ビジネスツイッターとツイッターノミクス
前にも書いたのですが、僕はここ1,2年はいわゆるビジネス書というものをあまり読みません。なんで読まないのかと言うと、読んでも響かないし、特にミセスインディ及びその周辺で色々と書いている人たちの本は、中身がスカスカすぎて、貴重な時間をその為に費やすのはもったいないし、逆に自分の興味のあることを書いてる本を読んだ方がずっと自分にとってプラスになるから。
ただ、ここに来てこれは!という本に出会いまして、今は、Post Itを持ちながら読む毎日。その本がビジネスツイッターとツイッターノミクスで、僕がこの2冊の本を読んで十分に納得できたことは、トドのつまりはインターネットだろうが通常の世界(ものすごく変な表現ですが)だろうが、ビジネスのやり方はかわらないということであって、ネットだから特別ということもないし、リアルな世界でも特別なことと言うことはないのです。ただし、インターネットはその伝わり方は恐ろしく速い。しかも正確であるということ。
良好な人間関係や評判だって一緒だ。僕の友人がどこかの居酒屋にいったら、その店のサービスが恐ろしくひどかったらしくて、もう2度と行かないよって言ってました。それはそうですよね。僕だっら、きっと暴れる。三越にいって受付のキレイなお姉さんに、文具は何階にあるんですかって尋ねて、そんなこと知らないから、そこに歩いてる人に聞いてくれっていうコトはありえないのです。
最近で言うと、グーグルが鳴り物入りで発表したネクサスワンというケータイがあります。これは発売する前にネットではものすごく話題になっていたんだけれども、結局サポート体制が貧弱で、わからないことがあったら、メールかFAQを読んでくれとやったのです。しかもそのFAQは探さないと見つからないところにあるし、そのFAQの中に自分の質問を探さないといけないということをやったから、買ったユーザーは爆発したそうです。ふざけるなと。
今はそのサポート体制がどうなったかしらないけれども、これによってグーグルの信頼が落ちたと言うことは間違いありません。ツイッターノミクスでいう「ウッフィー」が減少したわけです。で、このケータイはどうなったかと言うと、アップルのiPhoneは、相変わらずものすごく売れているけれども、ネクサスワンはあまり売れていないらしい。ネットではネクサスワンのサポートはひどいというのは当然流れるだろうし、僕もあるコラムでその実態を読んで、これは売れないわと思ったけど、実際にうれていないらしい。
で、この2冊の本を読んでいると、ツイッターノミクスはきちんと親切に対応することが、「ウッフィー」が増えていくことだと言ってるし、ビジネスツイッターでもツイッターは性善説によるコミュニケーションだって書いてありましたけど、これは正しく普通のビジネスと全く一緒で、逆にネットのほうがITリテラシーだとか、一般の人が消化不良になることをいう人が多くて、その分、結局尊敬されないという、オチがあるのです。
ツイッターノミクス TwitterNomics 村井 章子 文藝春秋 2010-03-11 |
ビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディア 林信行(解説) 日経BP社 2010-03-04 |