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偉大な女性

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昨日たまたまある女性の日記を読んで、いかに女性が偉大な存在であるかを感じ入ってしまった。男なんて言うのは、女性よりも肉体的に強いから、偉そうにしてるけれども、女性の偉大さというか、包み込むものというのは、男は足元にも及ばないと僕は日頃から思っているのです。

で、話を冒頭に戻すと、ある主婦の方の日記なんですが、彼女の旦那さんのお父上という方が、ある企業のエリートだったので日本国内を転勤したらしいんです。そういう事情もあり、彼は、その土地には3年くらいしか入れなくて、転校ということの繰り返しだったそうです。その幼い時に今回の被災があった東北地方で過ごしたとのことで、自分が幼い時に過ごした場所が大変な事になっているということで、彼はテレビでその惨状に大変な衝撃を受けたらしい。

彼女がここで気がついたのは、結局被災というのは、東北地方に住んでいる方々はもちろん、以前そこに住んでいる人たちの心にも大きく傷つけているということで、たしかにそういう事はあるんだと思います。で、彼も原発事故の報道などをみると過剰に反応し、怒りや憤りを口にされるんだそうです。

僕は、気持ちはわかりますよ。育った場所や過ごした場所ってかなり自分の中に残ってるし、いい思い出があれば尚更だと思うんですよね。この彼のストレスって相当なものだと思うし、一種の欝に近いものじゃないかなと思ったりするのです。

それに対して、彼女が彼にかけた言葉が素晴らしい。

あなたのストレスやショックは私なんかには到底想像できないものがあるのね。辛いなら辛いって言った方がいいよ。そうやって怒りに転じないで。悲しいとか、悔しいとか、私には素直に言ってね

どうです。この言葉。僕はあまりにも感動しすぎて、絶句してしまった。

ご主人は泣いてたそうです。これはどうして泣いたのかということは、自分が過ごした場所が壊滅してしまった衝撃によるというよりも、その彼のストレスを奥様が分かってくれてそれを受け止めようとしてくれているということがわかって、本当に彼は嬉しかったんだと僕は勝手に解釈しました。

僕は、こういう時にパートナーの偉大さというのがわかる。本当にこの奥様は素晴らしい。

女性の偉大さを僕は強く感じた。こう言うのが本当に僕は愛なんだと思うね。若い頃は、セックスだなんだってことで、お互いの肉体的な欲求を追求していくと思うんだけど、それはそれでいいと思う。っていうか、子供を作らない程度でどんどんやれっていう感じだし、僕も今でもどんどんやりたい笑

ただ、長い間一緒にいるとやっぱり相手を思いやるということがすごく大事だし、そう言うのがないから、色々と問題が生じちゃうって僕は思うんだよね。無理に気を使うことはないと思うんだけど、相手が辛い時に、それに気がついて、対応するというのは、慈悲の心がないと無理だし、この奥様の言葉が本当に素晴らしいと思ったし、彼はすごくこの言葉で救われたと思うのです。

この日記の作者の方から、転載してもいいよとお許しを頂いてるので、原文をそのまま転載します。

夫の父は旧電電公社のお偉いさんで、私が嫁ぐずっと以前に天下って青森で余生を暮らしておりましたが、現役の頃は3年ごとに転勤を繰り返すバリバリのエリートだったそうです。
そのせいで、夫は小学校は三回転校、友だちが出来ては別れるかわいそうな子供だったらしいです。
幼少から思春期まで東北のあちらこちらに移動し、今回の被災地のほとんどに縁があるようです。
自分がかつて暮らした土地の凄惨なありさまに、相当なショックを受け、本人は認めたがりませんが、かなりストレスを感じています。
その裏返しなのか、原発の事故およびその後の経緯に異常なくらいの嫌悪感をあからさまにして息子がうんざりするほどの憤りと怒りを口にします。  

み「あなたのストレスやショックは私なんかには到底想像できないものがあるのね。辛いなら辛いって言った方がいいよ。そうやって怒りに転じないで。悲しいとか、悔しいとか、私には素直に言ってね」  

夫は目をこすっていました。泣いていたのでしょう。あんなに強い人なのに。
今回の地震が、もし私の故郷でのことだったら、私がかつて通った学校や、暮らした土地がめちゃくちゃになったら。たとえ、自分が被災しなくとも、とても耐えられない事だと思います。  

東京は東北地方から移住してきた人が多いと聞きます。
身体は被災しなくとも、心が被災して辛い人もたくさんいるんじゃないでしょうか。  

そして、東北の人は、自分の感情を奥深く抱え込んでしまうシャイな人が多いので、素直に気持ちを表せないのじゃないでしょうか。
身体が被災しなくとも、心に被災している人がいたら、ぜひその気持ちを誰かに伝えてください。そして、泣いてください。恥ずかしくない、決して恥ずかしいことではないです。
自分が不自由なくいることを後ろめたくなんて思わないでください。
みんな巡り合い。その時、どこにいたか。
ただ、それだけのことなんですよね。 

自分がそこにいたかもしれない。
本当に、いたかもしれない。  

他人事ではない、そんな大きな出来事がまだまだ続いています。