TOTOの最高傑作はプログレ色の強いHydraだと思う件
TOTOと言うと、完成度の高い「Ⅳ」が一番というか、商業的にも最も売れたわけですが、個人的には、ロック色の強い、ロックらしさが前面に出てきている「Hydra」が最高傑作だと思うのです。
TOTO Hydra
TOTOは、沢山のアルバムを発表しているんですが、僕的に一番好きなのがこのアルバムです。何故好きかと言うと、このアルバムは結構ストーリー性があって、いわゆるプログレッシブロックとハードロックを融合していると言うか、ライブ感が大変素晴らしい。調べてみると、ボーカル以外は一発で録音したとのことで、何となく分かる感じがしますね。曲目リストは以下の通り。
- Hydra
- St. George and the Dragon
- 99
- Lorraine
- All Us Boys
- Mama
- White Sister
- Secret Love
特に素晴らしいのがオープニングと7曲目のWhite Sister
YouTubeにフルアルバムがアップされているので、まずはチェックしてみてください。
特に、プレグレ色が強いのは、オープニングのHydraと次の曲St.George and the Dragon。すっごくかっこいいです。恐らく1曲目と2曲目はコンセプトソングで、タイトルとアルバム・ジャケットが繋がっていますね。
また、当時ギターキッズだった僕が狂喜したのは、7曲目のWhite Sister。この曲のスティーブルカサーの縦横無尽なギターソロは圧巻で、名演の一つだとおもいます。特に二回目のギターソロが本当に素晴らしい。こういうソロはロック出身の人にはなかなか弾けないと思います。
ギタリストスティーブ・ルカサーについて
スティーブ・ルカサーは、もともとスタジオミュージシャン出身だし、ラリーカールトンは彼の師匠ですから、その点テクニック的には全く問題がないほど、優れたギタリストです。
一方、ロックギタリストがもつ荒々しさはあまり感じられないところは、スティーブ・ルカサー自身がわかっている感じがするんです。これは僕の勘ですけどね。そういうロック的なところに対するスティーブ・ルカサーの憧憬感をこのアルバムでは感じるんですね。俺はこんなハードなギターも弾けるぞと。このアルバムがきっかけになって、スティーブ・ルカサーはロック色の強いギターを弾くようになった印象を僕は持っていて、僕もジャジーなギターよりは、ロックなギターのほうが好きなので、大歓迎ではありますね。ここ数年は、ロック色を強くしたことで、スティーブ・ルカサー自身がうざくなった感は否めませんが^^;
まとめ
個人的には、TOTOが従来彼らが持ち合わせている洗練さが研ぎ澄まされて、その頂点が「Ⅳ」なんでしょうけれども、僕としてはこのテーマ性があって、ロックの荒々しさを感じるHydraが好きです。
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