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Android携帯、ドコモとソフトバンクのせめぎ合い

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毎日.jpより

先日は、ソフトバンクの孫社長がソフトバンク本社にユーザーを招くというすごいことをやってのけましたが、同じ日にAndroid携帯を発表しました。孫社長は、こういうタイミングの取り方が絶妙で、前にも書きましたが、恐らく経営者で最もプレゼンテーション能力の優れている人ですから、ユーザーへの訴求力は高いと思います。

ITMediaより引用

Andorid携帯というのは、Googleの開発によるOSで、日本国内では3台目、ソフトバンクからは初の発表となりました。先行しているのは、ドコモのXperia。ソニー・エリクソンの携帯ということで、僕としてはものすごく魅力的だったんですけれども、色々と調べているとOSのバージョンが1.6ということがわかった。今のAndroidのバージョンが2.1なので、どうして今更古いヤツを採用するのかというのがよく分からない。僕は長い間ソニーと言うメーカーが好きなのですが、ここ数年はそれほど魅力を感じてなくて、今回のXperiaに関して言うと、OSが古いということを聞いて、あ、やっぱりという感じです。

一方でソフトバンクが発表したHTC製のDesire。OSは最新の2.1でハードのスペックもこっちの方が高くて、不評だったGoogle直販のNexusOneと同様のモノのようです。ざっとそれぞれを見ましたが、インターフェース的にはさすがにソニエリが手がけるだけあってXperiaの方がよく出来ている。ハードスペックとしては、Desireの方が明らかに上。僕個人としてもDesireの方が好きだな。

で、マーケティングの立場で見てみると、ソニエリの方は、カウントダウンイベントをはじめてアントニオ猪木とタレントのアントキの猪木、そして小森純を使った。なんか予算を削ったのかと言いたくなるようなキャスティングで、竜馬好きの孫さんに対抗して吉田東洋役の田中さんを使えばよかった。田中さんは出ないと思うけどw
それともう一つ難癖をつけると、こういう光り物をつかったキャンペーンは中途半端に終わるとブランドイメージはあがらない時代になってて、これはどうなのかなと思います。

一方で、ソフトバンクにしてみると、先日のユーザーの社員食堂イベントの最後に孫社長がDesireの発表をしたのですが、web2.0をうまく使ったとしか言いようがない。つまり、整理するとこうです。

  1. 孫社長がTwitter上で社員食堂に無料で招待すると発表
  2. 後日事務局から詳細な概要をTwitter上で発表し、参加希望のユーザーは今回の事務局のTwitterアカウントにダイレクトメッセージで応募する旨のTweet
  3. 当日会場ではUstreamでイベントの様子を配信
  4. そして最後に孫社長が自らソフトバンクの今後の施策と新製品を発表

ということになり、その間ユーザーからはそのものすごい数のtweetが飛び交い、招待された人もtweetしたり、さらにそのユーザーの中でblogを持ってる人は、今回のイベントの記事を書くという、相乗効果が生まれ、しかもユーザーを大事にする会社であると言うソフトバンクのブランドもあがるという極めてTwitterを有効に使ったマーケティングということがあります。
ちなみに今回のこのイベントは「ソフトバンクオープンDAY」というのですが、Googleブログ検索でこのキーワードで検索をしてみると、なんと19,340件の記事。これらの記事の配信は、コストもかけずにやってのけたということは、これはマーケティグの研究素材になるものだと思います。しかも、これら一連の流れが、計算を立ててやっているとすれば、これはすごいなと思うのです。そのブログの中で招待された人が今回のこのイベントがいかに楽しかったかという事が書いてあるブログはこちら。僕も是非行きたかった。