【書評】ビジネスツイッター
今、インターネットで話題になっているビジネスツイッター。この本、結構売れていて、アマゾンで売切れになると言う、最近ではあまり聞いたことがないこともあり、ツイッターでのこの本のハッシュタグ#biztwでは日経ビジネスの担当者がツイッターに参加していて、それがとても良心的なので、買ってみた。もちろん、ミセスインディのようにすべて打算的なところは全くないというところも、購入したきっかけでもあります。
ビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディア 林信行(解説) 日経BP社 2010-03-04 |
この本のいいところは、実例が沢山あるので、マーケティングでツイッターを使う場合に大いに参考になるということ。
これはいまいちかなと思ったのは、著者のシェル・イスラエルさんというひとが、ツイッター原理主義者であると言うこと。つまり、ツイッターがすべてのビジネスを変えるというところが、至る所にあり、それはちょっと言い過ぎでしょうという感じがあります。
で、最終的にこのツイッターというものは何かということになると、これはインターネットの新しいコミュニケーションの手段であると言うことで、ツイッターで成功した企業などは、ユーザーと丁寧なコミュニケーションをすることが最大の要因だったということで、これはビジネスに於いても通常のコミュニケーションにおいても当たり前のことです。それを今までやってこなかったから、顧客の信頼を得ることが出来なかったと言うことで、ま、初心に帰れと言うことだと僕は思います。
ただ、なるほどと思ったのは、ユーザーサポートのツールとして即時性がツイッターにはあるので有効のようで、これは仕事に使えそうだ。また、こちらから何か問い合わせをしてみる時も、それに対して反応をしてくれる人もきっといるでしょう。
こう考えると、ツイッターと言うのは、コミュニケーションツールだと言うことをイスラエル氏はいっており、僕もその意見には大いに同意する。また、このツールを使う場合には、親切心をもって対応すると言うことが重要で、そうすることによって信頼や信用を得られるということで、これはこのブログでもなんども取り上げているけれども、「ツイッターノミクス」での「ウッフィー」を多く獲得するためにやり方と共通するものであり、もっと広い視野で見ていけば、信頼や信用を得ると言うやり方は、一般的なビジネスにも共通することで、特にこれらの本に書いてあることは特別なことではありません。というよりもITツールがやっとまともになってきたと言うことだと僕は思うのです。
ただ、これらのツールは、インターネットに置いて流通するものですから、速度はリアルな世界に比べたら速いということはあります。その具体的な方法のざっくりした内容はこの本で十分対応はできるとおもうのですが、もう少し深彫りして取材をしてもらえれば、もっといい内容になったと思うので、その点が残念といえば残念。