人を付け回す広告
商売としてホームページを開設するときは、どういうコンテンツを提供するかということがまずあり、次にそのサービスを求めているユーザーはどういうユーザーで、そのユーザーはどういうキーワードでホームページにアクセスしてきてくれるんだろうと言うことを想定して、ホームページ内の文章を考えたりします。例えば、ラーメン屋さんだったら、うちのお店は駅からも近く、店長が札幌の名店で修行をして、味噌ラーメンが特においしいですよ!ということが当然売り文句にしているとしたら、少なくともハンバーグを食べたいという人をターゲットにしてるわけではありません。
ただ、インターネットの場合に検索エンジンと言うのは、新しいホームページよりも古いホームページのほうが時間的に有利でして、それはクローラーと言うホームページを巡回するロボットが、検索エンジンのデーターベースに登録をする仕組みがあり、更新頻度や使われているキーワードなどをチェックする仕組みがあり、そうすると古くから情報を公開しているホームページが、結果的に検索結果の上位に表示をされるため、新しいホームページはその点不利ではあります。
しかし、そんな新しいホームページにも検索連動型広告というものがあり、これはGoogleやYahooの検索結果に応じて広告が表示する仕組みで、この広告のいいところは
- 人間の心理をついているということ
- 予算やキーワードによって検索結果の上位に誰でも表示が可能であると言うこと
- クリックされなければ課金されないということ
などで大変公平であり、お金が無ければ掲載出来ない一般的なバナー広告など、従来の広告と比べると大変革新的な手法で、大変評価されるべき広告媒体だと僕は最大限に評価をするものです。
一方で昨日の記事にも書いたけれども、広告そのものの効果が落ちてきているというところは、広告を生業としているところはいたいところで、突き詰めていけば、その広告のエリアを提供しているGoogleやYahooに置いては売上の根幹を揺るがすものであり、捨ててはおけないところでもあります。その中で「良心」「善意」「親切」ということが、自然発生するソーシャルメディアの活用というものが注目を浴びてきていて、それについて懇切丁寧に書いてある本が、ツイッターノミクスであり、ビジネスツイッターで、僕は楽しくこの2冊を読むことができたし、刺激もされた。
それでも、広告エリアを販売する検索エンジンにとっては、広告主の離脱が痛いわけで、そうならないような色々な工夫をしていて、昨日TechCrunchの記事で腰が抜けるほど驚いたモノがあったのでそれを今回紹介して、それに対する僕の意見を述べようと思います。
ユーザーは、広告を表示されると最初はクリックしないけれども、何度も表示されるとそのクリック率が上昇すると言う結果があるそうで、Googleはその理論を技術的に採用し、米国時間3/25、広告再マーケティング(ad remarketing)と名付けた新しい広告表示テクノロジーの全面的な提供を開始しました。
具体的にはどういう事かと言うと、僕が書いてもわかりにくいので、TechCrunchの記事を引用します。
たとえば、ホテルがクライアントの場合、訪問者がカリブ海のホテルに興味を示したとすると、最後にはうかうかとクリックして予約してくれることを期待して、そのユーザーが後で他のサイトを訪問したときに「特別価格でセントパーツ島で1週間のバケーションのお知らせ」といった広告が表示されることになる。
というもので、インターネットで調べてみると、cookieを利用しているとか、色々書いてますが、恐らく僕はgmailのアカウントを持っていれば、ユーザーの動きはそのままGoogleのデーターベースに履歴が登録をされるので、それに基づけば、Googleはユーザーに応じて広告の表示の仕方をカスタマイズすることはそんなに難しいことでないと思います。
ただ、僕が思うにこの方法は、Googleにおいてはあまりにも愚行だと思うのです。
広告ビジネスというのは、明らかにクライアント側の論理を消費者に押し付けるものであり、それが嫌われているということは明白で、それはネット広告でもクリック率が下がっていると言うことが如実にものがっているものなんじゃないかと思うのです。テレビのCMだって、映画を見ていて途中でCMに変わると、チャンネルを変えちゃって、CMが終わった時を見計らって、元の番組に戻すようなことって結構あるとおもうのです。それをユーザーの履歴を分析して、そのユーザーの広告が常に追っかけるというのは、僕個人はウザッたいし、追っかけられる方は迷惑だと思うのですが、どうでしょうか。
時代の主役が、お金のあるところから、名もない無名の市民の集団に移りつつあるときに、今回のこのGoogleの動きというのは、僕は時代に逆行するものだと思うのです。
■日本サブウェイ株式会社がモニプラで ソーシャルメディアマーケティングを開始。 Twitterユーザーやブログユーザー向けのイベントを開催 [アライドアーキテクツ株式会社]-広告もソーシャルメディアを無視できない時代に突入したか!!
http://yutakarlson.blogspot.com/2010/03/twitter.html
こんにちは。昨日、グーグル上昇キーワードをみていたら、サブウェイが上位にあったので気になって調べてみたら、まずは3月26日は、毎年恒例のサブウェイの日だったこと、さらには、サブウェイがTwitterで販促をしていたことがわかりました。いよいよ、広告も既存のものだけではなく、ソーシャルメディアを無視できくなってきたのだと実感しました。確かに個人をターゲットに次から、次へと広告を見せ付けられるのはいやですね。それよりも、顧客との良い関係を構築するためにこそ用いるべきと思います。私のブログでは、このサブウェイの事例などから、Twitterの可能性など掲載してみました。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。