2016/06/10
柳原白蓮の関連書籍についてー8月26日に白蓮関連の本が河出書房新社から刊行されます
柳原白蓮 |
僕のブログは、ここ1ヶ月特に読まれているのは花子とアンに登場しているヒロイン花子の親友蓮子のモデルである柳原白蓮のことを書いている記事です。どれだけ読まれているかというと、ベスト5はすべて白蓮絡みです。そんな中で3冊の復刻本が出るということもあり、そのご紹介をします。
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このブログの読まれている投稿ベスト5
ちなみにベスト5はこのブログの右側に「人気の投稿」を見てもらえばわかりますが、
5位は文藝春秋8月号で「私と妻、白蓮のことすべてお話します」という記事に巡り合えましたで文藝春秋に白蓮の夫となった宮崎龍介の手記で、この本は実に永久保存版だと思いますね。愛とは何かということがいっぱい詰まっている。
4位はいきなり話の展開が雑になった花子とアン。
花子とアンが佳境に入り、いきなり話が雑になったということを書いています。大事なところを端折るところがこのドラマにはあって、今日で言うと蓮子と龍一の間に生まれた子供の名前を純平にしたということですが、本当は香織という名前にしてます。それは二人が離れ離れになってしまって生まれた子が男の子か女の子かわわからないということもあって香織にしたということで、そういう過程が結構このドラマは端折っているんですよね。
3位は嘉納伝助と宮本龍一
蓮子をめぐる二人の男のことを書きました。ネット上では伝助押しが多い感じ。
2位は相当評判が高い仲間由紀恵の葉山蓮子様@花子とアン。
今や花子とアンで吉高由里子をもしかしたら、食ってしまうほど強烈な個性を発揮している仲間由紀恵のことと、白蓮の足跡を書いたものです。
1位は花子とアン 新登場葉山蓮子研究。
この記事は4月に書いたもので、ちょうど蓮子様が修和女学校に入学して、周囲をハラハラさせている頃に書いたもので、ここで僕も本格的に柳原白蓮のことを調べ始めた記事ですね。長期的によく読まれている。
マスコミはもう少し真実を伝えるべき
このように僕のブログは今や白蓮ブログになりそうな感じなんですが、彼女のことを書く理由としては週刊誌を見るにしても、彼女が不倫をしているとか、伯爵の娘が貧乏学生と駆け落ちをしたみたいなことを書かれていることに、どうして表面的なことしか書かないんだろうという、マスコミへの不満が大いにあるからかもしれません。きちんとした情報を伝えたいということもあって、白蓮のことを調べれば調べるほど、彼女が宮崎龍介と出会うまで、どれだけ自尊心を傷つけられ、理解されず、いたたまれない思いでいたかということを考えれば、龍介と逃避行をしようとするのは必然だと思うからです。
そんな中でフェイスブックの花子とアンのファングループというのがありまして、そこで白蓮関連の本が復刻されるということを知り、これはこの記事でも紹介しないといけないと思い、今日は記事を書いてます。
8月26日に白蓮関連の本が河出書房新社から刊行されます。
今日ご紹介をしたいのは3冊ありまして、3冊とも8月26日発売ということになっているのですが、白蓮及び彼女の娘である宮崎蕗苳さんの著書です。ただ、残念なのはいまのところノーイメージなので、表紙がわかりません。
まずは白蓮の本人の自伝です。
次に宮崎蕗苳さんが書いた娘が見た自分の母について。
宮崎蕗苳さんは88歳でご健在なのですが、この記事を書くために色々と調べていたら、彼女のインタビューが掲載されていたので、ご紹介しておきます。
『花子とアン』実在モデルの娘が語る「柳原白蓮が生きた時代」
村岡花子について
「私も、花子さんとお会いしたことがあります。ドラマのように、明るい方でしたね。母からは『村岡さんとは女学校のころから一緒だったのよ。仲よくしていたのよ』と聞きました。『一緒に勉強して、寄宿舎に暮らしていたのよ。楽しかったわ』と母は言っていました。学園生活がとても楽しくて、その後も村岡花子さんとはずっと交流が続いていたみたいですよ。お互いの立場の違いもあって、より2人は引かれあったのかもしれませんね」
伊藤伝右衛門について
「母は結婚したくなかったと思います。でも、ドラマと同じように結婚しなければいけないという事情もあったのでしょう。それはもう福岡にいた10年というのは、本当に母はつらかったと思いますよ。夫は遊里に入り浸りで寂しいし、夫は子供のできない体で、母は実子を持てない不安定な立場で、それもつらかったと思います」
宮崎龍介との新生活について
「父と一緒になってから母は文筆業で生活を支え、大変だったでしょうが、それも生きがいだったはず。だから、宮崎家に来てからは自分の才能を伸ばして、イキイキと生活していたと思います」
こうやって読むと、宮崎蕗苳さんが年を重ねられて自分の母親の心情を理解したということもあると思うのですが、ここまで自分の娘から自分を理解してもらえたというのは素晴らしいことだと思いますね。僕なんか未だに母のことが理解できないところが多々あったりします。
もう一度本に話を戻すと、
こちらの本は白蓮の娘である宮崎蕗苳さんの本です。今、ご紹介した本は今は予約段階の状況ですが、最も本人のそばにいた娘の宮崎蕗苳さんの手によるものですから、ますます白蓮という人物がよくわかると思いますね。
あとは、彼女が福岡にいた時に精神的に籠の鳥状態であった時に、自分の心情を吐き出した歌集である
彼女の魂の訴えが書かれているようです。一番彼女が辛かった時代ですね。
後は何度も書いてますが、文藝春秋8月号。これは絶対白蓮という女性を知る上でもっとも重要な宮崎龍介の手記が掲載されていますから、これは絶対に永久保存版だと思いますね。めちゃくちゃお勧めです。