川家定を愚直に愛する母親を見事に演じました。今回も公家出身という難しくておかしみのある役を演じています。凄くいいと思います。

ツィッターで真田丸をチェックしてみた

ツイッターでのハッシュタグは#真田丸です。こちらでずっとチェックをしていましたが、かなり評判が良いです。僕が同感!と思ったツィートをご紹介いますね。

本当にそのとおりですよね、笑える大河は初めてじゃなかなあと思います。

テンポは確かに良かったです。花燃ゆは変なところで教訓を並べるので、教科書を聞かせられているみたいできつかった記憶があります。

ナレーションが有働さんって知らなかったんですよね。良かったです。

真田丸を理解するために読むべき司馬作品

僕は司馬遼太郎さんが大好きなのですが、司馬遼太郎さんの作品で真田のことを書いているのは、

真田家は関ヶ原で面白いことをしているのです。豊臣秀吉が死んで日本国内が真っ二つになってしまって、家を残すために、昌幸と信繁(幸村)は西軍につき、信之が東軍につきました。これは昌幸と信繁(幸村)が秀吉に愛されたと言うこともありますけれども、真田の家を残すための真田昌幸の深謀遠慮でした。この辺りは司馬さんが上手にまとめています。

それと、関ヶ原の戦いが始まると、徳川家康の長男である秀忠が4万人近くを率いて参戦するのですが、真田昌幸の作戦のうまさで、上田城で足止めを食い、結局関ヶ原には間に合わせなかったのは有名な話です。そのストーリーも書かれています。この辺りが真田昌幸の真骨頂だったと思いますね。

次に大阪夏の陣と冬の陣を描いた城塞。

真田信繁(幸村)の活躍が後世に伝えられるのは、この時の奮闘ぶりが多くの日本人に共感を得たからです。豊臣方が不幸だったのは、淀君が実質のリーダーだったことで、結局老獪な徳川家康とでは勝負にならなかったし、真田信繁(幸村)にしても、後藤又兵衛にしてもそれはわかっていたと思うのに、敢えて豊臣方についたところに、この人達の生き方の真骨頂があったと思うのです。

真田丸を見て思ったことーやはりドラマはストーリーが主役

大河ドラマに関しては、ここずっと低調でしたよね。それは、冒頭に書いたけれども、NHKが奇を衒うことにうつつを抜かして、一番大事なストーリーというものをきちんと作りこまなかったからです。特にひどかったのは「江~姫たちの戦国~」で、脚本の田渕久美子が江は生物学的な勝者だって言っていて、どう意味?と思ったら、自分が産んだ息子が家光になったし、娘が天皇を産んだからと荒唐無稽なことを言ってるんです。歴史的に何もしてないんですよね、江は。結果的に失敗に終わりました。花燃ゆも同様です。吉田松陰の妹というだけではストーリーが作りようがない。結果的に話がメタメタになってしまって、大女優になりつつあった井上真央ちゃんの芽を積んでしまったし、上野樹里は未だにダメです。この責任はとても大きいですよ、NHK。

今回の真田丸に関しては、ストーリーを作る専門家でもある三谷幸喜なので、期待通りでした。史実もきちんと正確に捉えているし、笑いもとっています。ツィッターの部分でご紹介をしましたけれども、大河ドラマでここまで笑いを取るのは今まで初めてじゃないでしょうか。

今後出てくる役者も素晴らしい。僕は特に期待をしているのは、徳川家康の内野聖陽。今日、少し出てきましたけれども、流石に存在感があります。あとは個人的には、長澤まさみが大好きだし、黒木華ちゃんもいい味を出している感じ。

今まで低迷続きの大河ドラマですが、今回は期待してもいいような気がします。早速アマゾンでこの本をポチりました。