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MSが忘れていること

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僕は、アップルやGoogleには甘いですが、マイクロソフトには厳しいです。結局ビジネスをしていく上でWindowsが事実上の標準OSになっている以上、これを使わざるを得ないわけで、選択の余地がないというところがあります。それでどうして、MSに厳しいのかと言うと、ユーザーの使い勝手というものの認識がないんじゃないの?ということがものすごく多いから。

例えばOSにしても、今はWindows7がリリースされてますが、このOSはVistaのあまりにも動作が重く、スペックの高いパソコンでないとまともに動作しないというものでした。僕が持っているノートPCは、そこそこスペックが高いからまだいいですが、前にネットブックを使っているときは、どうにもならなくて結局Windows XPにダウングレードした。また、Vista PCでも動作を早くするためには専用のソフトウェアをインストールしたりしないといけないし、そもそもウィルス対策をしなければいけないということは、ソフト会社は潤うけれども、ユーザー側としては、それをわざわざ購入して自分のPCを防御しなければいけなくて、そのウィルスも、Windowsのセキュリティホールを見つけて、そこから様々なことをするということであり、先日もある人と話をしましたが、アンチウィルスソフトも、今日のウィルスには対応するけど、明日のウィルスには対応してないわけで、それがまかり通っているのが不思議だと思う。

話は変わるけれども、PCをやっていて一番気になるのがデーターのバックアップ。データーがなくなっちゃうと言うのはやっぱり最悪ですし、PCはいつぶっ壊れるかわからないのですから。
そこで、オンラインストレージというインターネット上のハードディスクみたいなサービスがあり、Windows LiveでもSkyDriveと言うサービスがあります。これは、さすがの資金力を誇るMSが1アカウントごとに25GBを無料でつかえると言うもの。これで100GBとかいったら、さすが!とおもうのですが。今後のネットにおける重要なポイントとして前にクラウドコンピューティングシステムだと書きましたが、オンラインストレージというのは、そのひとつであり、今後僕は相当の需要をもつものだと思っていますが、そこで僕は自分の重要なデーターをバックアップしようと思い、利用しようと思いましたが、やろうとしてすぐに止めました。なんでかと言うと恐ろしく面倒くさいからです。具体的にはフォルダー毎にサーバーへ転送することが出来ない。PC内のデーターと言うのはそれぞれフォルダで管理をしているので、それをSkyDrive上でPCと同じようなフォルダを作り、そこでファイルをアップロードする仕組みなので、そんなことはいちいちやってられない。もちろん、それをフォルダーごとにバックアップできるユーティリティがあることは知ってます。ただ、それを探してインストールしてということになると、結局そういう作業をMSから結果的に強いられるわけでして、ITというのはできるだけ余計なことをせずに合理化を図ると言うことが一番大事で、結局MSはそこから大きく逸脱しているのです。

IT業界でこのマイクロソフトほどオリジナリティのない会社と言うのは本当に珍しい。どこかが儲かっているから、自分のところもやると言うやり方で世界的な大企業になった。サンプルをあげればいくらでも上げられる。例えば、一番身近なところで言えば、ブラウザです。インターネットが世に出てきた15年ほど前は、Netscapeと言うブラウザが標準だった。それをOSにインターネットエクスプローラーを組み込むことで、Netscapeを見事に駆逐してしまったし、そもそもOSのマーケットだって昔はWindowsとMacが競争していたけれども、Macの動作が不安定だったと言うことと当時のアップルの経営者に「人」がいなかったと言うこともあり、Windows95で圧倒的なキャンペーンを繰り広げてWindowsはデフォルトのOSになった。

ところがインターネットが普及することで、逆にWindowsのセキュリティ仕組みの脆弱さが明らかになり、僕らはお金を払ってセキュリティソフトをインストールせざるを得なくなり、かつ、OS自体をカスタマイズせざるをえなくなり、本来しなくてもいいようなことをMSに強いられてるわけです。さらにSkyDriveというせっかくユーザーにも支持されるようなサービスを展開しているのに、結局使い勝手が悪いということで、それを使いこなすためには、また色々と僕らは面倒な作業を強いられる。これじゃあ、ブランディングと言う点でMSが高くならないと言うのは当たり前の事だ。

今日はSkyDriveの余りのひどさにネガティブなことを記事にしてしまった。ちなみにMSもHPからタブレットを出すらしいけれども、恐らく上手くいかない。きっと余計な機能ばかり搭載してしまい、動作や使い勝手は2の次になるから。