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コミュニケーションの時代

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前にも書きましたけど、僕はね、インターネットにおける広告というのは、他の媒体と比べると衰退すると思ってるんだ。それはどうしてかというと、広告というものが一方的なもので、コミュニケーションが生まれてないという性質であり、それはユーザーのニーズではないということからだ。

ところが、インターネットが登場したときにこれは双方向性がどうだこうだって言われた。つまり、情報を発信する方も受ける方もコミュニケーションがとれるものだと言われた。ただ、現実的には、いわゆるweb2.0が登場するまでは、ウェブサイトも一方的なもので、ただ単に情報を発信するだけのものだった。

ところが、web2.0という考え方が浸透して、まずブログが登場したことで、誰もが自分の思っていることを発信することができるようになった。例えば、自分の読んだ本の感想文もブログになるし、旅行記もブログになる。つまり自分の好きなことや興味が有ることに対して情報を発信できるようになった。

そこから、インターネット上のコミュニケーションツールとして、ツイッターや、FacebookやmixiといったSNSが台頭してきた。これでどういう事が起きるようになったかというと、自分の友人とやり取りをほぼリアルタイムで簡単にできるようになったということだ。

僕の例で言えば、小学校の同級生とはひとりだけ仲良くしてるけど、知り合った時期は、43年前だよ!!その彼とは、5年くらい前かな、たまたま同窓生サイトで見つけて、それからのお付き合い。彼とはmixiで色々とやり取りしてるから、今大体何をしてるかわかる。おふくろが死んだときは、色々とやってくれて、今でも感謝している。

高校の同級生だって、去年の同窓会からみんな仲良くやっているんだけど、その空間は主にmixiで専用のコミュニティを作ったけど、楽しくやってる。こういうITのツールに対して得手不得手というのはあると思うけど、それなりに楽しくやっているので、結構みんなが近いところにいて、極めて濃密なコミュニケーションをとっている。

大学の友人も、今はFacebookでお互いを確認しあってる。僕はFacebookではTwitterを連動しているので、TwitterでのTweetやblogを読んでくれてるはず。僕も彼がFacebookで何をしているのか少しは分かっているつもり。

で、広告に関していうと、これほど一方的なものはなくて、コミュニケーションというものは全く存在しないですよね。イメージ広告というのもあるけど、基本は一方的なものです。震災でテレビ広告がほとんどACになったときに、すごく評判が悪かったよね。うざったいと。つまり広告というのは、そういうものです。

僕なんかは、AKBが出ている缶コーヒーのCMとか、AKBが好きだから見入るんであって、別にWONDAが好きだからというわけじゃない。武井咲さんは好きだから、彼女の口紅のCMは好きだけど、僕が口紅をつけるわけじゃない。とにかく広告というのは、関心のある人じゃないと意味のないもので、しかも、そこにコミュニケーションが存在しないので、これは無くならないにしても、衰退していく匂いがプンプンする。

コミュニケーションがどれだけ我々に必要なものかということは、ITの分野からみると、GoogleよりもFacebookの方がアクセス件数が多いということになっていて、はっきり言ってFacebookって使い勝手もそんなに良くないのに、世界中で6億人近くが会員になっているという事実は、驚異的で、もっとこれが使いやすくなれば、もっとすごいことになると思うのです。

なので、モノを購買するにしても、その牽引するものは広告ではなくて、コミュニティから生まれるんじゃないかと思うのです。例えば、僕がデジタルカメラが欲しいと思ったら、広告は必要ないんです。それぞれのメーカーを見てスペックをまず確かめる。そして、次にそのデジカメに付いて誰かがブログで何か言ってないかなということを調べてみる。もう少し時間があれば、そのブログが信用できるのかどうか、他の記事を読んでみて確かめてみる。こんな感じかな。

つまり、ソーシャルな部分というのが当然これから主流になっていくんだけども、そこに専門性が高ければ高いほど、個人のブランドが上がっていき、この人の言うことだったら信頼できるといったある一定の評価基準が生まれれば、ユーザーも効率的にモノを購入することができると思うのです。信頼性の高い人からのおすすめが、モノの購買の指標になるということだ。ただ、ここで問題なのは広告費用がかからない分、おすすめしてくれた人に対して、何らかの報酬を支払う仕組みも構築していかないといけない。このあたりが、ソーシャル=草の根というところもあって、非常に難しいところがあるし、今僕が頭を悩ましているところでもあるのです。僕はこの評価制度というものをまとめていきたいと今考え中です。