安心して見られた坂の上の雲
龍馬伝が今月で終り、12月から坂の上の雲が再開するんですが、去年の分をBSで再放送が始まり、地上波でも11月20日から始まります。放送のスケジュールは、こちらから見れます。僕も昨日少し見ましたが、いや、本当に龍馬伝と比べると安心してみることが出来ました。良かったです、さすがに。
いまさらですが、龍馬伝がひどいのは
- 常に誰かが絶叫している
- どいつもこいつも汚い
- 余計なところに時間を使い過ぎること
こういうことですな。龍馬伝は来週大政奉還があります。予告編を見てると、征夷大将軍である徳川慶喜が後藤象二郎の胸ぐらをつかんでる。ありえんわ。再来週亀治郎に龍馬が暗殺されて終わり。岩崎弥太郎はどういう感じなるんですかね。そこが知りたい。
坂の上の雲について
で、坂の上の雲ですが、主人公が3人います。日本陸軍の父と言われた秋山好古、連合艦隊の参謀となった秋山真之、そして正岡子規の3人です。子規以外は恐ろしく地味なんですが、実際にストーリーはあまりにもスケールが大きすぎて映像化できるのかと言われてましたが、なんとか今のところは問題なし。しかも名優ぞろいなので、安心して見られるし、龍馬伝みたいに誰も絶叫してないからうるさくないし、登場人物もみんなキレイ。今のところ、余計なところに時間は使ってなく、原作に忠実なので、安心して見られます。
で、今年の坂の上の雲は、日英同盟があり、そして子規が遂に亡くなり、そして日露戦争が開戦するという流れ。ただちょっと疑問なのは、ちょっと広瀬武夫の扱い方が大きすぎることかな。人物的に面白い人だとは思いますが、全体の大局からみるとそれほど時間を使うほどのことかと思ったりしてます。
司馬さんは、以前何かのコラムでご自身が選ぶ代表作として坂の上の雲を挙げていますが、執筆された方がおっしゃるとおり、もの凄く多くの人に読まれたし、僕自身も何回読んだかわからないくらい。ちなみに文藝春秋の増刊号に「坂の上の雲検定」なるコンテンツがあり、それをやってみたら50問中45問正解というくらいマニアです笑
文藝春秋増刊 「坂の上の雲」日本人の奇跡 2010年 12月号 [雑誌] |
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この本、サブタイトル日本人の奇跡ってありますが、日露戦争の勝利ってベトナム戦争でアメリカが敗退する位の奇跡だった。かたやヨーロッパの大国であるロシアと近代化してもまだ30年しか経ってない日本と戦うということになったら、普通はロシアが勝つと思いますな。
どうして日本はロシアに勝てたんだろ
じゃあ、どうして勝ったのということが、この坂の上の雲に載ってるんですが、僕なりに解釈すると、
- ロシアが日本をなめてた
- ロシアが世界中から嫌われていた
- 祖国防衛戦争だったので、日本全体が一体となった
- 政治、軍事、諜報活動がかみあった
- 有能な人間が日本に多かった
こんな所でしょうか。
ベトナム戦争もそうだったけど、大国は弱い国をなめますよね。これが一番大きかったとおもいますね。攻められる日本は、これで負けたらロシアの属国になるという恐怖があったから、祖国防衛戦争になり、ロシアは思っていた以上に大きな戦争になったというのがあるんだと思います。
とにかくスケールが大きいので、一回の記事でなかなかかけませんが、とにかくかつての日本の栄光を知ることもできるし、その栄光を成し遂げるために、日本人が頑張ったというのが、この坂の上の雲の主題です。
早く龍馬伝終わらないかな。