2016/06/08
レインボーの5CD+DVD「A Light in the Black 1975-1984」が発売された件
リッチー・ブラックモアが率いたバンドレインボーの5CD+DVDが発売されましたね。輸入盤に関してはamazonの直売りもストップされているようで、良好な売上になっているみたいです。
Contents
「A Light in the Black 1975-1984」は日本盤も発売
このアルバムジャケットを見る限り、来日公演の時のパンフレットになったデザインがジャケットに使われています。特に上から1枚目と2枚目は確実に来日公演の時のパンフレットはこのデザインでした。
このアルバムは日本盤も発売されることになっていまして、今アマゾンで輸入盤を買うと、1万円超になりますが、日本盤であれば、8,776円で買えます。
ア・ライト・イン・ザ・ブラック 1975-1984(DVD付)
ユニバーサル ミュージック (2015-02-25)
売り上げランキング: 366
色々と調べてみましたが、今のところ、アマゾンが一番安いです。楽天やタワーレコードにも売ってますが、アマゾンが一番安かったです。
目玉はモンスターズ・オブ・ロックのライブ映像
このアルバムの一番の目玉はなんといっても1980年に行われたモンスターズ・オブ・ロックのライブが収録されているということです。このライブがいかに貴重かというと、このライブを最後にコージー・パウエルが脱退し、それを追っかけるようにグラハム・ボネットまで脱退してしまい、最も演奏力が拮抗したメンバーであったレインボーが崩壊して、結局新しくボーカルとドラムを探すはめになるわけです。
僕もこのライブに関して言うと、いわゆる海賊版を探してきて聞いたのですが、ボーカルの好不調が激しいグラハム・ボネットのボーカルが実に見事でして、それはもうすごいパフォーマンスを見せつけてくれてるのです。
このDVDに収録されている曲目はと言うと、
- All Night Long
- Catch The Rainbow
- Eyes Of The World
- Lost In Hollywood(guitar solo)
- Will You Still Love Me Tomorrow
- Long Live Rockn Roll part1
- Kill The king
- Long Live Rockn Roll part2
このうち、Will You Still Love Me Tomorrowはもともとグラハム・ボネットがソロ活動をしている時のレパートリーだそうで、キャロル・キングのカバーです。それをレインボー風にアレンジしています。オリジナルは、こちら。レイドバックしてます。
「私を明日もまだ愛してくれますか?」っていいセリフなんだけど、レインボーがこれをやるとグラハム・ボネットは絶叫するし、リッチーも勝手なリフを弾いたりと、なかなかの演奏です。
ツィッターでも同世代のファンが喜んでます^^
このアルバムを買った声は、結構ツィッターで見ることができて、恐らく僕と同世代の方々だと思いますが、喜んでます^^
Rainbow/A Light In The Black 1975-1984 [5CD+DVD]http://t.co/xA54TOo7Dx これ凄い。グラハム ボネットがWILL YOU LOVE ME TOMMOROWをドニントンで歌っているとは。リッチー頑張っちゃったね。
— 大林憲弘 (@bayasimplesongs) January 29, 2015
こんなの買ってしまった。中高生のころに夢中になった音楽にはあらがえない。/ レインボーの5CD+DVDボックスセット『A Light in the Black 1975-1984』が日本でも発売に – amass http://t.co/mibi88ZiHc
— 空犬(空犬太郎) (@sorainu1968) January 31, 2015
このレインボーのボックスセットは買いかどうか
この5枚組のCD+DVDは買いかどうかということなのですが、結局リッチー・ブラックモアというミュージシャンが一番いい時期はこの時期で、もっと具体的に言えば、ロニー・ジェイムス・ディオとコージー・パウエルがいた時からその後ロニー・ジェイムス・ディオがクビになって代わりにグラハム・ボネットが加入するまでというのが、レインボーというバンドとして最も充実した時なのです。
このブログでも書きましたが、リッチー・ブラックモアという人は、作曲家としてもギタリストとしても(ワンパターンといわれるにせよ)ハードロックギタリストの中では最も優れている1人です。しかし、演技かどうかポーズかどうかはわかりませんが、バンドということがよくわかっていない。つまり、バンドの一体感があるからこそ、メンバーの人数以上のものが出来るということがついにわからない人でした。
バンドの一体感という点では、例えばローリング・ストーンズが未だにすごいパフォーマンスが出来るのは、メンバーが基本的には不動であるということが凄く大きいのです。逆に言うと、ツェッペリンがジョン・ボーナムがなくなったことで活動を休止しましたし、クィーンだってフレディ・マーキュリーが亡くなることでバンド活動ができなくなった。リッチーという人はそういうことが全くわからなかったから、結局大成出来なかったんだと僕は思っています。
だから、ディープ・パープルも脱退したし、レインボーに至ってはアルバム毎にメンバーチェンジが行われるということになり、結局音楽の一体感がなくなり、リッチー・ブラックモアのギターだけが浮いてしまうという結果になってしまいました。特にその傾向が強いのは、ジョー・リン・ターナーが入った以降のレインボーで、曲自体は良くても演奏はスカスカでした。
その例外が、ディープ・パープルの時であったり、レインボーでも、ロニー・ジェイムス・ディオやコージー・パウエルがいた時や、その後グラハム・ボネットが加入して、ベースがロジャー・グローヴァー、ドラムがコージー・パウエル、キーボードがドン・エイリーという、実力派ミュージシャンに固められた時なのです。
今回のボックスセットは、レインボー時代の唯一例外の時期のものが多く収録されているので、レインボーの一番いい時、結局リッチー・ブラックモアが一番冴えた時が収録されているので、これはファンは是非ゲットした方が僕はいいと思うのです。
さらに言えば、輸入盤の価格が高騰しちゃっているので、2月25日まで待って、買ったほうがいいかもしれないですね^^