坂の上の雲第一部終了!
坂の上の雲、第一部が終了しました。これで来年の12月まで「龍馬伝」がつなぎになってくれますが、面白いといいな。
坂の上の雲については、このブログでも何度も書いていますが、明治という時代はとても明るかったということに尽きます。これも、日本が帝国主義時代の世界から侵略をされないために、富国強兵策をとらざるを得ず、その為に外国との摩擦も生じざるを得ない時代において、近代化をして30年後にロシアと戦わざるを得なかった日本。そして、悪戦苦闘の末、辛くも日本は勝利し、そのことが結局亡国の遠因となるという皮肉な結果となります。
この戦争は、これからドラマでも明らかにされると思いますが、色々な好条件が日本にはありました。ひとつは、ロシアが帝政として老化しきっていたということ、それとロシアがアジアを下等民族ということで舐めきったということ、日本は窮鼠猫を噛むではありませんが、強大な相手に対して死に物狂いで戦ったということです。
超大国が戦いに負ける要因がすべてこの日露戦争にはあって、例えばベトナム戦争でもアメリカがベトナムを舐めるだけ舐めたことで、負けてしまった。日露戦争と同じ轍をアメリカは踏んでしまったわけです。
今回の一連のドラマを見て思ったことは、香川照之が好演している。彼は本当にいい俳優になったと思います。龍馬伝でも、岩崎弥太郎の役を演じますが、これはすごく楽しみです。あと、ケチを付けるとすると、東郷さんを渡哲也が演じていて、山本権兵衛を石坂浩二が演じていて、ちょっと年をとりすぎですな。日清戦争の時はたしか40代のはずだから、そこはいまいちかなという感じです。
ただ、全般的には良くできたドラマで、恐らく主演となっている、もっくんや阿部ちゃん、香川照之はきっとこの原作をよく読んで演じていると思いますね。天地人は、言っちゃあ悪いけど、出ていいる人たちがものすごく若い人が多かったので、原作を読みきれていなかったような感じがします。でも、坂の上の雲に出ているこの3人は、役者としても人間としても油がのっているときでもあるので、十分吸収して演じている感じです。
さあ、来週からは「龍馬伝」
坂本龍馬という人は、ものすごく人気のある人だから、きっと高視聴率はとれるでしょうね。ケチをつけるようですが、福山雅治だとあまりにもかっこよすぎて、そのギャップをどうするのかなというところはあります。