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ソーシャルメディアはおすすめツール

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今回の地震の状況からみると、既存のインフラが災害には弱いということがよくわかった。電話は、一番使いたい時に使えないし、水だっていまだにミネラルウォーターなんかは買いにくい。一方でこのブログでも何度も書いたけど、ツイッターやFacebook、Ustreamは最強のツールになった。

これらのツールは、リアルタイムウェブと言って、その時その瞬間の状況を伝えたり、コミュニケーションを取るためのツールだ。だから、ツイッターでのtweetで1週間前のものに反応する人はまずいません。だいたい、遅くても3日前くらいかな。とにかくメインの時間帯は、今。

いわゆるマーケティングというか、これからの動きとして注目をしたいのが、自分の好きなことや興味があることを、自分の知人に伝えること。この知人というカテゴリーが難しいんだけど、ひとつは本当の友人、嗜好等で知り合った人、自分に関心を持ってくれる人のことかな。

そう言ったのことを相手に伝えるとどうなるかというと、情報を発信している方は、その伝えている情報の分野に対して信頼されるようになり、知人はその分野については情報発信者を頼りにするということになっていく。横文字は嫌いですが、パーソナルブランディングが向上していくということで、これは情報を発信する方としては、気分の悪いことじゃあない。

その情報を伝える手段が、ツイッターであり、Facebook、mixi、リアルタイムウェブじゃないけど、ブログということになります。だから、逆に言うと、ウェブサイトにもツイッターやFacebook等で簡単に供給できるようにすることは重要。ただ、だいたいどこのネットメディアにはこれらのツールはついてます。唯一付いてないのが、日本経済新聞。

日経新聞は、ここの会社はユーザーの支持を得られたくないのかという感じで、ネットマーケティングには弱い会社です。例えば、会員登録をしないと、記事が読めないコンテンツがあったり、さっきも書いたけど、Facebookやツイッターのボタンも配置されていない。つまりこれは記事を多くの人に読んでもらわなくてもいいということの裏返しで、メディアの新しい挑戦なのか、逆にインターネットのことがよくわかってないのか、このどちらかだと思うのです。

新しい挑戦という点では、インターネットというのは、基本は広く浅くということが重要で、それをカバーするのが膨大な量だということだ。一番わかり易い例がロングテールで、ベストセラーの売上よりも、個別の売上の合計のほうが大きな売上をあげるように、コアなものの集合体でもあるインターネットは、少なくとも広く浅くがあって、次に深く入り込んでいるというのが、その特徴なのです。

ところが、日経に関しては、誰にも記事を紹介しなくてもいいよということと、会員じゃないと記事は読めないのよというのが、特徴なのです。これは、今のネット事情から言わせると逆行しているんですね。まず、ソーシャルな事に関しては拒否しているということであり、ログインしないと記事が読めないというのは、ユーザーの使い勝手を考えるとネックになるもので、ここで離脱してしまう可能性が高い。ということは、真剣に記事を読みたい人以外は来なくてもいいよという姿勢で、オープンなインターネットにおいて、こういうクローズドなやり方というのは、珍しい。インターネットでクローズドなサイトって、会員系じゃないと、なかなか難しいと思うんですが、日経の場合は果敢に挑戦している。

ただ、これは恐らくだけど、ウェブの現場の担当者が、日経のトップを説得できなかったんだと思うよ。だって、多くの人に記事は読んでもらうためのものにあるわけですから、それを制限するというのはおかしいでしょ。

そんな感じで、今後は誰がどの記事を進めているかということがこれから重要になると思ってる。つまり、不動産に精通した人から、この日経の記事は是非読んだほうがいいよというと、ほぉ、なるほどって思うでしょ?僕が、ここのイタリアンはうまいよって言っても誰も耳を傾けてくれないだろうけど、司馬さんのこの本は面白い!この書評はよく書けてる!といったら、じゃあ、言ってみようかなってことになるとおもうんです。

だから、今後僕は広告にとって変わって、このソーシャルメディアというものがもう少しこなれていくような気がするし、益々、個の存在、つまりソーシャルな存在がもっともっと重要になってくる。そのソーシャルな個人が、共有するツールが、今はツイッターであり、Facebookだと思うし、逆に広告は衰退していくと思うよ。それは広告自体がうざったいというところがあるでしょ。今回のテレビのACの広告はバージョンが変わってもうざいよね。

商品を売る際の広告の代わりに、おすすめツール、カタカナで言えばレコメンドツールが確実に出現する。そして、レコメンドする人の評価手段もこれから構築されないといけないと僕は思っているのです。