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日本経済新聞の言い訳

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今日の日本経済新聞で2面をつかい春の新聞週間特集というものを掲載しています。そこで1面を使って、インターネットにおける新聞の在り方について、有料化が進んでいると言うことを延々と書き連ねてあり、また、有料化することでどれだけ読者にプラスになっているのかということも書いてあり、なにか僕は言い訳めいたことをいってるんじゃないかという気持ちになりました。

例えば27面では、世界的に新聞が有料化の流れであるということを具体的に書いてます。どういう事を書いているかと言うと、

  • ニューズ・コーポレーションが傘下のメディアを完全有料化
  • ニューヨーク・タイムズが2011年に有料化
  • ファイナンシャルタイムズが3月中旬より無登録の読者は記事が読めなくなった

など、あたかも世界の新聞は有料化であるということが正しいんだと言うように僕は読めました。

企業として新聞社が従来の広告収益のみに依存していた体質を、ただ単に記事の購読を有料化することで広告収入をカバーすると言うことだと僕は有料化に感じていることなんですが、それだったらもっとコンテンツを充実するべきだし、同じ業界が同じことをしているから、我々はその潮流に乗ってるんだよというのであれば、これは明らかにおかしい。つまり企業努力をしていないと言うことだと僕は思うのです。

例えば、富士フィルムは、もともとカメラのフィルムを販売している会社だったけれども、今やデジカメに押されてしまい、一般的なフィルムの需要がなくなったと言うことで、収益を他の分野に求めて、今はそれが大成功している。でも、今まで会社を成立させていた主要商品が売れないということがわかった時の衝撃というものは、ものすごく大きかったと思うし、それを乗り越えた富士フィルムはは賞賛に値できます。

インターネットの出現は、我々が思っている以上に破壊力があり、産業革命に匹敵すると巷間よく言われますが、僕は正しくその通りで、特に権利関係を扱っているビジネスは、守ることばかり考えていると大きな間違いを侵すのではないかと思うのです。ちなみに音楽は今やダウンロード販売が主流になりつつあるし、出版に関して言えば、電子書籍リーダーがますます浸透していくわけですから、当然今までと同じことをやっていてもだめでしょう。また、曲解されていることが多いと思う「フリー」という考え方も、違った意味で浸透していくに違いないと思う。

とにかく、有料化を進めていく以上、ユーザーに負担をかけるわけですから、その負担をカバーすることが絶対に必要で、僕がつかった限りは、検索の精度がメタメタだからそれを直してもらいたい。