2017/01/08
Eric Clapton の最高傑作ライブはOne more Car One more Riderだと思う3つの事
エリック・クラプトンは、デビュー以来多くのライブアルバムを出している中で、僕が一番素晴らしいと思うライブアルバムが、「One more Car One more Rider」でして、今日はそのことについて書きます。
Contents
3大ギタリストとしてのエリック・クラプトン
今は、どうか知らないけど、昔は3大ギタリストと言われてる人がいて、ジェフベック、ジミーペイジ、そしてエリッククラプトン。ま、この3大ギタリストというのは、日本の音楽評論家が勝手に決めたらしいですね。昔からクラプトンとベックは、上手だと言われていたけど、ジミーペイジは下手だと言われていました。
確かにジミー・ペイジはうまくないと思うけど、ツェッペリンの曲を聞いていると、ジミーペイジはギタリストとというよりもアレンジャーとかコンポーザーの才能が二人よりは上かなと思う。
ちなみにジェフベックという人は、ギタリストに徹している人で、コンポーザーではないです。人から曲を提供されて、それをジェフベックなりに解釈すると凄いことになります。
その点クラプトンは、トータル的なところで優れている上に、ボーカリストとしても円熟を増しているし、ギターはうまいし、かっこいいし。
それでこのクラプトンなんですが、この人も若い時から聞いてますが、当時もカッコ良かったですが、上手に年をとっている印象があります。このカッコよさは何だという感じなんですが、音楽的にもブルースを中心にやっているので、ハードロックと比べれば体力を使うこともなく、ますますこの人は良くなっていきます。
One more Car One more Riderについて
それでこのライブなんですが、最高です。おそらくライブアルバムでも名盤でしょう。では、なぜこのアルバムが名盤なのかということをまず語る前に、収録曲をご紹介です。
ディスク:1
1. Key to the Highway
2. Reptile
3. Got You on My Mind
4. Tears in Heaven
5. Bell Bottom Blues
6. Change the World
7. My Father’s Eyes
8. River of Tears
9. Goin’ Down Slow
10. She’s Gone
ディスク:2
1. I Want a Little Girl
2. Badge
3. Hoochie Coochie Man
4. Have You Ever Loved a Woman?
5. Cocaine
6. Wonderful Tonight
7. Layla
8. Sunshine of Your Love
9. Over the Rainbow
One more Car One more Riderのいいところ:選曲が素晴らしい
見ての通りクラプトンのベストといってもいいラインナップで、ディスク1のTears in Heaven、Change the Worldで、今のクラプトンの地位を築きました。特にTears in Heavenは、自身の子供を亡くしてしまった悲しみを表現した曲です。
ディスク2のWonderful Night、Layla、Sunshine of Your Loveが特に有名ですが、僕のお勧めは、ディスク1のRiver Of Tearsで、ここでのクラプトンのギタープレイは、泣きのギターあり、スロウハンドと言われた早弾きあり、こんなにすごいクラプトンは見たことがないくらい素晴らしいギターを聞かせてくれます。この演奏を聴くだけでも、この曲を聞く価値があります。
One more Car One more Riderのいいところ:メンバーが素晴らしい
このライブを進める上で、クラプトンは素晴らしいメンバーを集めてきています。
- アンディ・フェアウェザー・ロウ – ギター
- ビリー・プレストン – ハモンドオルガン、キーボード
- グレッグ・フィリンゲインズ – ハモンドオルガン、キーボード
- デイヴィッド・サンシャス – キーボード、ギター
- ネイザン・イースト – ベース
- スティーヴ・ガッド – ドラム
有名どころでは、ビリー・プレストン、ネイザン・イースト、スティーブ・ガッドは有名です。ビリー・プレストンに至っては、確かビートルズのゲット・バックのPVにもでていますし、有能なキーボードプレイヤーです。ネイザン・イーストとスティーブ・ガッドは、最強のリズム隊ですね。特にRiver Of Tearsでの徐々に盛り上げって行くときのドラミングは本当に素晴らしい。River Of Tearsに関してはYouTubeにもたくさんアップしていますが、クラプトンのギターとスティーブ・ガッドのドラムの掛け合いが本当にすごいので、これは是非聴いてもらうしかないという感じでもあります。
アンディ・フェアウェザー・ロウとグレッグ・フィリンゲインズはよく知らないのですが、アンディ・フェアウェザー・ロウは元ピンク・フロイドとツアーをするなど相当力のある人のようですし、このOne more Car One more RiderのDVDを見てても、渋いバッキングをやってます。グレッグ・フィリンゲインズは、僕はよく知らなかったのですが、調べてみると、スタジオ系のミュージシャンで、クインシー・ジョーンズの流れを組む人のようで、クラプトン以外にもマイケル・ジャクソンやTOTOのアルバムに参加をしていますね。これは重厚なバックなので、クラプトンも気持ちよく演奏が出来るんだと今更ながら思いますね。
One more Car One more Riderのいいところ:クラプトンのギターが素晴らしい
このアルバムはギタリストエリック・クラプトンのライブアルバムということもあり、当然のことながらクラプトンのギタープレイを堪能できます。しかも、いわゆるブルースギタリストの泣きのフレーズが随所に散りばめられていまして、ギターアルバムとしても素晴らしい出来になっています。
特にいいのが、この記事で何度も書いていますが、River Of Tearsのギターソロで、僕個人の音楽体験の中でも、別格のソロというか、歴史的なブルースソロであり、ブルースギターでしか弾けない速弾きも味わえて、ギタリストエリック・クラプトンのエッセンスがすべてこの曲のギターソロに含まれていると言っても、大げさではないといえるほど、素晴らしいギターソロです。このすごいギターソロがこちら。YouTubeにありました。
とにかくこのライブアルバムは、クラプトンのミュージシャンとして、ギタリストとして、バンドマスターとしての才能が遺憾なく発揮されている素晴らしいアルバムです。幸いなことに、アルバム以外にDVDも発売されているので、ヴィジュアルでも楽しめる内容となっています。
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