2016/06/060 Shares

2015年僕にとってのベストエンターテイメントは海街Diaryでした

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海街Diary原作

2015年ももうすぐ終わりますね。このブログのサブタイトルとして、No Life No Entertainmentとしているのですが、僕にとって今年一番のめり込んだEntertainmentは「海街Diary」でした。

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僕が海街Diaryを知ったきっかけ

「海街Diary」を知ったきっかけは、カンヌ映画祭での長澤まさみを紹介するツィートでした。

広瀬すずちゃんは圧倒的にかわいいのですが、やはりなんといっても、長澤まさみのあまりの美しさに息を呑んでしまい、まさみストでもある僕はなんだ、この映画はと思ったのが海街Diaryに興味を持ったきっかけでした。こういう国際的イベントでの長澤まさみは、際立ちっますね。ちなみに、こんなのもあります。

当時、海街Diaryのことを調べてみると、4姉妹の物語ということで、更には、その4姉妹を、長澤まさみの他に、広瀬すず、そして綾瀬はるか、夏帆が演じるということで、これはすごい映画だなあと思ったのが、「海街Diary」に対して興味を持ったのです。

僕にとって海街Diary

「海街Diary」に関しては、もちろん、映画も見に行ったし、写真集も買ったし、関連雑誌も買ったし、DVDも買いました。映像に関して言うと、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4人の姉妹は本当に素晴らしい。また、映像の美しさという点でも是枝裕和ワールドが全開です。僕がこの「海街Diary」にどれだけハマったかというと、このブログでも何回も書いているように、こんな感じで書いているんです。

確かに海街Diaryの映像は、4姉妹のキャスティングが素晴らしいし、是枝裕和監督が好きな人であれば、凄く引き込まれるのですが、それ以上に原作が素晴らしいのです。僕はもう50も半ばの年齢になっているので、さすがに漫画というものは昔に比べると読みません。大学生くらいまでは漫画も貪るように読みましたけれども、それ以外に面白いものや、深く探求したくなるようなものが年を重ねると出てくるので、そうするとさすがに漫画を読む時間というのがなくなるのです。

僕が海街Diaryの原作が素晴らしいのは

ところが、「海街Diary」の原作に関していうと、ストーリーと言い、登場人物のキャラクターと言い、キャクターの心理状況といい、登場人物のそれぞれの人間関係と言い、全てに関連性があって、非常に深い内容です。

また、通常漫画にしても、ドラマにしても、必ず不必要なキャラクターというのがいます。この不必要なキャラクターというのは、どうしてこの人がここにいるのかという必然性がないことを言うものと僕は解釈をしていますけれども、漫画にしてもドラマにしてもそういうキャクターがいればいるほど、面白みがなくなってしまいます。

逆の例で言うと、どうしてこの人がキャストとして選ばれたのか必然性があると、ストーリーに現実味が帯びてきて、非常に面白いのですし、そのキャラクター自体がイキイキしているんですね。。もっとわかりやすく言うと、主人公じゃない人をスピンオフで使えるようなキャラクターがいればいるほど面白い

最近で言うと、あまちゃんがそうです。主人公の天野アキも最高でしたけれども、彼女のお母さんをスピンオフにしても、絶対に面白い作品になるだろうし、安部ちゃんでもいいです。とにかく主役じゃない人でもスピンオフの作品が作れるくらいキャラクターが作りこまれていると、本当にその作品は面白くなります。

あとは、世代がわかってしまいますが、巨人の星とかそうでしたし、あしたのジョーそうですね。主人公以外の登場人物の個性がしっかりしているので、この人はどういう人生を歩んでいて、これからどういうことを目指そうとしているんだろうと言う興味をこちらとしては思ってしまうのです。キャラが立っているということなんでしょう。

海街Diaryの4姉妹たち

もう一度、海街Diaryという映画をご存知のない方のために、4姉妹をご紹介します。

四女:すず

海街Diaryに関して言えば、この4人姉妹はもちろんですけれども、一番下の妹すずが入っているサッカークラブのメンバーも作品の中ではいきいきしているし、すずとキャプテンの風大が進行中であったりしてます。そんなすずは、自分の母親が姉たちの父を取り上げてしまったということに心を痛めています。彼女を取り巻く周囲の登場人物も非常に個性的です。

長女:幸

長女の幸は、しっかりものだけれども、自分では不本意ながら勤めている病院、小児科の医師と不倫をしていて、結局別れ、今は、すすが参加しているサッカーチームの監督と進行中になりつつある。幸の場合も、病院で同僚ナースや、大人の女性として恋愛や、悩みなどが赤裸々に描かれています。

次女:佳乃

次女は、大酒飲みで男癖が悪く、父親がなくなった時に一緒にいた大学生だと思っていた彼氏は実は高校生。そのことで結局別れ、仕事にのめり込むようになると、一緒に働いている元都銀マンの上司のことが好きになる。ちなみにこの上司は、すずのサッカーチームの仲間の兄でもある。

三女:千佳

https://twitter.com/623_zion/status/615151989085724672

3女は、この3人の中では一番地味だけれども、性格は一番良い。父親譲りの釣り好きを引き継いでいる。勤めるスポーツ店の店長と付き合っている。その店長も以前は登山で名前が知られている登山家だった。

原作海街Diaryのいいところは、複雑な人間模様が上手に整理されていること

この4人に様々な人間模様が絡んでいて、実に深い作品なのです。普通はこういう漫画にしても、ドラマにしても、つじつまがあわないよね?ということが多々あるんです。普通そういうことはありえないよねということが。最近で言うと、阿部寛が主演だった「下町ロケット」は、まさにこのパターン。最終回を見ましたけれども、つじつまがあわないところはたくさんありました。

ところが、海街Diaryに関して言うと、すべてが繋がっているので、そう言う思いになりません。また、海街Diaryでは、長女が看護師、次女が地元の信用金庫に勤めていて、4女のすずはサッカーをしているということもあり、それなりにその世界のことをきちんと知らないとリアルな描写が出来ないのですが、海街Diaryは、その点もクリアしているんですよね。そこそこ、専門のキーワードが出てきて、とてもリアルです。

それと心理描写ということを書いていますけれども、こういう場面にぶつかった時にこういう気持ちになるというところが結構出てくるのです。例えば、一番下の妹すずが、「不倫をしている」姉幸に対して、幸が不倫をしていることを知らずに、自分の母が幸やすずの父と一緒になったことに対して、「奥さんのいる人を好きになったお母さんは良くない」と訴えるシーンがあるのです。すずは後になって姉幸が不倫をしていたことを知り、自分は姉を傷つけてしまったと苦しむんです。そういう、実際に日常にそういうことがあった時に、当事者がどういう思いになるのかということを非常に克明に書かれていまして、これは大変な名作じゃないかと僕は思っているのです。

映画海街Diaryの痛いところは、原作の読み込みが浅い感じがするところ

映画の海街Diaryに関して言えば、まず、4姉妹のキャスティングだけに是枝裕和監督は目が向かわなかったんじゃないかというくらい、4姉妹以外のキャスティングが雑だと僕は思いました。上述した通り、原作の海街Diaryの登場人物には無駄な人たちがいないのです。ということは、4姉妹以外のキャスティングもきちんと考えるべきだと僕は思うのです。例えば、あまちゃんのキャストや、少し古いですけれども、大河ドラマの篤姫のキャスティングも実に必然性のあるキャストでした。ところが映画に関して言うと、特に俳優陣にどうしてこの人を使った?という人しか出てこない。いいのは、リリー・フランキーくらいかな。

いわゆる、是枝裕和ワールドと言うのは、時間の流れを表現するのが上手だと思うし、その手法で海街Diaryを表現をしているので、本来のストーリー性を潰してるかなあというところがありました。それと、ここは大事な場面なのに省略しちゃうの?というところも多々ありまして、そのあたりはもったいないことをしているのかなあと思いました。

ただ、この映画が日刊スポーツ映画大賞で主演女優賞、助演女優賞、新人賞を受賞したように、この4人の姉妹の個性を見事に引き出しているということでは、これはさすが映画監督だなあと思いました。改めて見ても、すごいキャスティングです。

海街Diaryグッズおすすめベスト3

僕が海街Diary関連グッズは本とんどゲットをしているのですが、1位は、なんといっても原作です。これは是非読んで欲しい。近年これほど充実している「文学」はありません。僕なんか決まったシーンを読んでいても、涙がこぼれて仕方がないシーンはたくさんあります。

今のところ6巻まででていて、まとめて買っても3,000円ちょっとですから、是非、大人買いをして欲しいです。来年の1月8日には待望の海街Diary 7巻が発売されます。

原作もサンプルがこちらから読めますので、興味のある人は是非^^

第2位は、DVDですね。美しい4姉妹を楽しめます。映画版としていいところは、大竹しのぶ。大竹しのぶがすずを除いた3姉妹の母親なんだけれども、ダメ親なんです。それを見事に演じているところは、さすが。こういう役ははまり役ですね。

Blu-ray

DVD

第3位は写真集。非常に質感が良いです。この美しい姉妹をプロのカメラマンが撮るとどうなるのかということが分かりますし、撮られる側、特に長澤まさみはちょっとすごいです。

僕がここまでのめり込んだのは、2013年のあまちゃん以来。こういういい作品に巡り会えると本当にテンションが上がるんですよね。次回も楽しみにしたい所です。