菅総理は退陣するべきだと思う
前にある本で、総理大臣になるには、政治家として総理になるために活動をしていかないとうまくいかないということを読んだことがある。確かに、小泉さんがやめた後は、安倍、福田はタナボタだったし、その後の麻生さんは目指していた感じがあったけど、力量的に相当無理があった。鳩山さんもタナボタに近い。結局ねじれ国会ということもあったけど、まともな政治が出来なかった。
昔、三大角福中という言葉があった。これは、総理になるために三木、大平、田中、福田、中曽根という政治家が切磋琢磨して、結局この5人は見事に総理になった。時系列で言えば、田中、三木、福田、大平、中曽根という順番で総理になった。細かいことを言うと、田中角栄が総理を退陣後は、親田中か反田中という感じで、総理が入れ替わった。特に大平、中曽根は田中派をバックにして、政治活動を行い、中曽根にいたっては5年間政権を担当し、国鉄や専売公社の民営化を推進し、当時のアメリカの大統領が、ロナルド・レーガンとの関係も誠に良く、戦後の総理としても仕事をした総理にあげることができる。
小泉さんの場合は、この人も総理になるために何度も自民党の総裁選に出ては負けという感じだったけど、結局国民を味方にすることで、色々と賛否両論はあるにしても、とても国民に人気のある政治家だったと思う。民主党政権になってくつがえっちゃいましたが、郵政の民営化をやる!というのはすごく分かりやすい政治姿勢だったように思う。
ところが、できた民主党政権は、鳩山総理が沖縄の基地問題と自身のお金の問題で対人を余儀なくされ、そして菅さんが総理についた。菅さんは、新党さきがけの頃から政策通だったし、厚生大臣の時に薬害エイズ関連の大きな仕事をし、その後野党のリーダーとして与党を攻撃する様子は、僕のような愚民は政治家として強さを感じた。だから、総理になった時も、満を持してという感じで、大きな仕事をしてくれるだろうと強く期待した。
そして、今回の東日本大震災によって日本が大変な危機に直面をすると、菅総理はぶら下がりの取材まで拒否し、記者からの質疑応答にも応じないという、昔の宮沢総理でさえやらなかったであろう極めて官僚的な態度になってしまった。確かに、日本のマスコミは、読売にしろ、産経にしろ、時事通信にしろ、反民主党を鮮明にしているから、そういうところとは相手にしてられないということもあるんだろうけど、深刻なのは、日本経済新聞といったどちらかと言えば政治的に中立の立場を取るようなマスコミからも、あからさまに反民主党の報道がなされるようになったことだ。どうしてそうなったかということは官邸スタッフは、真剣に検討するべきだ。
しかも今朝の日経の記事を見ると、韓国やロシアが原発関連の日本政府の情報開示について、ものすごく不満と不安を抱いてるらしい。これは、自国民にまともな情報を開示できない政府が、外国が納得するような事ができるわけがない。こういった国辱的なことも今の日本政府はしているわけです。