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癌はいやです

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昨日は、俳優の児玉清さんの訃報のニュースが飛び込んできました。享年77歳。悲しいですねえ。個人的なつながりは全くありませんが、いい俳優さんだったし、とてもかっこいい方だったと思います。すごく悲しい。しかも癌に患わって亡くなったというのは、僕にとっても特別に悲しい。

児玉さんが、何か急におやつれになった感じがして、それからすぐ入院してしまい、テレビの画面から消えてしまいました。そして今回の訃報。癌というのは、癌自体が動き出すと、本当に人は逝ってしまいます。

僕の母は2009年7月に亡くなったんだけど、その時も、弟から余命いくばくもないという連絡を受けてから、まさにワン・ツー・スリーで天に召されちゃいました。

まず、弟が泣きながらおふくろが死んじゃうという連絡があり、え!ということで病院に行きました。話をしたら、結構元気で、当時たまたま僕が瀬戸内寂聴さんのサイン会に言ったよと母に言うと、母は頭の硬い人だったから、瀬戸内さんのああいう奔放さが嫌いで、さんざん悪口を言ってました。僕も、この時は悪口を言えるくらいだから元気だと思い、早く退院できるといいねと言って、僕は帰宅した。

その2週間後に見舞いに行くと、母はものすごく衰えていた。ぐったりしていて、ろれつが回らなくなっていた。この時に子猫の写真を見せたら、母は満面の笑みを僕に見せてくれた。この時の笑顔が母の生前で見た最後の笑顔になりました。

また、1週間後病院に行くと、寝たきりになっていて、叔母が来てくれてたんだけど、母に声をかけても何も返事がありません。大きい声で、僕だよ!とさすったときに一瞬ピクッとした感じがしたけど、もうこの時に生命が尽きてきたのかなと思った。

その後弟から連絡があり、おふくろが息をしなくなった!って連絡があり、急いで病院に行くと、おふくろは亡くなってました。病室に入ったときの立ちすくんでいる弟の姿が今でも目に焼き付いてる。

母の場合は、衰弱したなと思ったら、ワン・ツー・スリーで逝っちゃいました。生命が尽きるときって、こんな感じなかなと思いました。

児玉さんは、龍馬伝で龍馬の父親役を演じられてました。息子思いの良い父親役で、児玉さんにはぴったりでした。心よりご冥福をお祈りします。