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天才と不便―いきものがかりがダウンロード出来ない

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音楽を新しく買おうというときに、iPodやiPhoneを持ってる人は、必然的にiTunes Storeに買いに行くことが多いと思う。僕もiPhoneに入ってる曲は、前にCDで持っていたものを取り込んだりしてるけど、今は大体ダウンロードすることが多い。

いきものがかりは、iTunesでは買えない

ところが、iTunesに楽曲を提供していないケースもあり、聞きたい時に曲を買いたくても買えないというのは、不便極まりないのです。じゃあ、僕は今何を聞きたいのかというと、いきものがかりのベストが聞きたい。もの凄く聞きたい。

それはどうしてかって言うと、僕が購読しているブログで、土佐のオヤジの音楽昔話というブログがあって、オヤジさんは僕とほぼ同世代で同じような音楽を聞きながら、ギターを弾いてこられた方。僕も途中で辞めてしまいましたが、今でもギターを弾くのは楽しいし、彼が書く音楽評はほぼ受け入れられるというか、諸手を上げて賛成しちゃうケースが多い。

その彼が昨日の記事でいきものがかりを大絶賛しているのです。彼らは天才じゃないかと。少し引用しますね。

オヤジは「いきものがかり」というグループ名を初めて聞いた時に、
「こいつら絶対アホや・・・。」
そう思ったのだが、最近はこのグループ名に対する違和感が無くなってしまった。そして、彼らがヒット曲を世に送り出す毎に、
「こいつらアホじゃないぞ。歌詞と言い、メロディーと言い凄いもんじゃ・・・。」
そう思うようになり、最近では、
「こいつら、ひょっとしたら天才かも知れん・・・。」
そんな事を考えるようになったのだ。
そして今では、このベスト・アルバムを聴いた事によって、この、
「天才かもしれん・・。」
という考えは、確信に変わったような気がしている。
名盤だぞコレは・・・。

で、僕も全く同感なのです。

去年紅白でYELLを聞いて、凄くいいメロディだなと思い、今年のゲゲゲの女房のテーマ曲「ありがとう」を聞き、この人達は凄くいい曲を書く人たちだなと思いました。

曲作り

曲作りって大変だと思うんですよ。オリジナリティというのも大事だし、それ以前に多くの人に受け入れられるメロディラインを書かないといけない。音楽はテクニックよりも何よりもメロディが大事ですから、その点彼らはビートルズに共通するところがあるとおもうよ、大げさではなく。

30年以上音楽を聞き続けると、オリジナリティって言う事にはうるさくなって、妙なところで外国かぶれになります。少なくとも欧米では、オリジナリティが無いと絶対に売れない。日本の音楽みたいに平気でパクるということはまずなくて、逆にそういう事があると、もの凄く軽蔑されるという凄く厳しいところがあります。

あと、きちんと英語が話せないとあっちで仕事をするのは無理。だから、日本人が海外進出しても売れない。そこがわかってるから、桑田さんやユーミンは進出しないのです。それにドリカムがだめなんですよ。ドリカムは日本最高峰ですからね、ボーカル的にも音楽的にも。宇多田ヒカルもだめだった。

いきものがかりについては、曲を聞くたびに曲の良さ、メロディラインがとても秀逸であるということから多くの人に受け入れられし、すでにリスナーの主流ではなくなった僕らの琴線でさえ刺激する彼らは、僕は心から天才だと思うのです。

だから、彼らの曲、聞きたいな。買いたいなとおもってiTunes Storeに行っても売ってないんです。なんでかというと彼らが所属するレコード会社がアップルに曲を提供しないんですよね。これってどういうことと?という感じですよね。でも、ソニーのサイトに行くと売ってる。

iTunesで買えない楽曲の買い方は

先日日経新聞の記事で、携帯音楽プレーヤーのシェアでアップルが50%、ソニーが40%ちょっととだそうで、ということは、ソニーはウォークマンのために音楽を提供しないという暴挙に出てるわけです。権利関係だと思うんですけど、ソニーは50%のシェアを持つiPod、iPhoneユーザーがソニーの楽曲を入手するための流れとしては

アナログ的な買い方としては

  1. iTunes Storeに売ってないことを知る
  2. ここで、ALBUM買いしか選択の余地がなくなる→余計な出費を強いる
  3. お店に買いに行く

ここでユーザーが強いられるアクションは、

  1. 交通費を支払ってお店まで行く
  2. しかも恐らく往復1時間以上の時間を費やす
  3. お店についたら、そのALBUMを探さないといけない
  4. 見つけてお金を支払い、そして、パソコンにCDを入れて曲を取り込み、プレイヤーにて曲を転送する。

デジタルな買い方としては

  1. iTunes Storeに売ってないことを知る
  2. ここで、ALBUM買いしか選択の余地がなくなる→余計な出費を強いる(ここまでは一緒)
  3. アマゾンにいく
ここでユーザーが強いられるアクションは、
  1. 商品を探して
  2. 注文して
  3. 商品が届くまで、待つ。(1~2日くらい)
  4. 商品が届いたら、パソコンにCDを入れて曲を取り込み、プレイヤーにて曲を転送する。

いずれにしても、7つのアクションをしないと、曲を聞くまでに至らないのです。仮に、iTunesだったら、買うボタンをポチっと押すだけで、買えるし、買ったら、その場で楽曲を聞くことが出来るというわけで、とこんな感じで、恐ろしくユーザーに負担をかけるのです。

これからデジタル時代が益々加速すると、いわゆるデーターに出来るものは従来の考え方では、追いついていけません。安易にコピー防止とかそういう事をするのではなくて、何かしら知恵をだす。例えばコピーされても痛くも痒くもないビジネスモデルを構築するべきで、それを怠っていると、当然にして業績は上がらない。

さっきも書いたけど、日本の携帯音楽プレーヤーのシェアの半分はソニーじゃないのです。それに対して何かしらの行動を取るべきで、それを怠っているソニーはユーザーの支持を確実に失うと思うね。なぜなら、ユーザーはiPhoneやiPodでそにーのアーティストを聞きたいから。僕は、今度PCがぶっ壊れたら、マックにするか、ウィンドウズでもダイナブックにかえようって思ってますからね。
(2014/2/3)
現在はいきものがかりの楽曲はiTunesで購入することが出来ます。
https://itunes.apple.com/jp/artist/ikimonogakari/id550412714