2017/01/03
ロニー・ジェイムス・ディオの熱唱を堪能できる4枚選んでみました
ロニー・ジェイムス・ディオについて語るときは
- レインボー
- ブラック・サバス
- ディオ
での作品を考えないといけません。この3つのバンドでのロニー・ジェイムス・ディオの素晴らしいボーカルを堪能できるアルバムは何かということを今回はご紹介をします。
Contents
世の中にレインボーを知らしめた名作Rainbow Rising
僕がこのアルバムを体験したのは、高校生のとき。だから今から30年以上前の話です。当時FMで渋谷陽一のヤングジョッキーという番組があって、この番組はもう最高でして、とにかくロックの新譜をまるまる紹介してくれる番組で、しかも渋谷陽一さん、今はものすごくえらい人になりましたが、彼の蘊蓄も高校生である僕をものすごく刺激を受けました。
リッチー・ブラックモアがレインボーを結成した時に、自分が歌を歌うとするとロニーのように歌えるようになりたいと言ってましたが、確かにロニー・ジェイムス・ディオが世に出てきた時にこのようにこんなストレートな声の人はいるのかと思ったことがありました。
で、このアルバムですが、まずオープニングのTarot Womanというシンセサイザーのソロから始まるミディアムアップテンポの曲で、僕はもうこの客で圧倒されてしまいました。特にロニーのボーカルとコージーパウエルのドラミングはすごかったです。このときほど、このバンドのライブを見たいと思ったことは後にも先にもありません。間違いなくこの曲がライブのオープニングになると思っていました。その予想はこのアルバムがリリースされた初来日のときに、いい意味で裏切られるんですけれども。
レコードで言えばB面にStargazerとA Light In Blackというそれぞれ8分という長い曲がありますが、ロニージェイムスディオのボーカリストとしての真骨頂というか、8分があっという間に終わってしまいます。特にStargazerはとにかくすごい曲で、ハードロックで特にドラマチックな展開をする曲が好きな人は、前述のTarot Womanとこの2曲は絶対に引き込まれるはず。僕はこの曲を30年以上聴き続けてます。この曲に関してはリッチー・ブラックモアは、ロニー・ジェイムス・ディオに圧倒されています。熱唱という言葉がもっとふさわしい曲です。
Stargazer
YouTubeにStargazerがアップされているのでご紹介します。
Tarot Woman
Tarot Womanも名曲だと思います。
この超名盤がアマゾンでなんと600円。これはすごいです。
日本初来日を果たしたレインボーのOn Stageも素晴らしい
後は、個人的にこのロニーのボーカルが良いなあと思うのは、Risingを発表した直後に日本に来日をして、その模様を録音したライブアルバムOn Stageです。このアルバムを聴くと、リッチー・ブラックモアのギターも冴えきっているのですが、それ以上にロニー・ジェイムズ・ディオのボーカルが素晴らしい。どの曲が良いのかおすすめするのは難しいけれども、熱唱という点からすると Kill The King、Catch The Rainbow、Still I’m Sadかなあと思います。
Kill The Kingを初めてライブで体験した時に、僕は高校2年生でしたが、今まで聴いたことのない曲で、これはなんだ?と大騒ぎをした記憶があります。その後ライブアルバム「On Stage」が発表されて、この曲のタイトルを知るのですが、スピーディで攻撃的なボーカルは圧巻です。
Catch The RainbowにしてもStill I’m Sadにしても、レインボーのファーストアルバムに収録されていますが、ライブバージョンは本当に素晴らしい。Catch The Rainbowは、ロニー・ジェイムズ・ディオのボーカルも素晴らしいけれども、リッチー・ブラックモアのギターも本当に神がかっていて素晴らしいです。特にCatch The Raibowのリッチーのギターソロは、僕にとって歴史的な名演です。起承転結のある本当に素晴らしいソロで、それにロニー・ジェイムズ・ディオの圧倒的なボーカルが絡んで凄いことになってます。
結果的にブラックサバスの代表作になったHeaven And Hell
レインボーをあっさりクビになったロニー・ジェイムス・ディオが行き着いたバンドが、まさかのブラック・サバスで、このニュースが届いた時は、結構ショックでした。
それ以上にショックだったのが、ロニー・ジェイムス・ディオが加入して発表したアルバム「ヘブン・アン・ドヘル」で、結局、ロニーのブラック・サバス加入は大成功で、このアルバムはブラック・サバスにとっても、ロニージェイムスディオにとっても、代表作のひとつになりました
もともとこのブラック・サバスというバンドは、オジー・オズボーンの爬虫類的な個性とトニーアイオミが奏でるギターで、かつ、とてつもない暗さを持っていたバンドだったのですが、ロニーの加入によって陽性の部分がでてきました。ブラックサバスの古いファンからは反発があったようなのですが、とにかく曲の良さとサウンドにおけるロニーのボーカルがしっかり調和していて、ハードロックの名盤となりました。
このアルバムでロニーのボーカルを堪能するには、オープニングのNeon Knightsとタイトル曲のHeaven And Hellが特に素晴らしいです。
Neon Knights
この曲のスピード感は、ディープ・パープルのHighway StarやレインボーのKill The Kingに匹敵すると思います。
Heaven And Hell
この曲もハードロックの名曲となりましたし、ロニー・ジェイムス・ディオにとっても重要な曲になりました。
Dio at Donington UK: Live 1983 and 1987
ロニー・ジェイムス・ディオのバンドであるディオに関して言うと、ロニーが偉くなりすぎて、他のメンバーとの格が違いすぎて、バンド的にはややバランス感が悪いのです。それは、ロニーレベルのアーティストになると、対等に渡り合えるのは、ギタリストで言えばリッチー・ブラックモアやトニー・アイオミクラスじゃないと厳しいということなんですね。そういうところもあってディオはアンバランスなところがあるのです。まあ、リッチー・ブラックモアとの確執がトラウマになってしまったんでしょうか。
ただ、Dioのライブは最高です。なんて言っても、レインボーやブラックサバスを渡り歩いているので、ヒット曲を持ってますし、このロニーという人は、ライブは絶対に手抜きをしないので、素晴らしいライブが展開されます。僕も何回か来日公演を見ましたが、よかったですよ、すごく。
収録曲は以下の通りですが、ロニー・ジェイムス・ディオのベストアルバム的な選曲になっているので、楽しいです。また、ロニー・ジェイムス・ディオの状態が最もいい時なので、非常に迫力があってよいです。
収録曲
Disc01
- Stand Up and Shout
- Straight Through the Heart
- Children of the Sea
- Rainbow in the Dark
- Holy Diver
- Drum Solo
- Stargazer
- Guitar Solo
- Heaven and Hell [Long Live Version]
- Man on the Silver Mountain
- Starstruck
- Man on the Silver Mountain (Reprise)
Disc02
- Dream Evil
- Neon Knights
- Naked in the Rain
- Rock and Roll Children
- Long Live Rock ‘n’ Roll
- Last in Line
- Children of the Sea
- Holy Diver
- Heaven and Hell
- Man on the Silver Mountain
- All the Fools Sailed Away
- Last in Line, The (Reprise)
- Rainbow in the Dark
Dio at Donington UK: Live 1983 & 1987
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