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坂の上の雲の見方その2ーどうしてロシアは日露戦争は負けたのか

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日露戦争については、どうして日本が勝てたのかということは、大きな疑問だと思うのです。なぜならば、ロシアは大国だし、仮にいま日本とロシアが戦争したら、間違いなく日本は負けると思うんだけども、100年以上も世界中からそう思われていた。これはどう考えても当たり前のことであり、戦う日本も最初からそう思っていました。それは劣等人種である黄色人種が、白人に勝てるわけがないと思われていたということです。


じゃあ、何故ロシアは日本に負けたのか。この理由は簡単。

  1. ロシア人が日本をなめていたということであり、日本は必死で戦ったということ
  2. ロシアは専制国家だったので、皇帝の顔色を伺った戦術を取らざるを得なかったということ
  3. ロシアの国内事情が、不安定だったということ

この3点です。

ロシアは日本をなめてた

僕は、坂の上の雲を読んでいて、思ったのは、明らかにロシアは日本をなめてるというところがものすごくあったと思うね。まず皇帝自体が、朕が欲しない限り戦争は起こりえないと言ってるし、軍の内部報告書でも、日本人3人に対してロシア人を一人配置していれば、負けないでしょうということで、しかも日本人は訓練が出来ていないという報告をしているんですよね。ただ、イギリスなんかは、日本人の訓練の精度は世界最高峰だといっているんですね。ロシアそのものは油断ばかりしていたという感じではあります。

ロシアが専制国家だったという事

セオドア・ルーズベルト大統領

当時のアメリカの大統領だったルーズベルトが、日露戦争が開戦したときに、ロシアは専制国家だから負けると言いました。これは本当に含蓄あるものの見方ですが、確かに専制国家が長続きする事はないです。日本の隣国の北朝鮮だって、いつどうなるかわからない。禁煙で言えば、ルーマニアのチャウチェスク政権が崩壊した時はあっという間でした。日本だってワンマン経営が長続きしたことはない。なんでかと言えば、トップにノーと言える人がいないからだ。

また、ロシアが帝制が300年近く続き、秩序が老朽化していた。つまり、官僚国家であったために、皇帝の意志に違わないようにしないといけないから、皇帝がシロといえばシロといわないと、上に行けないシステムであり、そのことで、国家の動作が緩慢になってしまった。ところが、日本の場合は、30年前に近代化し、しかも世界中のいいところを取り入れようとしていたために、組織として、或いは国家として若さがあったと言えます。

ロシアの国内事情が不安定だった

ロシアはとにかく侵略ばかりしている国で、しかも国内の反政府主義者に対して弾圧ばかりしていたので、国内外には異端分子をものすごく抱えていた。有名どころでは、レーニンなんかそうだし、それを秘密警察が追っかけるというようないたちごっこをしているような国。また、ポーランドなどの周辺国を属国化して、反政府大会でこのロシアは人類の敵だという演説がでてきますが、正しくその通りで、どうしてこんな国が存在するのかということを反感もロシアは世界中から反感を買っていました。

こんな状況で、ロシアは世界的にも国内的にも四面楚歌状態で、ある意味負けるべくして負けたという面があります。