SEO不要論その2-ブランディングを意識しよう
2日続けて、SEOよりももっと大事にしないといけないことを今日も書きます。
昨日は、まずコンテンツが大事だよということを書きました。それも、従来のマーケティングの手法をウェブサイトに落としこむことで、良いものができるんだよということを書きました。つまり、ウェブサイトだから特別じゃないということです。
今日は、何が大事かというと、それはサイトの使い勝手です。これは、サイトのユーザービリティとか言いますが、これは意識しないとダメです。
Googleが検索エンジンとして、重要な位置を占めるようになったのは何故か。それは検索をすると、自分が欲しい検索結果が表示されるからです。
ネットショップの売上が大変好調ですけれども、それは何故か。家にいながらにして買い物ができるからです。
つまり、手間をかけなくても自分がやろうとしていることが、実現されるということがとても大事だということです。ウェブサイトについても、何か買い物をしようとしているときに、たまたまサーバーの調子が悪くて、購入ボタンを押したら、今まで入力した情報が消えてしまったというようなことって経験はありませんか?その時の失望感は大きいでしょうし、もう一度入力をしてみようという人はあまりいないと思います。その後そのサイトから出て言ってしまうケースが高いでしょう。これは離脱と言って、ウェブサイトにおいては、最も避けたい状況になります。一度離脱されると、そのサイトにはこのユーザーは恐らく来ないでしょう。何故か。使い勝手が悪いからです。
ほかに僕が思うのは、無駄なFlash。
よくサイトにアクセスすると、Flashがあって、SKIPができるようになっているケースがあります。
これは、情報を発信している側が、このFlashムービーをユーザーはSKIPするという前提でSKIPを設置している訳でして、これはユーザーに負担を強いるということになぜするのかということになります。つまり、このFLASHAは不要だということです。(この場合はFLASHムービーを見ないためにSKIPをクリックする行為)
ちなみにFLASHがうまくサイトに溶け込んでいるのは、ユーキャンとかau。メニューの一部としてFLASHを使うと動きがあるので、目にとまりやすくなります。
このようにウェブサイトで一番いけないことは、ユーザーに負担を課すことです。例えば、マイクロソフトのWindows Vistaが評判が悪いのは、高機能なPCで、かつ、カスタマイズしないと使い物にならないOSだからです。
じゃあ、ウェブサイトはどうしたらいいの?ということになりますけれども、それはそれほど難しいことではなくて、昨日も書いたけれども、そのウェブサイトのターゲットユーザーは誰で、そのターゲットユーザーはどういう問題を抱えていて、そのウェブサイトはそのユーザーの問題を解消できるコンテンツを提供出来るのかということです。
わかりやすいサイトだと、アップルのトップページは、どんとiMacが出てきます。
これはアップルが今はこの新しいiMacを売りたいと思っているということがすぐわかります。興味がある人は、このiMacをクリックすればさらに詳しい情報がわかります。当たり前の事ですけれども、今、一番アピールしたいものを一番目立つところに配置するということが一番重要です。さらに言うと、ウェブサイトを作る上でメニューの配置というのはものすごく重要なんです。これも、順番をどうするのか。一番アピールしたいことを優先的に配置するべきです。
通常、ウェブサイトを表示するときに、一番初めに出てくる画面、スクロールすると出てくる画面というものをやはり計算しないといけません。この場合もアピールしたいことの優先順位をつけてレイアウトを考えたい。
これも通常のリアルな店舗でも考えているところとそうじゃないところには大きな差が出てきます。先日ヤマダ電機の池袋総本店のオープンの模様を放映していましたけれども、会長が視察したときに一番注意を払っているのは、エスカレーターを上がった時や下がったとき買いに来る人の目に入る商品の陳列でした。そのフロアで一番売りにしたいものを陳列しろ!とスタッフを叱っていましたけど、これはとても重要な事です。
ところで、先程紹介したauのサイトをサンプルに説明します。
まずアピールしたいことは新機種ができましたよということをユーザーに伝えたい。
次にiidaを知らしめたい。
その後は、auが展開するキャンペーン。。。という流れになります。
このように自らがアピールしたいことの順序をつけて行くということがとても大事です。
ちなみにビービット社さんが提供する「ユーザービリティ実践メモ」というコンテンツが具体的にユーザービリティをどうしたらいいかというコラムを発表していて、とても役に立ちます。どんなことが書かれているかと言うと
など、いずれもいかにユーザーに負担をかけないようにするかということが具体的に書かれていまして、サイトを構築する上では大変役に立ちます。
このビービット社さんが出版している「ユーザー中心ウェブサイト戦略」という本は、僕にユーザービリティがいかに大事かということを教えてくれた本で、大変な名著です。三井住友銀行の住宅ローンのリニューアルの際にどの点を気をつけたか。或いは、ユーキャンのサイトにおいては、いかに資料請求を増やすためにはどうしたらいいのかということが書かれています。こちらは、ユーキャンさんの医療事務のトップページですが、こちらは一番上と一番下に資料請求のボタンを配置しています。これも、すぐに医療事務を始めたい!という人は、一番上のボタンを押せば言い訳ですし、もう少し知りたいという人は、上から下に視線が動きますけれども、一番最後に資料請求のボタンが配置されています。しかも資料請求のボタンには、「営業電話はしませんよ」と一言を入れて、気遣いが感じられますよね。これ、すごく大事です。
つまり、ここではできるだけユーザーの要望に答えつつ、かつ、負担をかけないように細心の注意を払うということがとても重要な事です。
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