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坂の上の雲が熱くなってきた

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昨日、丸善に行ったら、坂の上の雲コーナーみたいなのが出てきていました。なので、僕もアマゾンでこんなものを作ってみました。

このドラマは、これから3年間かけてNHKで放映をされるのですが、もともとスケールが大きすぎて制作が難しいと言われていましたが、それに挑戦をしたNHKに僕は拍手を送りたいです。

このブログでは、ブログパーツも張ってあるし、記事もこれを含めて3件書いているのですが、このあたりは僕もミーハーなので、その点はご容赦のほどを。

いよいよ始まる坂の上の雲
坂の上の雲が始まる!


歴史小説家の醍醐味は、今まで歴史上で無名だった人を世に知らしめることにあるんじゃないのかなと思います。司馬さんの小説で一躍日本のヒーローになったのは、言わずと知れた坂本竜馬です。今は、普通に坂本竜馬という人は有名になっていますが、竜馬がゆくが世に出るまでは、地元か一部の人しか知られていない存在でした。

今回、この坂の上の雲がスタートしますが、3人主人公がいます。実質的には二人になりますけれども、

ドラマは、前半はこの3人が、後半は秋山兄弟が中心になるでしょう。というのは、正岡子規は日清戦争が終わった後になくなってしまいますので。

坂の上の雲で読んだこの3人のイメージは、子規はやんちゃ、好古は重厚、真之は天才という感じでしょうか。ドラマだと、予告版を見ていると真之が中心になって話しは進んでいきそうな感じです。

正岡子規について

それぞれの人物についてお話しをしていこうと思いますが、正岡子規は学校の授業にも出てくるのでこの3人の中では一番有名なので、あまり詳しくは書きませんが、当時保守的だった短歌や俳句をいかに新しい風を送るかということに尽力しました。どういうことかというと、短歌や俳句を詠むときには、古いルールに従わなければいけなかったそうなんですが、子規に言わせるとそれはおかしいだろうと異議を唱えました。

例えば、軍艦を掃除しなさいという命令があったら、俳句や短歌では「戦舟(いくさぶね)を掃き清めよ」という表現にしても、相手には通じねえじゃねえかというのが子規の解釈で、古い言葉でも今の日本で通じないんだったら、西洋の言葉を使っても、日本人が使うのだから、それはもう日本語化しているでしょうということです。ちょっと表現が難しい笑

秋山好古について

それで、秋山兄弟のことなんですけど、僕の知り合いに松山出身の女の子が二人いるんですが、一人は秋山兄弟のことを知っていて、もう一人は知らなかった。それだけまだまだ世間では知られてなくて、これからという感じですが、好古の役は阿部寛さんが演じます。この兄貴の方は、その生涯はなかなかのもので最終的に陸軍大将に上り詰めます。

また好古は陸軍大学校を出ていますが、これはいわゆるエリートコースなんだけれども、好古は最初から最後まで作戦とか軍政には携わらず、前線に立つという陸軍人生を送ります。また、陸軍大将退官後も、出身地の高校の校長となって後進を育てると言う教育者となります。司馬さんに言わせると、当時陸軍大将まで上り詰めて、地方の私学の校長になるというのは、考えられないことだそうです。
とにかく無骨な人のようでしたが、それでも本人は貧乏士族の出身で最初から軍人になろうとは思っていなくて、タダの学校があるということで陸軍にはいり、結果的には日本騎兵の父と呼ばれるまでになったというのは、何か味わいがあるなという気もします。

秋山真之について

次に真之の話しになると、日本が生んだ神秘的な参謀と言われたそうです。

確かに日露戦争での日本海海戦の作戦は、真之が立て東郷平八郎連合艦隊司令長官が採用したことが、東郷をして世界的な名提督にならしめたわけなんですが、当時の海戦というのは、軍艦同士で敵味方が撃ち合うという戦い方だったのですが、日本海海戦で初めて戦術を持って敵と戦うという戦法をとり、その作戦を立案したのが、真之でした。

真之の作戦の抽出方法は、世界中のあらゆる戦記を読むことにあり、それは海戦以外にも陸戦など戦いに係る本をできるだけ読み、そこから公理を抽出するという極めて手間のかかる方法です。ただ、そこから得られた公理で、日本海海戦はロシアのバルチック艦隊のほとんどを撃破するという作戦が導き出された。ただ、戦後の真之は、頭を絞りすぎて別人のようになったと言います。彼にとって天の助けとしか思えない現象が、彼にとっては多々あったそうで、やることをやった後は最後は本当に神頼みしかないという状況まで追いつめられ、それで彼はへとへとになってしまったんでしょう。なんか、わかります。

物語は、この3人を中心に進むのでしょうが、特に注目をしてほしい人物は、児玉源太郎という人。この人は、日露戦争の満州総司令部の参謀長として大変な活躍をします。この人は、幕末から日露戦争までのあらゆる戦争にかかわった人ですが、軍人以外の職務としては台湾総督として、後藤新平をうまく使い、台湾のインフラの礎を築いた大変偉い人です。彼のことについては、坂の上の雲にも上記の3人と同じくらい登場してくるのですが、天才だけど、明るくて短気な面白いおやじですよ。このひとはもっともっと注目されてもいいと思うんですよね。