フィル・コリンズの引退
僕の大好きなミュージシャンであるフィル・コリンズが引退することになった。引退理由は、小さい子供たちがいるので、父親に専念するとのこと。フィル・コリンズも、プレイヤーとして専念していればこう言うことはなかったと思うのですが、彼の場合はマルチプレイヤーなので、作曲もして、演奏もして、そしてドラムも叩いてという感じで、恐らく自分が思っているパフォーマンスが加齢によって発揮できなくなったんだと思う。
僕はハードロックばかり聞くわけじゃなくて、こういう良質のブリティッシュロックも好きです。このフィル・コリンズは、結構僕自身凝った時期がありまして、かなり好きな人です。ちなみにこの人ほど、音楽的な才能というか、どんな事でももの凄く高いレベルでプレイしてしまう人はいないんじゃないかと思うのです。
通常、ロックにおいて一番技術がいるのは、ジャズロックと言われるジャズとロックを融合した物。その次ぎがプログレッシブロックで、実際にプログレの場合は、キーボードが中心になりますが、しっかりとした演奏力がないと無理。
で、このフィル・コリンズという人は、イギリスのプログレバンドの雄でもあるジェネシスのメンバーであると同時に、ジャズロックをやっていたブランドXというバンドのドラムもしていました。また、ご存知のとおり、ソロではたくさんのヒット曲があるヒットメーカーでもある、本当に凄いミュージシャンです。
このおじさんがどれだけすごいかというと、例えば85年にLIVE AIDというイベントがあったのですが、そのステージでフィル・コリンズはLed Zeppelinと共演している。
ロバート・プラントのボーカル、ボロボロですけどね笑
また、プロデューサーとしてのフィル・コリンズは大変優れていて、エリック・クラプトンが自身のアルバムBehind the sunでフィル・コリンズがプロデューサーとして参加していますけど、このアルバムがきっかけでクラプトンは大変明るくなりますし、音楽的な才能を開花されます。そういう中なので、二人の共演したライブはいくらでもあります。僕はこのレイラがおすすめかな。
この人のソロ活動も結構好きで、日本に来日したときのライブは素晴らしかったです。このライブツアーでは、このDVDに収録されているんだけど、実に素晴らしいライブでしたよ。
このDVDはベルリンで行われたライブですが、フィル・コリンズはMCをほとんどドイツ語でやってるんですよ。もちろん、カンペありですよ。カンペアリですけど、それをやってのけちゃうというのは、大変素晴らしいショーマンシップだと思うのです。ですから、日本でのライブでは、MCをほとんど片言の日本語でやっちゃうというすごいことをしました。しかも3時間くらいやったのかな。凄いライブでした。この人のショーマンシップは本当に素晴らしい。
僕は彼のソロアルバムで特に好きなのは、easy loverとagainst all oddsが特に好き。
歌も歌えて、ドラムも上手く、ステージングも素晴らしくて、曲もかけて、しかも他人の音楽もプロデュースもでき、ライブでのフロントマンとしても申し分のないミュージシャンという人は、もうでないんじゃないでしょうか。
恐らく加齢によって、自分のパフォーマンスができなくなったということで、これは仕方がないと思いますよ。ただ、大好きなミュージシャンが引退するというのは、寂しいものです。
忘備録として、フィル・コリンズ引退のニュースのリンクを張っておきます。
英人気歌手フィル・コリンズさん、引退を表明
AFPBB News –
英歌手のフィル・コリンズが引退を表明 – 時事通信
英歌手フィル・コリンズが引退発表、健康問題は触れず – ロイター
47NEWS > 共同ニュース > フィル・コリンズさん引退 英人気歌手 … – 47NEWS
テレビ朝日
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こうやってみると、フィル・コリンズという人は歌手として認知されてるようなんですが、元々はドラマーで、そのドラマーとしても大変な人なんだよなあ。
こういうすごい人なんですよ。
引退は残念だ。