大人の流儀という本
男が、ものすごく羨望というか、悔しいなって思うのは美人を口説き落としちゃうことかな。ものすごくうちわで言うと、大学で一緒にスキーをやっていたやつが、同じ学年の女子と寝たと聞いたときは、本当にびっくりした。この女子は、半端じゃないくらい可愛かったのですが、こやつは嬉しそうに「電気を消してくれないといや」って言うんだよなあーとか鼻の下を伸ばして言うと、張り倒してやろうかと思ったね。こんなにきれいな女性が、こんなコトしちゃうの?って思うわけです笑
結局、こやつは彼女に振られて、でも、友達として今でも付き合ってるみたい。最近絶世の美女を落とした例は、藤原紀香と陣内智則。これはどういう事があったかわからないけど、陣内は結婚しても浮気を繰り返したらしい。陣内くん、かっこいいしね。確かに、男の場合、この女性を落としたいと思って落とすと、その達成感で満足しちゃう場合がある。でもね、藤原紀香は、頭もいいし、きれいだし、プロポーションもすごいし、どうして陣内は浮気しちゃったんですかね。せっかくあれだけの女性を落としたのに、馬鹿としか言いようがない。
少し本題に入ると、美人薄命っていいますけど、夏目雅子さんが亡くなった時、この言葉が浮かんだ。しかも白血病で27歳の若さで亡くなっちゃってるわけで、いかにも美人がかかる病気だなって当時は思ったけど、大変な美人でした。その彼女を落としたのが、伊集院静さんで、作家ということもあって、なんか同性としてはやるな〜と思った記憶がある。
その彼が書いた本が大人の流儀という本で、これが実に面白いのです。僕の大好きな司馬さんにしても、宇野千代さん、瀬戸内寂聴さんとか、こういう文筆家のなんていうのかな、粋な物事の考え方というか、本当の頭の良さというか、いまいち文章に表現しにくいんだけど、小粋な生き方や考え方があって、僕的な感覚で言うと、野暮なことは言うなよ、するなよということかな。で、伊集院静さんも、夏目雅子を落としたにくき男ですが、この本を読んでると、その小粋さが感じられて痛快です。
「流れ」を読んで生きるという項があって、「流れ」を読むには静かにして神経を尖らせす。そうすれば、自分が違った方向に向かっていくという事がわかるよということで、ちょっとずれる論理だけど、戦争の時にこの戦争は負けるよといったら、牢獄にぶち込まれたし、サブプライムローンの時にこの状況おかしくない?って証券マンに言うと、証券マンは今やらないと損しますよって逆に証券マンに諭されちゃった。でも、実際には戦争は負けたし、サブプライムローンで世界中の経済はめちゃめちゃになった。そういうものです。で、その流れで伊集院さんは、痛快なことを言ってるので、そこを引用するね。
以前”賢人会議”というのがあったのを覚えておいでか。あの時、県人と呼ばれるメンバーのかをブレを見て、
ーこれはおかしくないか、愚者の集いではないか。風が見えない風見鶏。
といえる賢人がいなかった。
第一、賢人と呼ばれて、平気で出て行く大人の男がいるか。クイズの女と一緒じゃないか。
とのことで、僕も全く同感。
我々の業界では「知」をのたまう連中が多くて、やたら自分がお利口であるかということをアピールしたがる人のことで、具体的に言えば勝間和代や堀江貴文の類で、共通しているのは恐らく若い頃友達がいなかったような雰囲気を醸し出している連中。それ以外には、日本のインターネットはサブカルの部分で発展しちゃって、リナックスのように多くの「知」が結集して優れた製品やサービスが生まれない、だから、日本はだめなんだとヒステリックに叫んで、多くの人から袋叩きにあって、今はオンライン将棋をしている人とか。古の人が能ある鷹は爪を隠すと言いましたが、正しくその通りだなと。
他には、大の大人が食通ぶったりするのは愚かだとか、自慢は二流、三流の人間のオハコだとか、かなり毒舌な部分がなきにしもあらずだけど、そういった機知の効いたエッセンスが色々と書いていて、結構納得して読んでしまった。これだったら、たしかにこの人はもてるだろうと思ったね。話をしたら、きっとこの人は面白いと思う。
ちなみに冒頭の彼は、ずっとキャプテン、サブキャプテンとしてやってきた親友なんですが、いつも仲間の中心にいるようなやつでもてたんですよ。どっちかっていうと、日本酒を飲み過ぎて、僕が介抱するパターンが多かったんだけど、僕はさっぱりもてなかったねえ。また、こやつは結局身内3人に手をつけましたよ。冒頭の美人は、どっちかというと不思議ちゃんタイプ。一番最初のやつは、恐ろしく痛いヤツ。一番年下だったのは(と言っても今は45,6)、計算高いヤツ。一番最後の子と一緒になると思ったけどね。